ユキノの雑語りブログ

ただのオタク

境界戦機の新作発表

みんな聞いてくれ!『境界戦機』の新作アニメの制作が発表されたんだ!


「ウソつけ!」「このキョカシアンめ!!」「生産ライン泥棒!」「売れ残り!」「帰れ!」「私たちには水星の魔女がついてるの!!」
















なんでなんだよーっ!(ホーリーアップ!)
















はい、というわけで『境界戦機』の新作アニメである『境界戦機 極鋼ノ装鬼』が発表されました。
本当に唐突にです。
まるで嘘のようですが本当に公式発表です。

というわけで今回はこの新作発表がされた事に関係した事を色々と書いていきたいと思います。

本当はダイナゼノンを書いてたけど少し書くのが面倒になって放置してるみたいな現状もあったりしていますがそちらもオイオイ・・・。

※多分前に書いた記事と重複する内容となったりもします
yukinokino.hateblo.jp


境界戦機って変なの?


まず『境界戦機』のアニメが変かどうかですが「変」です。
これは変わりようのない事実です。


しかしロボットアニメとして見るとどうかと言われると変わってきて個人的にロボットアニメとして見れば100点中55点くらいには良いアニメだなと思っていたりします。



実際問題ロボットアニメはロボットアクションの面白さがあってこそだと思いますしそれ以上に中途半端に終わって続きが無いなんてザラだったり「結局これ何だったの?」ってなる作品が多かったりする印象があったりもします。

まずロボアクションとしてはやっぱり昨今だと珍しくなってきた作画アクションで頑張っており、決して戦闘シーンが多いとは言えない物も、決めるべき戦闘ではちゃんとしてた印象があります。


またこの作品は「アモウとガイ」と言う二人に焦点当ててみてもここはちゃんと魅力的に描かれており、ちゃんとバディが出ていたり、何も目的の無かった少年であるアモウが最後に「逃亡の旅で出会った人たちと再会する旅をする」と言う自分の「夢」をちゃんと見つけ出していたりとしていて主人公の物語にはちゃんとした答えを出して完結させてる作品なんじゃないかなと思っています。
減点ポイントも多いがそう言った意味での「55点」です。


スタッフについて

新作境界戦機(以下「境界戦鬼」と呼称)のスタッフは制作会社やシリーズ構成は変わらないものも、一部スタッフが変更されている。
ケンブなどのメイレスをデザインした小柳氏が抜け、代わりに『機動戦士ガンダム00』でエクシア以外の3機のガンダムや『キャプテン・アース』、『コメット・ルシファー』などのメカデザインを担当した柳瀬敬之氏になっている。

また一番の目玉は羽原監督から監督が大張正己氏になっている事だろう。
大張氏ならメカ作画なら保証はされておりロボットアクションのクオリティはさらに向上すること間違いなしである。











大張監督ロボットアニメ三銃士を連れて来たよ。

大張監督ロボットアニメ三銃士


『銀装機攻オーディアン』

「うっす、よろしく。」


超重神グラヴィオン

「がんばります、よろしく。」



獣装機攻ダンクーガノヴァ

「よっす、どうも。」






ボク自身は見ていないためこのアニメがどうとかの感想は言えない(ダンクーガノヴァはスパロボで知ってる)。だがしかし、大張正己氏は2010年放送の『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』が最後の監督作品なため実に13年ぶりの監督作品になっている。一応webアニメみたいなのはチラホラやっていたりするがお遊び的な外伝作品とは違い境界戦鬼はストーリー物の作品だと思われるためどう転ぶのかは分からない。
干支が一周するほどの年月が経っているため境界戦鬼のアニメとしての面白さを信じるかどうかはあなた次第です。


新作アニメが出来る理由

境界戦鬼が発表された時、やはりネガティブな意見が目立っていたのも事実である。
その中でもガンプラ側からの妬みはもはや邪念のようなものになっており、アニメの評価もこけ下ろされている。

ここからが本題なのだが『境界戦機は何故新作が出来たのか』、そして『シリーズを続けるメリット』と言った点を個人的な観点から書いていこうと思う。
あくまで商業的、業界的な事は無知なため一素人の素人目線の素人意見として読んでいただきたい。


まず『何故新作が出来たのか』と言う部分だがこれは「バンダイが作っているから」が一番強い理由だろう。
せっかくの完全新規プラモ路線をバンダイも模索している中『ガールガンレディ』がコケ、シリーズが終わっている事実がある。このシリーズは自分で組み立てる銃がメインアイテムな商品だったが実際のところサブアイテムである美少女キャラの「コマンドー」系が売れていた感じがある。事実こちらは家電量販店などでも減りが早かったためこちらを主力とした路線ならシリーズも続いていたことだろう。

こういった経緯を踏まえた上で『境界戦機』のプラモは何が売れているのかを考えていこう。

それは「メイレスビャクチ」である。

ビャクチはケンブよりも前に発売された『境界戦機』最初のキットにして外伝作品の主役機である。
ビャクチはデザイン人気もあり、さらには他のキットと違い3ミリ穴が各部にありモデラー人気が高いキットである。(他に人気なものとしてはニュウレンなどもあるが)
そんな理由もあってか特別カラーや改造機のキットが公式からも出ており、HGサイズだと実はケンブよりも種類が多かったりもする。

そう言った意味でも人気機体でさらにもう完結させたアモウ達とは別の話になるビャクチをメインにした新作アニメを作るのは商業的に正しい判断と言えるだろう。
そしてそれにメカ作画をトップクラスで描ける大張正己氏が監督になったとなれば必然的にメカシーンのクオリティ向上やメカシーンの増加に期待する声も増え、初期の段階での宣伝効果も大きい。
そう言った意味でのこの組み合わせだろう。



しかしてやはり「そんなもんさっさと畳んでガンプラの生産を増やせ」と言う声があるのも事実である。
前のブログでも書いた通り『境界戦機』を畳んだ所でガンプラの生産が増えるわけないのが現実である。

ではここであの作品はどうだった?のコーナー。
機動戦士ガンダム』放送当時の状況を考えていこう。



今でこそガンプラがバカ売れしてその元祖で傑作アニメとして讃えられている『機動戦士ガンダム』。
しかしこの作品、当時はおもちゃも売れず、視聴率も伸びずで打ち切りになった作品である。しかも当時の青森では26話で放送終了したと言う事実もあり決して当時は評価が高いわけではなかった作品な事が分かるだろう。
実際のところ打ち切りが決まった段階で視聴率は伸びていったらしいが当時はおもちゃが売れないクローバー(そもそもザンボットの頃からあまり良くはなかったらしいが)から富野監督が文句を言われたり、視聴率が悪いのをテレビ局から文句を言われたなんて話があったりなかったりする。

しかしこの作品の人気の火付け役となったのはこの作品が終わった後に出た「ガンプラ」の存在であろう。

1980年に販売を開始したガンプラはそれまでの船や戦闘機、城などを作るものとは違い子供でも手に持ちやすいサイズのロボットを作れると言うのはやはり革新的だった事だろう。
そしてそれによりガンプラブームが起き、再放送で人気が高まり1981年に『劇場版 機動戦士ガンダム』が存在している。
そして1985年に『機動戦士Zガンダム』が放送されている。この作品はバンダイの期待値ほどは売れなかったらしいがシリーズを続ける事でまだまだ売り上げが見込めると判断されたと言われているらしい。
実際思うにこの『機動戦士Zガンダム』はシリーズの中でも特に人気が高く神格化されていると言う印象があり、恐らくこの作品が無ければ『機動戦士ガンダム』は「昔懐かしいプラモが売れた1ロボットアニメ」程度の扱いだっただろうし今なお続くガンダムシリーズは存在しなかっただろう。


そう言った意味でも何かしらの展開を止めないようにするのは長い目で見ても重要ではあるし、最初の売上だけでシリーズを切るのは実際もったいない事だろう。
またガンダムの頃とは違い娯楽の消費スピードが早くなっている現代だからこそ悠長な事をせずになるべく早く新作を打つと言うのは重要な事だと言える。


また、「そんな売れてない小売り潰し」と言った意見があるが実際の所今のガンプラの方が異常であり、いつでも売ってあって手に取りやすい『境界戦機』の方が健全とも言える。

