ユキノの雑語りブログ

ただのオタク

境界戦機の新作発表

みんな聞いてくれ!『境界戦機』の新作アニメの制作が発表されたんだ!


「ウソつけ!」「このキョカシアンめ!!」「生産ライン泥棒!」「売れ残り!」「帰れ!」「私たちには水星の魔女がついてるの!!」
















なんでなんだよーっ!(ホーリーアップ!)
















はい、というわけで『境界戦機』の新作アニメである『境界戦機 極鋼ノ装鬼』が発表されました。
本当に唐突にです。
まるで嘘のようですが本当に公式発表です。

というわけで今回はこの新作発表がされた事に関係した事を色々と書いていきたいと思います。

本当はダイナゼノンを書いてたけど少し書くのが面倒になって放置してるみたいな現状もあったりしていますがそちらもオイオイ・・・。

※多分前に書いた記事と重複する内容となったりもします
yukinokino.hateblo.jp


境界戦機って変なの?


まず『境界戦機』のアニメが変かどうかですが「変」です。
これは変わりようのない事実です。


しかしロボットアニメとして見るとどうかと言われると変わってきて個人的にロボットアニメとして見れば100点中55点くらいには良いアニメだなと思っていたりします。



実際問題ロボットアニメはロボットアクションの面白さがあってこそだと思いますしそれ以上に中途半端に終わって続きが無いなんてザラだったり「結局これ何だったの?」ってなる作品が多かったりする印象があったりもします。

まずロボアクションとしてはやっぱり昨今だと珍しくなってきた作画アクションで頑張っており、決して戦闘シーンが多いとは言えない物も、決めるべき戦闘ではちゃんとしてた印象があります。


またこの作品は「アモウとガイ」と言う二人に焦点当ててみてもここはちゃんと魅力的に描かれており、ちゃんとバディが出ていたり、何も目的の無かった少年であるアモウが最後に「逃亡の旅で出会った人たちと再会する旅をする」と言う自分の「夢」をちゃんと見つけ出していたりとしていて主人公の物語にはちゃんとした答えを出して完結させてる作品なんじゃないかなと思っています。
減点ポイントも多いがそう言った意味での「55点」です。


スタッフについて

新作境界戦機(以下「境界戦鬼」と呼称)のスタッフは制作会社やシリーズ構成は変わらないものも、一部スタッフが変更されている。
ケンブなどのメイレスをデザインした小柳氏が抜け、代わりに『機動戦士ガンダム00』でエクシア以外の3機のガンダムや『キャプテン・アース』、『コメット・ルシファー』などのメカデザインを担当した柳瀬敬之氏になっている。

また一番の目玉は羽原監督から監督が大張正己氏になっている事だろう。
大張氏ならメカ作画なら保証はされておりロボットアクションのクオリティはさらに向上すること間違いなしである。











大張監督ロボットアニメ三銃士を連れて来たよ。

大張監督ロボットアニメ三銃士


『銀装機攻オーディアン』

「うっす、よろしく。」


超重神グラヴィオン

「がんばります、よろしく。」



獣装機攻ダンクーガノヴァ

「よっす、どうも。」






ボク自身は見ていないためこのアニメがどうとかの感想は言えない(ダンクーガノヴァはスパロボで知ってる)。だがしかし、大張正己氏は2010年放送の『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』が最後の監督作品なため実に13年ぶりの監督作品になっている。一応webアニメみたいなのはチラホラやっていたりするがお遊び的な外伝作品とは違い境界戦鬼はストーリー物の作品だと思われるためどう転ぶのかは分からない。
干支が一周するほどの年月が経っているため境界戦鬼のアニメとしての面白さを信じるかどうかはあなた次第です。


新作アニメが出来る理由

境界戦鬼が発表された時、やはりネガティブな意見が目立っていたのも事実である。
その中でもガンプラ側からの妬みはもはや邪念のようなものになっており、アニメの評価もこけ下ろされている。

ここからが本題なのだが『境界戦機は何故新作が出来たのか』、そして『シリーズを続けるメリット』と言った点を個人的な観点から書いていこうと思う。
あくまで商業的、業界的な事は無知なため一素人の素人目線の素人意見として読んでいただきたい。


まず『何故新作が出来たのか』と言う部分だがこれは「バンダイが作っているから」が一番強い理由だろう。
せっかくの完全新規プラモ路線をバンダイも模索している中『ガールガンレディ』がコケ、シリーズが終わっている事実がある。このシリーズは自分で組み立てる銃がメインアイテムな商品だったが実際のところサブアイテムである美少女キャラの「コマンドー」系が売れていた感じがある。事実こちらは家電量販店などでも減りが早かったためこちらを主力とした路線ならシリーズも続いていたことだろう。

こういった経緯を踏まえた上で『境界戦機』のプラモは何が売れているのかを考えていこう。

それは「メイレスビャクチ」である。

ビャクチはケンブよりも前に発売された『境界戦機』最初のキットにして外伝作品の主役機である。
ビャクチはデザイン人気もあり、さらには他のキットと違い3ミリ穴が各部にありモデラー人気が高いキットである。(他に人気なものとしてはニュウレンなどもあるが)
そんな理由もあってか特別カラーや改造機のキットが公式からも出ており、HGサイズだと実はケンブよりも種類が多かったりもする。