ボク自身、実家の頃はよくガンプラを作っていたため昔の販売状況はよく覚えているが、『鉄血のオルフェンズ』の頃はキット人気も高かったがいつ家電量販店を覗いても新作のプラモは山積みで目立つように置かれており、それ以外は沢山棚に陳列してあった。
なので店に残っている=売れてない=畳めと言うのは短絡的思考が過ぎるし失礼な物言いである。
無論ガンプラの販売状況が元に戻るのが一番いいのは事実だが実際問題ポケモンカードゲームなんかを見ても一度転売ヤーに目をつけられたコンテンツを元に戻すのは中々に難しく、法規制でもかからない限りはいたちごっこを続けるしかないのが現状だろう。

これらを踏まえた上で『シリーズを続けるメリット』と言う話になってくる。

まずもってガンプラが買えない現状、『境界戦機』があればバンダイのロボプラを買いたい層には買ってもらえる可能性がある。
そして重要なのは、ガンダムとは違う切り口でのデザイン展開をしているからこそお互いの良い所を取り合って行けばお互いの向上も狙える可能性は十分にある。
そう言った目で見てもガンプラ一強にしないのは『ユーザー離れ』を少しでも抑え、さらには『技術向上』を狙える物なためメリットは十分にあると言えるだろう。

そして『境界戦機』がそれなりに安定して売れるコンテンツまで育てば新しい収入源になるためバンダイとしては続ける事で旨味が発生する可能性は十分にあるし、『ガールガンレディ』のように早期に畳んでしまうのは逆にデメリットになる可能性があるだろう。
そう言った観点から「続ける」判断をしたバンダイはこのシリーズを育てたいし、このシリーズを育てる事に少なからずメリットを感じていると言う事が分かる。

なので『境界戦機』を続けることは大切だし同時にガンダムのように世界観を超えた様々な作品を展開していく可能性はあると言えるだろう。

まとめ

これが個人的観点から見る『境界戦機』の現状である。
まあまず叩くにしてもそのコンテンツに触れてないならそれは意味のない意見と同義だろうとボク自身は思っている。
個人的に『境界戦機』は一義も二義も好きなアニメなため嬉しい気持ちや楽しみな気持ちがあるのは事実なため新作にも期待している。

最初はふざけたがまあこう言った感じの少し真面目な文章で今回は締めたいと思う。

ではまた次のブログで。

今回も読んでいただきありがとうございます。

『SSSS.GRIDMAN』の小ネタ解説&雑語り

皆さんは『SSSS.GRIDMAN』を見たことがあるだろうか?
かれこれもう4年前の作品だし特撮原作のアニメなのに凄く流行ったから見た人も多いだろう。



では『電光超人グリッドマン』を見た人はどのくらい居るだろうか?
またこの作品に散りばめられた小ネタの数々をどれくらい見つけただろうか?

今回は『電光超人グリッドマン』、そしてウルトラシリーズなども知ってるともっと楽しめる小ネタを解説していきたいと思う。

「そんなのTwitterに山ほど転がってるよ」なんて事は言わず、総集編映画もあるのでせっかくなら読んでほしい。


電光超人グリッドマン』とは


まず本作品を知るには元になった特撮作品である『電光超人グリッドマン』を知っておくべきだろう。
この作品は1993年4月から翌年1月まで放送されていた特撮作品である。同期の特撮作品としては『有言実行少女シュシュトリアン』、『五星戦隊ダイレンジャー』、『特捜ロボ ジャンパーソン』あり、映画では『仮面ライダーZO』、『ゴジラVSモスラ』、『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』、『ジュラシック・パーク』が放映、アニメ作品は『機動戦士Vガンダム』、『SLAM DUNK』、『熱血最強ゴウザウラー』、『勇者特急マイトガイン』などがある。またこの年は『忍たま乱太郎』のアニメが始まった年でもある。
この頃の円谷は直前に『アンドロメロス』を作っていたり、海外で制作された『ウルトラマンパワード』、その他ウルトラシリーズのダイジェストのミニ番組などをやってはいたもののTVで放送される新作ウルトラシリーズは途絶えていた状況である。(一応パワードはTV放送もされたが)とは言え、この後出来る完全新作は翌年のTVSP及びビデオ作品の『平成ウルトラセブン』、さらにその翌年には同じくビデオ作品の『ウルトラマンネオス』、そしてその翌年には完全新作TVシリーズとなる『ウルトラマンティガ』が放送されるのだが。


そんな時代に放送された本作品はタカラ(現タカラトミー)と円谷プロのタッグで制作された特撮作品である。
本作品は見れば分かるが特撮作品としてはまあまあな低予算で作られており、ネットの噂では『ウルトラマンティガ』を1話作る予算でグリッドマンが結構な本数作れるなんてことも言われている。
「武史が送り込んだ怪獣がコンピューターを破壊する事で現実世界に様々な被害を出し、それを止める為に直人がグリッドマンと共に戦い一平とゆかがサポートする」と言う話作りをテンプレにしながらも毎回様々な話が飛び出してきて、インターネット黎明期の時代だからこそ出せる様々な怪現象がある。まあ1話で病室のメスが飛び交う作品なので時代だろう。
しかし変な物もあれば、「物流をストップさせる」、「水道に毒を入れる」、「排煙システムを破壊して街を毒ガスまみれにする」などといったかなり現実的な悪事が発生するのが本作品の魅力であろう。
またウルトラシリーズとの決定的な違いである「主人公三人組は学生で敵は一人の同級生」、「一つの街を舞台にして繰り広げられる物語」などはかなり斬新な物だったあだろう。
そんな今作品はよく「早すぎた名作」と言われる事があるが実際はそうでもなく、確かに今となってはマイナーになっている物の当時は2クール予定の物が人気だったため3クールまで拡張、そして最終回が終わった後もセレクション放送の4クール目が用意され、さらには雑誌のみではあるが武史が変身する新キャラクター「グリッドマンシグマ」を主役とした続編である『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』の展開もあった為その人気は凄い事だろう。円谷においてもこれほどの人気は4クール予定が64話まで拡張され(残念ながら途中誤認逮捕で放送されなかった物もあるが)、さらには劇場版作品が3本も作られた『ウルトラマンコスモス』に匹敵するものであろう。

海外展開もされておりその時のタイトルは『Superhuman Samurai Syber Squad』。『SSSS.GRIDMAN』の「SSSS」の元ネタはここである。
こちらは『パワーレンジャー』と同じく特撮シーンのみを流用してドラマシーンや設定は海外オリジナル物となっている。また本家よりも長く53話もある。

そして、残念ながら没になった企画ではあるが『電撃超人グリッドマンF』と言う物が存在している。それは「響裕太がグリッドマン(一平と共に戦ったのとは別人)と融合し、新条アカネを操り人形にしたアレクシス・ケリヴの地球侵略作戦を阻止する」と言った内容になっている。
これが今回の記事のメインである『SSSS.GRIDMAN』の元になっている。

また『電光超人グリッドマン』は最初はEDが用意されている事をスタッフは知らなかったらしく、EDを撮る予算もない為その話の戦闘シーンのダイジェスト映像にすると言う手法を使うのだがこれがこの作品以降のウルトラシリーズでも恒例となり四半世紀も続く物となっている。

EDの『もっと君を知れば』は名曲であり、第20話「地球から色が消える!?」は傑作中の傑作であるため是非一度は見てほしい作品である。


余談ではあるが多くの平成ウルトラ作品やSSSSシリーズの脚本を担当している長谷川圭一氏は円谷のスタッフであり、この作品ではEDで毎回名前が載っていたりもする。

小ネタ・元ネタ解説

本作品はパロディや小ネタが非常に多いためもしかすると拾い切れない部分もあるかもしれないがそこは許してほしい。

第1話 『覚・醒』

街の怪獣


この怪獣は『電光超人グリッドマン』の25話及び26話の「決戦!ヒーローの最期」に登場する「毒煙怪獣 ベノラ」である。街を毒ガスで覆い、一度はグリッドマンを退散させさらにはガスによる幻覚でグリッドマンと直人を苦しめた怪獣であり、恐らくはこの「幻覚効果」でチョイスされた怪獣だろう。
またこの怪獣は非常に分かりづらいがアカネの机のそばにもポスターが貼ってあったりもする。

井ノ上病院

この病院の名前は『電光超人グリッドマン』のヒロイン・井上ゆかの両親が経営する個人病院である「井上病院」が元ネタである。

コンビニ7-21


このコンビニはセブンイレブンのパロディ・・・・・なのだがこの数字に注目してほしい。
これは『ウルトラマンネオス』に登場するもう一人のウルトラマンであるウルトラセブン21(トゥーワン)が元ネタだったりする。
ウルトラセブン』の主人公・ウルトラセブンに酷似しているが全くの別人。
余談だがセブン21が初登場する話(正確には2話でも出てはいるが)である『ウルトラマンネオス』の第4話「赤い巨人!セブン21」は面白い話なため一度は見てほしい作品である。個人的にはこの回に登場するノゼラとサゾラを再登場させてほしいものだが・・・。


スペシャルドッグ



このホットドッグは『電光超人グリッドマン』第5話「男の意地の必殺剣!」に登場するスペシャルドッグと言うパンで作中ではとても人気なのか売り切れのせいで買えなかった一平が不機嫌になるという一幕もあった。
またこのパンのカットの後にアカネが取るポーズは同話において一日我慢したのに物流のストップのせいで開店すらしていなかったパン屋を見てバルタン星人のポーズを取りながらバルタン星人の真似をした一平が元ネタであると思われる。ちなみにこのシーンでは「武士は食わねど高笑い」と言った一平が「武士は食わねど高楊枝でしょ」とゆかにツッコまれるという物もある。
ちなみにこのスペシャルドッグは作中バリアーシールドとプラズマブレードの制作ヒントになっている。

気炎万丈怪獣 グールギラス


第1話の怪獣であるグールギラスは『帰ってきたウルトラマン』第47話「狙われた少女」、『ウルトラマンメビウス』第33話「青い火の女」に登場する「人魂怪獣 フェミゴン」がデザイン元だと公式で言われている。
フェミゴンは両作品において女性に憑依しコンビナートを破壊すると言った活動を見せた怪獣である。

グリッドマン登場シーン

グリッドマンの登場と同時に衝撃で土煙が登るシーンはウルトラシリーズでも多用される手法である。特に『ウルトラマンガイア』ではこの登場の仕方が恒例となっておりこの作品の印象が強い人も多い。しかしこれが最初に使われたのは前作である『ウルトラマンダイナ』第38話「怪獣戯曲」が初の使用となる。ダイナではテスト的な意味でこれが試され、好評だったのでガイアで多用されたと言った噂があったりもする。

ジャンク

電光超人グリッドマン』で直人・一平・ゆかの3人が組み上げたPCでありグリッドマンの地球での拠点。またアシストウェポンの設計もこれで行っており、戦闘時はこのPCを使い一平とゆかが戦闘をサポートしている。
このPCにグリッドマンが入っている為ジャンクがないと変身が出来ないと言った仕様は今作でも健在であり同時に最大の伏線。
また『電光超人グリッドマン』においてはグリッドマンの戦闘が激化すると毎回のように煙を上げ、火花を散らし、爆発音がしだす。修理しながら戦っていたとは言え本当によく3クールも持ったものである・・・。

切断面


グールギラスの切断面は『電光超人グリッドマン』での怪獣の切断面と同じになっている。
電光超人グリッドマン』では切断シーンが少ない為中々確認出来ないがステルガンで確認が出来る。

グリッドビーム


グリッドマンの必殺技。
放送当時発売されたDXグリッドマンには音声ギミクと発光ギミックがあったのだがまだおもちゃのスピーカーのクオリティが高くなかったのもあってか劇中とは似ても似つかない砂嵐っぽい音が鳴る。まあこのおもちゃは緑川光ボイスの掛け声では無く怪獣みたいな声で鳴くので仕方ない所もあるのだが・・・。

学校

特撮作品において次の話になると何事もなかったかのように修復されている街はお約束ではあるがジャンク同様に『電光超人グリッドマン』のとある要素を知っているとかなりの伏線だというのが気付ける要素となっている。

第2話 『修・復』

新条アカネの家


この家の外観のモデルは『電光超人グリッドマン』の武史の家だろう。
この家以外にも後々の話で武史に関わるアイテムは登場する。

アレクシス・ケリヴ


今作品の黒幕。最初の方で説明したように『電撃超人グリッドマンF』のラスボスとして設定されていた元と同一である。
また監督の裏設定らしいが、実は『宇宙パトロールルル子』の同一人物と言う裏設定がある(あくまで公式ではない)。そのためか容姿が似ており、声も同じ稲田徹氏である。

アカネの部屋のソフビ その1

このカットに存在するソフビは分かる範囲でも左上(上から2段目部分)から順に
・ガルベロス(ウルトラマンネクサス)
・ペドレオン(ウルトラマンネクサス)
ベンゼン星人(ウルトラマンゼアス)
・コッテンポッペ(ウルトラマンゼアス)
・ドレンゲラン(ウルトラマンネオス パイロット版)
・ザム星人(ウルトラマンネオス パイロット版)
3段目(全てウルトラマンパワードの怪獣)
ゴモラ
ケムラー
・ダダ
ジャミラ
ガボラ
ゼットン
・サイコバルタン
ピグモン
・チャンドラー
ペスター
レッドキング
4段目(全てウルトラマングレートの怪獣)
・マジャバ
・ブローズ
・ゲルカドン
・ギガザウルス
・バランガス
となっている。
また『SSSS.GRIDMAN』ではソフビが演出で多用され、この回以外にも話に合わせた怪獣が映し出されたりする。

ウルトラシリーズの定石

「怪獣が出た後じゃ宇宙人くらいありえる。ウルトラシリーズなら定石だし。」と言う発言。『ウルトラマン』の第2話「侵略者を撃て」はあの有名なバルタン星人登場回の為以後のシリーズでも定番化している・・・・・・・と思いきや、実は1話で怪獣が出て2話で宇宙人が出る作品は意外にもウルトラマン』、『ウルトラマンネオス』、『ウルトラマンジード』の三作品しかない。しかもジードに関してはダダは出るもののメインはスカルゴモラな為実質二作品くらいとも言える。

アカネの部屋のソフビ その2

このカットではゴルゴレムやラフレイア、ノスフェルやクトゥーラとウルトラマンネクサスに登場するスペースビースト達が居るのだが何故か異常に同じ物が何体も置いてある。しかも何故かウルトラマングレートのシラリーが混ざっている。宇宙から飛来した怪獣縛りなのだろうか・・・。

余談ではあるがスペースビーストのソフビは当時は作品序盤の陰湿さと独特過ぎるデザイン、トラウマになる行動などが多くあまり子供達に受けなかったのか、ソフビが出た怪獣自体が少なく、またその影響で現在の中古市場では高値で取引されている為これだけ持っているのは羨ましい物である。

因果応報怪獣 デバダダン



デバダダンはモチーフは深海魚のデメニギスらしく、元ネタになった怪獣は無さそうだが強いてデザインの似ている怪獣を挙げるとするならば『帰ってきたウルトラマン』のシュガロンや『電光超人グリッドマン』のカーンジョルジョだろう。
前者のシュガロンは静かなに暮らしていたのに嫌いな騒音のせいで暴れて最終的には倒せれるという中々な可哀想な怪獣である。
後者のカーンジョルジョは『電光超人グリッドマン』きっての迷回である『えっ!パパが死刑!?』で登場する怪獣である。立ち小便をしている所を警察官に見つかり注意され、それが原因で武史によって司法省のコンピューターに送り込まれた怪獣。完全に逆恨みである
カーンジョルジョの破壊行動のせいで司法省が狂い善行が犯罪になる社会になったのだが無線の影響で警察官を洗脳し倫理観まで書き換わり、挙句何故かナチスみたいな恰好になる。この影響で直人の父親・宗一郎は誕生日の日に安全運転及び20年間無事故のゴールド免許の罪で死刑を課せられてしまう。この時は裁判すらも吹っ飛ばし、即日電気椅子で死刑にされかけると言う超展開に発展する。ちなみにこの回はカーンデジファーとの決戦前の最後の回である