そう言った意味でも人気機体でさらにもう完結させたアモウ達とは別の話になるビャクチをメインにした新作アニメを作るのは商業的に正しい判断と言えるだろう。
そしてそれにメカ作画をトップクラスで描ける大張正己氏が監督になったとなれば必然的にメカシーンのクオリティ向上やメカシーンの増加に期待する声も増え、初期の段階での宣伝効果も大きい。
そう言った意味でのこの組み合わせだろう。



しかしてやはり「そんなもんさっさと畳んでガンプラの生産を増やせ」と言う声があるのも事実である。
前のブログでも書いた通り『境界戦機』を畳んだ所でガンプラの生産が増えるわけないのが現実である。

ではここであの作品はどうだった?のコーナー。
機動戦士ガンダム』放送当時の状況を考えていこう。



今でこそガンプラがバカ売れしてその元祖で傑作アニメとして讃えられている『機動戦士ガンダム』。
しかしこの作品、当時はおもちゃも売れず、視聴率も伸びずで打ち切りになった作品である。しかも当時の青森では26話で放送終了したと言う事実もあり決して当時は評価が高いわけではなかった作品な事が分かるだろう。
実際のところ打ち切りが決まった段階で視聴率は伸びていったらしいが当時はおもちゃが売れないクローバー(そもそもザンボットの頃からあまり良くはなかったらしいが)から富野監督が文句を言われたり、視聴率が悪いのをテレビ局から文句を言われたなんて話があったりなかったりする。

しかしこの作品の人気の火付け役となったのはこの作品が終わった後に出た「ガンプラ」の存在であろう。

1980年に販売を開始したガンプラはそれまでの船や戦闘機、城などを作るものとは違い子供でも手に持ちやすいサイズのロボットを作れると言うのはやはり革新的だった事だろう。
そしてそれによりガンプラブームが起き、再放送で人気が高まり1981年に『劇場版 機動戦士ガンダム』が存在している。
そして1985年に『機動戦士Zガンダム』が放送されている。この作品はバンダイの期待値ほどは売れなかったらしいがシリーズを続ける事でまだまだ売り上げが見込めると判断されたと言われているらしい。
実際思うにこの『機動戦士Zガンダム』はシリーズの中でも特に人気が高く神格化されていると言う印象があり、恐らくこの作品が無ければ『機動戦士ガンダム』は「昔懐かしいプラモが売れた1ロボットアニメ」程度の扱いだっただろうし今なお続くガンダムシリーズは存在しなかっただろう。


そう言った意味でも何かしらの展開を止めないようにするのは長い目で見ても重要ではあるし、最初の売上だけでシリーズを切るのは実際もったいない事だろう。
またガンダムの頃とは違い娯楽の消費スピードが早くなっている現代だからこそ悠長な事をせずになるべく早く新作を打つと言うのは重要な事だと言える。


また、「そんな売れてない小売り潰し」と言った意見があるが実際の所今のガンプラの方が異常であり、いつでも売ってあって手に取りやすい『境界戦機』の方が健全とも言える。

ボク自身、実家の頃はよくガンプラを作っていたため昔の販売状況はよく覚えているが、『鉄血のオルフェンズ』の頃はキット人気も高かったがいつ家電量販店を覗いても新作のプラモは山積みで目立つように置かれており、それ以外は沢山棚に陳列してあった。
なので店に残っている=売れてない=畳めと言うのは短絡的思考が過ぎるし失礼な物言いである。
無論ガンプラの販売状況が元に戻るのが一番いいのは事実だが実際問題ポケモンカードゲームなんかを見ても一度転売ヤーに目をつけられたコンテンツを元に戻すのは中々に難しく、法規制でもかからない限りはいたちごっこを続けるしかないのが現状だろう。

これらを踏まえた上で『シリーズを続けるメリット』と言う話になってくる。

まずもってガンプラが買えない現状、『境界戦機』があればバンダイのロボプラを買いたい層には買ってもらえる可能性がある。
そして重要なのは、ガンダムとは違う切り口でのデザイン展開をしているからこそお互いの良い所を取り合って行けばお互いの向上も狙える可能性は十分にある。
そう言った目で見てもガンプラ一強にしないのは『ユーザー離れ』を少しでも抑え、さらには『技術向上』を狙える物なためメリットは十分にあると言えるだろう。

そして『境界戦機』がそれなりに安定して売れるコンテンツまで育てば新しい収入源になるためバンダイとしては続ける事で旨味が発生する可能性は十分にあるし、『ガールガンレディ』のように早期に畳んでしまうのは逆にデメリットになる可能性があるだろう。
そう言った観点から「続ける」判断をしたバンダイはこのシリーズを育てたいし、このシリーズを育てる事に少なからずメリットを感じていると言う事が分かる。

なので『境界戦機』を続けることは大切だし同時にガンダムのように世界観を超えた様々な作品を展開していく可能性はあると言えるだろう。

まとめ

これが個人的観点から見る『境界戦機』の現状である。
まあまず叩くにしてもそのコンテンツに触れてないならそれは意味のない意見と同義だろうとボク自身は思っている。
個人的に『境界戦機』は一義も二義も好きなアニメなため嬉しい気持ちや楽しみな気持ちがあるのは事実なため新作にも期待している。

最初はふざけたがまあこう言った感じの少し真面目な文章で今回は締めたいと思う。

ではまた次のブログで。

今回も読んでいただきありがとうございます。