アクセプター

グリッドマンと融合する為に必要な変身アイテム。今作品ではプライマル・アクセプターとなっており形状が違い、元々のアクセプターにあったギミックは無くなっている。
また『電光超人グリッドマン』では「アクセース、フラーッシュ!」だったのに対し今作品では「アクセス、フラーッシュッ!」と掛け声が変わっていたりもする
ちなみにブレスレット型の変身アイテムがそのまま武器になるパターンはウルトラシリーズにも存在しているが『ウルトラマンマックス』のマックススパークと『ウルトラマンメビウス』のメビウスブレスくらいである。

電撃大斬剣 グリッドマン・キャリバー


剣の姿になったサムライ・キャリバーを装備した姿で元ネタは『電光超人グリッドマン』第6話「恐怖のメロディ」で登場した電光雷撃剣グリッドマンソード。元々はアシストウェポンのバリアーシールドとプラズマブレードだったが暴走したアノシラスを救ってくれたお礼に音の精霊が二つを融合させてくれた武器。
ちなみに何故か次の第7話「電子レンジ爆発0秒前」では元のバリアーシールドとプラズマブレードに戻っており使われる事が無く、その次の第8話「兄弟の絆」でも最初はバリアーシールドとプラズマブレードだったが途中からグリッドマンソードになりそこが初使用となっている。
余談だが海外版グリッドマンのでバリアーシールドはサムライシールドでプラズマブレードはサムライソードである。

第3回 『敗・北』

怪獣の正体

キャリバーが剣になったのを見て内海が発した「今まで現れた怪獣もさ人間が変身してた可能性があるんじゃないかって」と言う台詞。原点の『電光超人グリッドマン』には人間が変身した怪獣は居ないがウルトラシリーズには様々存在している。
・クモ男爵、カネゴン(ウルトラQ)
ジャミラ(ウルトラマンウルトラマンパワード)
・ワイアール星人(ウルトラセブン)
・カウラ、シシゴラン(ウルトラマンエース)
・マシュラ、メモール(ウルトラマンタロウ)
・エボリュウ(ウルトラマンティガ)
・ゾンボーグ(ウルトラマンダイナ)
・ツチケラ(ウルトラマンガイア)
ザ・ワン(ULTRAMAN 2004年映画)
・グルジオ系(ウルトラマンR/B)
など様々である。
元の人間に戻れた物は多いものの、一部は元に戻れないまま倒された物もあり、後味の悪い話もあったりする。
余談だがこの逆パターンとして怪獣が人間に化けていたバキシム(ウルトラマンエース)の様な例もある。

アカネの落書き


アカネが授業中にノートに描いていた怪獣は『帰ってきたウルトラマン』の第48話「地球頂きます!」に登場するなまけ怪獣ヤメタランス。ド終盤に出てくるこの怪獣なのだがこんな見た目でありながらウルトラシリーズの中でもかなりの上位の強さを持つ怪獣である
地球侵略を狙うササヒラーによって送り込まれた怪獣で郷秀樹にテレパシーで助けを求めるほどに本人に敵意は無いのだが体質の放射線で周囲の人間をとにかく怠けさせる。これには防衛チームのMATどころかウルトラマンジャックも影響を受けてしまう。
元々怠け者だったために影響を受けなかったマモル(ヤメタランスのカプセルを拾った少年)の存在と応援もあり何とか宇宙に返す事が可能となる。
この落書きから察するにアカネは授業に興味が無い=怠けていると言う事だろう。
余談だがヤメタランスには対極の能力となる『ウルトラマンマックス』のモエタランガが存在しておりこちらは人間をやる気に満ち溢れさせ燃え尽きさせるまで動かせ続けると言うトンデモ能力でありウルトラマンマックスも活動時間が30秒になってしまった

臥薪嘗胆怪獣 アンチ


アンチのデザイン元は『電光超人グリッドマン』の第9話「悪魔の洗脳作戦」で初登場した忍者怪獣シノビラー。その後も第15話「歪んだターゲット」で再登場し、第29話「愛犬爆弾計画」ではカンフーシノビラーとして再登場する。作中唯一グリッドマンと3回も交戦し、唯一鳴き声ではなく喋る怪獣な為その特別感からの採用だろうか。ちなみにカンフーシノビラーになった際は戦い方も変わり、さらには「アチョー!」と叫んだりもする
余談だが第9話「悪魔の洗脳作戦」はそれまで無かったナレーターによるタイトルコール&登場怪獣紹介が初めて行われた回だったりもする。

クラスメイト


ワンカットだけ出てくるこのクラスメイト、顔が『リトル・ウィッチ・アカデミア』のアッコである。同じ制作会社なためのお遊びだろう。

アカネの部屋のソフビ その3

左から順に
・ドラコ(ウルトラマンパワード)
・コダラー(ウルトラマングレート)
・イフ 第4形態(ウルトラマンマックス)
・レイキュバス(ウルトラマンダイナ)
・ゾグ 第一形態(ウルトラマンガイア)
・グローザム(ウルトラマンメビウス)
・ガルバス(ウルトラマンコスモス)
そして上の段に足だけ見えるのが
ゼットン(ウルトラマン)
ウルトラマンを敗北まで追い込んだ怪獣達となっている。(正確にはグローザムは宇宙人とか言い出すとキリがないが)
ちなみにこの中でもイフはこの回の怪獣アンチと同じく相手の攻撃を受け成長すると言う性質を持っている。

アカネの部屋のソフビ その4


このカットでアカネが持っているソフビは『帰ってきたウルトラマン』のササヒラーである。お気付きの方も居るだろうが同話にてアカネが落書きしていた怪獣・ヤメタランスを送り込んできた張本人である。
アカネと同じポジションと言う意味なのだろうか。
余談だがササヒラーは落書きの項目で紹介した『ウルトラマンマックス』のモエタランガの話に出る予定だったが没になったとか。

バトルトラクトマックス


マックスのアシストウェポンの姿。モチーフになったゴッドタンクは脚部担当なのに対してこちらでは腕部担当になっている為非常にボリューム感が増している。

剛力合体超人 マックスグリッドマン

マックスの元ネタであるゴッドタンクは単体での合体は無い為こちらはオリジナルの合体。意図してかは不明だが「剛力合体」は『勇者指令ダグオン』に登場するファイヤーダグオンと同じだったりもする。

新世紀中学生

グリッドマン同盟をサポートし、時にはアシストウェポンになってグリッドマン達をサポートするメンバー。
実は名前のモチーフがそれぞれ海外版グリッドマンでのアシストウェポンの名称になっており
サムライ・キャリバー→サムライシンクソード(電光雷撃剣グリッドマンソード)
マックス→トラクト(ゴッドタンク)※これはアシストウェポンの名称で使われている
ボラー→ボラー(ツインドリラー)
ヴィット→ヴィッター(サンダージェット)
となる。
ちなみに海外版グリッドマンでは各アシストウェポンには主人公メンバーがそれぞれ乗り込むスーパー戦隊の様な形式になっているのだがその主人公メンバーはバンドをやっている。

六花の母


グリッドマン同盟にしか見えないはずの新世紀中学生が見える六花の母。実はこの作品はアカネとアンチ以外は目の色が統一されているのだがこのキャラだけ唯一黄色
そしてこの目の色、イヤリング、声の全てがTRIGGERの作品である『宇宙パトロールルル子』のミドリと同じだったりする。
そしてブックレットではその正体がミドリで確定されているとのことである。

第4回 『疑・心』

うーさー


うーさーのその日暮らし』シリーズのキャラクター。今作品、さらには次回作では至る所にうーさーが出演しているが繋がりは不明。
ちなみにシリーズ3作目の『うーさーのその日暮らし 夢幻編』の第1話では円谷プロの協力の元、リーダーが同じ声のウルティメイトフォースと共演している。またウルティメイトフォースにはグリッドマンと同じ声の人も居たりする。
この頃のリブートヒーローみたいにいつかはグリッドマンウルトラシリーズに出てほしいものである。

注意喚起ポスター

SNSの使い方の注意喚起をしているポスター。このポスターには「SNSは利用方法も手軽で、趣味を共有する者などと情報交換し合える有効なコミュニケーションツールですが、使い方を間違えると取り返しのつかない事件、事故に発展する恐れがあります。また軽率な発言が相手を大きく傷つける場合もあります。」と書かれている。そして今回の話の展開を考えると・・・。

Arcadia

今回の犠牲者。名前の元ネタは左から『サンダーバード』や『マイティジャック』などのおもちゃを出していた「今井化学」、2023年現在においてもバンダイと双璧をなすレベルで有名な皆さんご存知の「タカラトミー」、『マクロス』や『装甲騎兵ボトムズ』などのおもちゃをだしていた「やまと」、『マクロス』のプラモデルを出していて現在では「マイクロエース」に社名変更をしている「有井製作所」と全ておもちゃメーカーになっている。

絶対無敵

絶対無敵は『絶対無敵ライジンオー』のタイトルや決め台詞になっているワード。この作品はまだタカラと合併前だったトミーが出しており、『電光超人グリッドマン』の頃は『熱血最強ゴウザウラー』を放送しており商売敵
今となっては合併しているが肝心のタカラトミーは子供向け会社だからかエルドランシリーズのリメイクを出そうとはしておらず他社ばかり商品を出していてもったいない限りである。
またこの後もはっすは「邪悪獣」と発言している。意外にもロボットアニメファンなのだろうか。

店内BGM


パン屋で流れている店内BGMは『ウルトラマンR/B』のEDの『夢飛行』。この曲を歌っている三森すずこ氏は前作『ウルトラマンジード』にもセナの声で出演しており『SSSS.GRIDMAN』ではなみこ役で出演している。
また『ウルトラマンR/B』は『SSSS.GRIDMAN』と同時期に放送していた作品でありOP担当は両作ともにオーイシマサヨシ氏となっている。
この曲は後々の話でも流れている。

カラオケ映像

ここで流れているカラオケ映像はTRIGGER作品の『インフェルノコップ』の主題歌「Die Hollen Polizei」のカラオケ映像。YouTubeで「インフェルノコップ カラオケ」で検索したら公式で出てくるがとにかくシュールな映像になっており、カラオケでよくある権利関係などで会社オリジナルのそれっぽいチープな映像のようなものでウルトラマンのパロディをやっており癖になるものとなっている。

バルタン星人(?)


アカネのアイコンになっているのはバルタン星人・・・・・ではなく『ウルトラマンダイナ』第42話「うたかたの空夢」に登場するレギュラン星人ヅウォーカァ将軍。『ウルトラマンティガ』第7話「地球に降りてきた男」に登場するレギュラン星人とは個体もカラーリングも異なりティガの物は濃いアジサイ色なのに対してヅウォークァ将軍はマグロのような赤色になっているため注意が必要。
自らを「宇宙一の嫌われ者」と名乗り、円盤の大群で地球、さらには火星に侵略攻撃を開始しTPCとの壮大な前面戦争を始め、遂にはTPC火星支部開発の新兵器・スペシウム砲を装備したマウンテンガリバー5号を出動させるまでになった。最後にはダイナのソルジェント光線により火星に向かっていた円盤は全滅した。しかし火星に向かって落ちてくる大体10キロくらいの小惑星はダイナのパワータイプにも止められずマウンテンガリバー5号も加勢。しかしダイナの頭部に落石が当たりダイナは気絶してしまう・・・・・・・・とここまでの全てが主人公アスカ・シンの夢オチ。同じ川崎郷太監督による名作回である前話「ぼくたちの地球が見たい」とは打って変わってのギャグテイストで壮大な夢オチ回なのに物凄く気合の入った特撮シーンや全く別の役で出演する『ウルトラマンティガ』の出演陣など見所満載な珍作である。
余談だがこの回を担当した川崎郷太監督は『電光超人グリッドマン』から円谷特撮を担当し、『ウルトラマンティガ』でも複数回(特に有名なのはガゾート)を担当していたがこの話を最後にウルトラシリーズには全く関わっていない。後年に『生物水星WoO』の監督を担当しているため流石に円谷から干されたと言う噂は嘘だろうが・・・。
アカネのアイコンになっているのは「宇宙一の嫌われ者」と言う部分がある意味共通点になっているからだろうか。

ふたつの勇気

キャリバーが誤って開けてしまった部屋で歌われていたのは「ふたつの勇気」と言う曲。『電光超人グリッドマン』では随所でインスト版がBGMとして使われていて特撮版視聴者には聞き覚えのある曲だろう。
あの頃のジャニーズ的な曲になっているためスルメ曲である。

スタンプ


六花がアカネに送ったスタンプは『電光超人グリッドマン』第2話「アクセプターの秘密」に1シーンだけ登場する音声プログラム。これによりキーボードで打ち込みをしなくてもグリッドマンと会話出来るようになった。

朝雲暮雨怪獣 ゴングリー




ゴングリーの身体の下の方に頭部があり上部には触手があると言うデザインはやはり『帰ってきたウルトラマン』第6話「二大怪獣東京を襲撃」を筆頭に様々な作品で再登場している古代怪獣ツインテール、『ウルトラマングレート』第1話「銀色の巨人」に登場する双脳地獣ブローズ、『ウルトラマンティガ』第24話「行け!怪獣探検隊」に登場する強酸怪獣リトマルスに似たデザインだろう。
また、人によっては『ウルトラマンネクサス』のペドレオンを思い出す人も居るのではないだろうか。

屋上カット


屋上から六花がグリッドマンを見るカットは『機甲戦記ドラグナー』のOPのパロディ。この後に来るヒロインの顔の回り込みまで完璧に再現している。

チョップ


グリッドマンの基本ファイトスタイルの一つ。毎回とりあえずチョップをしていたくらいにはグリッドマンのチョップは印象に残り、スーツアクターが同じ関係かウルトラマンティガウルトラマンダイナも多用していた印象がある。
また『電光超人グリッドマン』当時に出た「DXグリッドマン」にはチョップ遊びが遊び方に一つにあった。


怪獣の仲間割れ


ゴングリーに攻撃するアンチを見て内海が発する「怪獣の仲間割れ!たまにあるシチュエーションの奴!」と言う台詞。『帰ってきたウルトラマン』のグドンツインテールの様にたまたま同じ場所に怪獣が2体出現してそれをウルトラマンが対処するというシチュエーションは本当にたまにある。そして別に怪獣自体は仲間ではないためふとしたタイミングで喧嘩しだす事がある。
電光超人グリッドマン』第8話「兄弟の絆」に登場するフレムラーとブリザラーもグリッドマンの回避でぶつかった事で喧嘩を始める事があった。

ジャイアントスイング


ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」においてベムラーに使用していたウルトラシリーズの伝統伎。平成シリーズではパワー系のスタイルにおいてその力強さを見せる為に使われている印象がある。

超電撃キック


ゴングリーへの決め手となった技。特撮版においても「超電動キック」と言う必殺技があり、決め手になる事があった。
またキックのモーションは『トップをねらえ!』のガンバスターに必殺技の一つ、イナズマキックからと思われる。

歪んだ真珠


実は2話でも少しだけ登場していた怪獣の核になる真珠。『ウルトラマンダイナ』第38話「怪獣戯曲」にも歪んだ真珠を材料として生み出されたバロック怪獣ブンダーが登場するのだが製法は以下の通り。
「歪んだ真珠を馬の糞と共にフラスコに入れ、40日間、華氏451度で熱し、更に40週間、物語の血、肉、骨格と共にマンドラゴラの根を与え続ける」
皆さんも試してみよう。
ちなみにこの「怪獣戯曲」は『ウルトラマンダイナ』において唯一の実相寺昭雄監督回(本当はこの前話の「ユメノカタマリ」も担当する予定だったとか)なのだが、とにかく理解の追いつかない絵面や劇のようなストーリー展開、難解すぎる戦闘シーンなど子供どころか大人ですら何を見ているのか分からない癖の強すぎる回。しかしその難解さとは裏腹に何度も見たくなる謎の魅力が詰まっている為オススメの一本である。

第5回 『挑・発』

アカネの部屋のソフビ その5

アカネの水着でそれ所ではない人も居るだろうがソフビの解説をしていく。
左から順に
一番上
・EXレッドキング(大怪獣バトル)(腕のみ)
・大海龍(平成ウルトラセブン)(?)
・シラリー(ウルトラマングレート)
二段目
・ゴルゴレム(ウルトラマンネクサス)
・ラフレイア(ウルトラマンネクサス)
・ノスフェル(ウルトラマンネクサス)
またこの画像では見切れているが
三段目
ベムスター
・大海龍(?)
・ノスフェル
四段目
・ブラックエンド
・ラフレイア
・シラリー
となっている。
また右側の棚にもノスフェルの姿が見られる。

多事多難怪獣 ゴーヤペック


ゴーヤペックのデザインモチーフと言う訳では無いが似た怪獣としては『電光超人グリッドマン』第3話「電話パニック危機一髪」に登場する火山怪獣ボルカドンだろう。
また自然に紛れる怪獣と言えば『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」のマグラーの存在もある。

公衆電話


この公衆電話のカットは『新世紀エヴァンゲリオン』第11話「静止した闇の中で」のオマージュとなっている。

仮設ジャンク

裕太とジャンクが離れている為変身が出来ない、と言う展開は『電光超人グリッドマン』第22話「復活!恐竜帝王」でもあった展開である。
この時は化石調査隊のパソコンがあった為そこにグリッドマンが飛んで直人がアクセスフラッシュするといった対処を見せた。
ちなみにこの話はダイナゼノンのモチーフであるダイナドラゴンが初登場した回でもある。

出力サイズ

実はグリッドマンウルトラマンみたく大きさが変える事が出来る。『電光超人グリッドマン』では人間サイズで怪獣が暴れているコンピューターに飛び、飛んだ先で巨大化し怪獣と同じ大きさになって戦うというのを見せている。
この設定は恐らくウルトラマンのような「ぐんぐんカット」を見せるための工夫だったのだろう。

バスターボラー


ツインドリラーがモチーフがバスターボラー。特徴的な二つのドリルは健在。
グリッドマンとの合体時は唯一オリジナルと同じポジションになる。

武装合体巨人 バスターグリッドマン




グリッドマンとバスターボラーが合体した姿。
合体シーンは完全に『太陽の勇者 ファイバード』のグレートファイバードのオマージュである。
ちなみに「武装合体」はファイバードの合体時の掛け声。

ツインバスターグリッドビーム


バスターグリッドマンの必殺技。ツインドリラーのツインレーザーをモチーフとしてるのだろう。「ツインバスター」はグリッドマンと声が同じガンダムパイロットのネタだろうか。

伊達ドリル

「ドリルっぽい活躍が出来なかった」とボヤくボラー。元ネタになったツインドリラーもドリルの様な活躍をしているシーンは無い為仕方がないのかもしれない・・・。

第6回 『接・触』

内海の持つソフビとおもちゃ



内海が遊んでいるソフビは『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に登場するザイゴーグ、そして戦闘機は同じく『ウルトラマンX』のスペースマスケッティ。
ちなみに「ニュージェネ」と呼ばれる『ウルトラマンギンガ』からの作品はソフビのサイズが小さくなったのだが一部怪獣はDXサイズで出ておりザイゴーグもその一体。

茶道部なのに・・・

茶道部なのに何故か合宿があると言うなみことそれにツッコむはっす。元ネタは『スクールランブル』第1期、第16話「茶道部なのに...茶道部だけど...茶道部だから...」と言う茶道部が合宿する回だろうか。
ちなみにこのアニメは『勇者特急マイトガイン』や『勇者警察ジェイデッカー』の監督を担当している高松信司氏の監督作品でありそういうネタなのかもしれない。

漫才

六花の母が見ている謎の漫才は『電光超人グリッドマン』第35話「ぎくっ!スケバンゆか!?」でスケバンになった直人の母親が見ていたもの。
この回はドライヤーでツッパリ化した直人の母親が「女王様とお呼び!」などと発言する珍回でありグリッドマン狂気の3クール目の一本

タワーレコード

六花がタワーレコードのような店に立ち寄っているシーンは本当に一瞬であるが『インフェルノコップ』の主題歌が流れている。

六花の兄

作中一切登場しない六花の兄。元ネタは『電光超人グリッドマン』に登場するヒロイン・井上ゆかの兄・井上良仁の存在だろう。
ゆかの兄も六花の兄と同じく予備校に通っている。

ヴィットにキーボードの値段を聞いた客は『電光超人グリッドマン』の主人公・翔直人を演じた小尾昌也氏である。『電光超人グリッドマン』ではキーボードが重要になる回がありそれが今回登場するとあるキャラクターに繋がっている。
またヴィットを演じている松風雅也氏は『電磁戦隊メガレンジャー』で並木瞬/メガブルーを演じているため特撮ヒーロー二人の共演シーンとなっている。

防犯カメラ


内海を写す防犯カメラには「CAT'S EYE」と書かれているがこれは『キャッツ・アイ』が元ネタ・・・・・・ではなく実は『電光超人グリッドマン』第12話「怪盗マティにご用心!」に出てくる「キャッツアイ警備保障」と言うセキュリティ会社が元ネタ。
この回でセールスをやっていた石田は自身の売り込んだ警備装置を悪用して怪盗をし怪盗マティと名乗って暴れていたが果たしてこの本屋は大丈夫なのだろうか・・・。
ちなみにこの回はゴッドゼノンが初登場した回なのだがゴッドゼノン誕生の鍵になったのはセールスマンの石田が一平の妹に渡した『伝説の勇者 ダ・ガーン』のジャンボセイバーを緑色に塗り替えただけのおもちゃグリッドマンが始まる前の年の作品なのだが同じタカラの商品だから出せたのだろう。

宇宙船


内海が読んでいる雑誌「宇宙船」は実際にある雑誌である。表紙に描かれているヒーローは上から
・テクターギア・ゼロ(大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE)
・ハンターナイトツルギ(ウルトラマンメビウス)
アンドロメロス(アンドロメロス)
となっている。
この三人は全員アーマーを身に着けたウルトラマンでありそれぞれ
ウルトラマンゼロ
ウルトラマンヒカリ
ウルトラマンゾフィー
となっている。
また表紙に書かれている『サイバー美少女テロメア』、『ウルトラスーパーファイト』、『オタスケガール』、『生物彗星WoO』は全て円谷作品なのだが配信すらされていないため非常にマイナーな作品たちとなっている。
また裏表紙に写っているのは本作のOP担当のOxTとED担当の内田真礼氏。

レッドキング3代目

アカネが「造形がいい」と言うレッドキング3代目は『ウルトラマン80』第48話「恐れていたレッドキングの復活宣言」で登場した怪獣。
人気怪獣のレッドキングなのだが『ウルトラマン』以降再登場が一切なかったため14年ぶりの再登場となった(一応この前作の『ザ・ウルトラマン』にも再登場をしていたり、劇場作品にもリバイバル映像が使われたりしたがスーツでも再登場はかなり久しぶりである)。
ちなみにこのレッドキングはあくまで魔法で生み出された存在な為本物ではない。
二代目の様な首の長さ、太さがありながら初代のようなつぶらな瞳をした顔、そしてそのどちらにも似つかない少し長めの頭部が特徴である。
ウルトラマン80』はこういった再登場が多くレッドキング3代目の前にも46話で妄想ウルトラセブン、47話でバルタン星人6代目が出てきてり、22話にはゴモラⅡ(ゴモラには全く似ていない怪獣)が登場している。

レッドキングは赤くない?


レッドキングって全然赤くないよね」と言う内海の発言に「いたじゃんパワードに」と答えさらには「EXレッドキング」の名前を出すアカネ。
帰ってきたウルトラマン』に登場するブラックキングはちゃんと黒いのに対してレッドキングは緑っぽい黄色や土っぽい色だったりする。
しかしそんなレッドキングにも赤い個体は存在しそれが『ウルトラマンパワード』に登場するレッドキング(雄)や改造レッドキングとしてゲームに登場し、その後改名、そして『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』にて映像作品初登場したEXレッドキングである。
前者に関しては確かに赤なのだが後者に関しては全体的に黒くマグマのような筋が通っているだけなので赤と言うには微妙なラインである。

音の精霊

自分を怪獣と名乗る少女が語る音の精霊。「音楽にはね。目には見えないけど音の精霊が隠れていてね。そしていつも演奏する人の心を見てるんだ」と発言しているがこれは『電光超人グリッドマン』の第6話「恐怖のメロディ」で直人の父親がギターを弾きながら直人に教えた言葉とほぼ同じである。
同じ6話と言うのは偶然だろうか。
そしてここで怪獣少女が聞かせている曲は同話で暴走したアノシラスを落ち着かせるために音の精霊・ユニゾンが発し、そしてゆかがキーボードで入力していた主題歌『夢のヒーロー』である。
ちなみにアノシラスは『電光超人グリッドマン』においてコンピューターワールドに唯一生息している怪獣である。
この回は音楽の使い方が非常に面白い回なので必見である。

留守番をするアレクシス

電光超人グリッドマン』でもラスボス・カーンデジファーは武史の家で留守番している描写があるがその時は泥棒に入った怪盗マティを追い払うという番犬のような活躍を見せた。
またカーンデジファーは何故かフロッピーディスクに収まるためそれで持ち運ばれたこともあった。

怪獣が出ない回

「怪獣が出ない回とか作っちゃダメだよ」と発言するアカネ。怪獣も宇宙人も登場しない回は主に『ウルトラセブン』で多発する
宇宙人が登場しないと言うと流石に語弊があるが、予算の関係でスーツが登場せず、役者のみでどうにかしている回がかなり多い。流石にこれ以降のシリーズではそのような回は無いが・・・。
アカネの言う「怪獣が主役」と言うのも本来は30分で見られる怪獣映画と言うコンセプトで始まったウルトラシリーズがだんだんとウルトラマンと言うヒーローが主体の番組になっていった事に対する怪獣オタクの愚痴だろう。
ちなみにこの回は一切怪獣が出ないためある種メタ発言となっている

孤独な神様

「一人ぼっちの人間が心の歪みを利用された」と評される新条アカネ、そのキャラクター性は『電光超人グリッドマン』の藤堂武史と同じ物だろう。
大好きな祖母が亡くなってからは事実上家族から放置され一人暮らしをし、他人を見下すような性格から友達がおらず、同級生にも存在が覚えられてなく、コミュニケーションが苦手なため好きな人である井上ゆかにも話かけられない、そして得意なのはプログラミング。そんな時にプログラミングで怪獣を作れ、ハッキングまで出来る自分の能力を認め、褒めてくれ、失敗した時には叱ってくれるカーンデジファーは上司と部下のような関係ながらも本当の親よりも親のような存在だっただろう。

元から居た怪獣

「自分はアカネに生み出されたのではなく元からいた怪獣」と言う怪獣少女。この発言と見た目から分かる人にはアノシラスと分かるのだがそれこそがこの世界の最大のネタバレとなっている。

第7回 『策・略』

潰されるスペシャルドッグ

アカネに踏みつぶされるスペシャルドッグ。第1回では裕太に渡そうとしたのを(事故とは言え)潰されて、それが原因で怪獣を暴れさせていたが、今回はの逆で裕太からアンチが奪ったスペシャルドッグを平然と踏みつぶしている。
しかもバレー部とは違い謝る素振りも見せない為アカネの身勝手さを見せているシーンだろう。

ウルトラシリーズの定石 その2


アカネの心が怪獣を生み出していると言う情報に対して内海が「ウルトラシリーズでは定石なんだけどな」と言うシーン。
ウルトラマン80』のような人の心のマイナスエネルギーが具現化した物を怪獣として出していた作品や『ウルトラマン』のギャンゴ、『ウルトラマンティガ ウルトラマンダイナ ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』のキングオブモンスなど様々な怪獣が存在するが今回上げるべきは『ウルトラマンコスモス』第16話「空飛ぶクジラ」に登場するフライホエールジラークと精神寄生獣カオスジラークだろう。
「クジラと空を飛びたい」と言う夢をバカにされ、心に傷を負った少女に取り憑いたカオスヘッダーが少女の願いを具現化させた空飛ぶクジラ・フライホエールジラーク。始めは実体を持たないほとんど無害の存在だったがカオスヘッダーのエネルギーが増幅し、暴れ始めてしまう。
助けに来たムサシを拒み、自分を傷つけた全てを破壊する事を願った少女はジラークに取り込まれカオスジラークになってしまう。
コスモスの怪獣を落ち着かせる光・フルムーンレクトも効かずピンチになった時に少女を傷付けた少年の謝罪、本当の想い、夢を聞き入れた少女はコスモスに切り離されカオスジラークも浄化される事になった。
この回は『SSSS.GRIDMAN』の脚本を担当している長谷川圭一脚本回、そしてジラークを生み出した少女の名前は立花茜であった。

六花の部屋

六花の部屋にもうーさーが存在している。またこのシーンでは『インフェルノコップ』の主題歌を聞いている。前回視聴して気に入って買ったのだろうか・・・?

ウルトラマン超闘士激伝

中華料理 龍帝で流れているアニメは『ウルトラマン超闘士激伝』であり過去にあったOVA作品ではなくこのシーンの為だけに新規で作られている
ちなみにこのシーンに出ているのはウルトラマンヒカリなため『新章』の方が初めて映像化されたことになる。

同席


アレクシスと食事の席を共にするシーンは『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」のオマージュだろうか。メトロン星人とダンがちゃぶ台で会話をすると言う何ともシュールで記憶に残るシーンでたまにオマージュされたりするこのシーンはこの話を見たことないと言う人でも見たことがあるのではないだろうか。

円盤?


謎の円盤。正体はこの後分かるのだが円谷特撮シリーズにおいて円盤は『ウルトラマンレオ』のトラウマを思い出す人も多いのではないだろうか。

アカネの部屋のソフビ その6

左から順に
・戦闘円盤 ロボフォー(ウルトラマン80)
・円盤生物 シルバーブルーメ(ウルトラマンレオ)
・円盤生物 ロベルガー(ウルトラマンネクサス)
・UFO怪獣 アブドラールス(ウルトラマン80)
・円盤生物 ノーバ(ウルトラマンレオ)
全て円盤関連
上記でも少し触れたがこの中でもシルバーブルーメウルトラシリーズ屈指のトラウマ怪獣で、パーティをしていたMACを襲撃し主人公のゲンと隊長のダンを除く隊員全員を殺害(中には脱出しようとしてそのまま戦闘機・マッキーごと飲み込まれた隊員もいた)、さらにはゲンが拠点とする街を襲撃し死者行方不明者を大量に出し、避難所に名前リストが貼り出されると言う生々しいシーンを見せる。その中にはゲンが親しくしていた家族もおり、崩落するデパートの中少女・カオルが抱えていた熊のぬいぐるみが「あたし眠くなっちゃった。お兄ちゃん、子守唄歌って。ウフフフフフフ・・・」と喋るシーンは屈指のトラウマシーンとなっている。
シルバーブルーメ戦においても雨の中レオが戦うシーンでは主題歌が流れるのだが歌詞通りレオが怒りに燃えている。こんな形で歌詞回収をしなくても・・・。またこの戦闘で飲み込まれたマッキーが救出されるが当然飲み込まれた隊員達は既に溶解液で溶けている。
このような展開になった理由はオイルショックによる予算削減が原因とされている。
また、この回でシルバーブルーメに襲われて死ぬ理科教師は『マジンガーZ』の兜甲児でお馴染みの石丸博也氏だったりする。

また余談ではあるが『アクションヒロイン チアフルーツ』では主人公・赤来 杏が何故か赤い巨大テルテル坊主を作っている。そんなものを作らなくても・・・。

アカネの部屋のソフビ その7

このカットでは他の項目で紹介してきた怪獣以外にも『ウルトラマン80』のギコギラーや『ウルトラマングレート』のコダラーの姿も見られる。

黄色い自転車


グリッドマンが倒れ自転車が跳ねるカット。このシーンは実はアニメ(ーター)見本市のグリッドマンにも存在するカットだったりする。

スカイヴィッター


元ネタはサンダージェット。元ネタよりもスマートな戦闘機タイプとなっている。
余談だがサンダージェットと言う名前は『太陽の勇者 ファイバード』にも登場しており、そしらは本当の戦闘機を名前の元ネタとしている。

大空合体超人 スカイグリッドマン


グリッドマンとスカイヴィッターが合体した姿。掛け声の「大空合体」は『黄金勇者 ゴルドラン』のスカイゴルドランが元ネタだと思われる。

幽愁暗根怪獣 チバリー


チバリー自体にはデザインの元ネタは無いが同じように姿を隠しグリッドマンを苦しめた怪獣と言えば『電光超人グリッドマン』第4話「暴走自動車」に登場した透明怪獣 ステルガンだろう。
ステルガンは持ち前の透明能力でグリッドマンを翻弄したがゆかの送った可視化出来るようになるプログラムによって見えるようになる。翼が特徴的なデザインだが全く飛ぶ素振りを見せず、やっと飛んだと思ったらグリッドマンに翼を切断されて墜落、そのまま倒されてしまう。この頃の円谷には怪獣を飛ばす操演技術が難しかったのだろうか・・・。
またこの回は『ウルトラマン』のハヤタでお馴染みの黒部進氏が登場している。
チバリーは飛行怪獣なためかピアノ線が見えるデザインとなっている。

空の上


空の上に存在していた天井。ここまで少しずつ明かされていたがここのシーンでこの世界がコンピューターワールドな事が確定する。
ここに来るまでもアカネの怪獣の出現やアシストウェポンの出現シーンのゲートやアノシラスの存在で気付いていた人も居たかもしれない。

グリッドライトセイバースラッシュ


グリッドマンの必殺技の一つ。『電光超人グリッドマン』だと光の刃を飛ばしてX字に相手を切り裂く技だったが今回は腕から出してそのまま切りつける形になっている。

第8回 『対・立』

ライブサイン


ウルトラマンギンガ』の頃にソフビの足の裏に付いていたマーク。これをギンガスパークレンスで読み込むことでウルトラマンギンガに変身したり怪獣に変身したりしていた。
この頃はソフビの大きさが小さくなった頃であり、同時にウルトラシリーズ復活の為に重要な時期だったからか主力アイテムであるソフビにこのような連動ギミックを持たせたのだろう。
ライブサイン自体はギンガの次の次の作品である『ウルトラマンX』を最後に廃止されてしまうがそこまでに出たソフビには今もライブサインのシールを貼っていた足裏の窪みが残っている。

蒸発都市 ダンカン


空の上の街を思い出して「蒸発都市っすよ。ダンカンっすよ。」と発言する内海。
蒸発都市は『ウルトラセブン』第34話「蒸発都市」、そしてダンカンはその回に登場する知的生命体の発泡怪獣 ダンカン。
ダンカンは侵略の意思は無かったが人を巻き込みながら滞在地である田園地帯に東京の街のビルなどを移送していた。またそこに巻き込まれた人達は蝋人形にように固まっていたのだがどう見てもフラフラ揺れている。最終的にはセブンに倒され巻き込まれた人達は元に戻ったのだが田園地帯に集められた建物は元に戻らなかった
この話のラストは「でも、こうして平野の中に立ったビル街を見ると、美しい田園都市に見えます。ビルに心があれば、あのゴミゴミした過密都市に帰るより、この方がいいと思うかもしれません」と言うナレーションで締められるが本当にこれでいいのだろうか
この話はダンカンに操られたセブンが街を破壊するのが見られるがそれを見たヒロイン・アンヌは「気でも狂ったの!?」と言っている。メトロン星人の話のあのワードと言い大らかな時代である。
またダンカンは『ウルトラマンZ』にも画像のみ登場しているが地球で保護されていた所をデストルドスに取り込まれてしまう。宇宙から飛来した知的生命体、なんなら人間の姿にもなれるのにこの扱いは中々に可哀想なものではある。

捲土重来怪獣 メカグールギラス

グールギラスをベースに作られた怪獣。どう見ても頭の上にキングジョーの頭部が付いている。
電光超人グリッドマン』でも一度倒された怪獣が一部メカに改造されて再登場すると言った流れがよくあり、改造バギラ、メカバギラ、メカバモラ、メカステルガンが存在している。メタ的な事を言うとこう言った形で再登場させる事でスーツ予算の節約が出来る。

ピグコとミドリ


横断幕に書かれているキャラクターは『ウルトラマンキッズ』シリーズに登場するピグコとミドリ。
ウルトラマンキッズ』はウルトラシリーズのキャラクターをディフォルメにした作品で、『電光超人グリッドマン』に一番近い期間ではこの前年にBS2(現:BSプレミアム)で『ウルトラマンキッズ 母を訪ねて3000万光年』が放送されていたためグリッドマン世代には馴染みのあるウルトラシリーズかもしれない。

店内BGM

裕太と内海のいるコンビニで流れている曲は第4回のパン屋と同じく『夢飛行』。
今回はサビの部分が流れていて聞き取りやすいと思われる。

うーさー

うーさー。もはや説明不要だろう。

アカネの部屋のソフビ その8

一段目左から
・キングジョーブラック(大怪獣バトル)
・メカバルタン(アンドロメロス)
・ゴブニュ(オグマ)(ウルトラマンティガ)
・バイオス(ウルトラマングレート)
・インペライザー(ウルトラマンメビウス)
二段目
・ギャラクトロン(ウルトラマンオーブ)
・ビルガモ(帰ってきたウルトラマン)
・カオスクレバーゴン(ウルトラマンコスモス)
クレージーゴン(ウルトラセブン)
・ディアボリック(劇場版ウルトラマンルーブ 絆の力お借りします)
と全てロボット怪獣で統一されている。

超合体超人 フルパワーグリッドマン




グリッドマンとアシストウェポンが全合体した姿。モチーフはサンダーグリッドマン
「超合体超人」はサンダーグリッドマンの「超神合体」が元ネタ。
合体演出は大張正己氏が描く「グレート合体」と呼ばれる物のリスペクトだろう。

もうロボットじゃん


フルパワーグリッドマンを見てアカネが発した言葉。まったくもってその通りである
タカラ社のおもちゃ戦略でそうなったのだが巨大ヒーローが武装を着込んでロボットのようになると言うのはまさに唯一無二の存在だろう。
また、このスーツは新規で作っているわけではなく玩具同様にグリッドマンのスーツに着込ませる形でスーツが完成されていると言う事。総重量が気になるものである。
現状ウルトラマンにはそういったヒーローは居ないが一番近いものだと『ウルトラマンX』のウルトラマンXが使うモンアーマーが近い存在だろう。サイバーカードをロードする事で怪獣の力のアーマーを身に着けると言う戦術を見せている。もっとも最強フォームのエクシードXではシンプルな見た目になっているが。

頭部ドリル


カグールギラスのヒレ(?)が閉じてドリルになる姿はさながら『ウルトラマン』第9話「電光石火作戦」のガボラだろう。
ガボラはこの頭部をしていながらドリルのような事はしていないが『シン・ウルトラマン』ではドリルのように地面を掘り進む怪獣に進化していた。ちなみに初期案では『ウルトラQ』のパゴスが登場する予定だったとか。

ツインドリルブレイク


元ネタはサンダーグリッドマンのドリルブレイク。サンダーグリッドマンと同じくドリルを飛ばして攻撃する技になっている。

グリッドフルパワーフィニッシュ




フルパワーグリッドマンの必殺技。演出の元ネタは合体バンクと同じくグレートマイトガインで真っ向唐竹割りから。

夢見て、輝け!



横断幕に書いてある言葉。一見普通のワードだがこれは『電光超人グリッドマン』のOP「夢のヒーロー」の歌詞から引用されている物だろう。

第9回 『夢・想』

有象無象怪獣 バジャック



バジャックの特徴である首長の四足歩行と言うデザインは『ウルトラマンネオス』のパイロット版に登場するドレンゲランや『ウルトラマンティガ』第35話「眠りの乙女」に登場するグワームが元ネタとのこと。
こういった首の長い怪獣は最近見かけない気がするがやはり首の部分の操演の難しさや四足歩行怪獣のスーツの大きさ、アクションのしづらさからなのだろうか。

アカネのソフビ その9



アカネが遊んでいるソフビはアカネのアイコンの項目でも少し触れたが『ウルトラマンダイナ』第42話「うたかたの空夢」に登場するマウンテンガリバー5号。
マウンテンガリバー5号はスペシウム砲が使える強力な戦力なのだが欠点としてコックピットが小さすぎて小柄な人しか乗れない。そのため劇中では普段はオペレーター担当であまり戦闘経験の無いマイ隊員が強制的に乗せられた。また出撃シーンでは何故か巨大なミラーボールがライトアップに使われている。またスペシウム砲は名前の通りスペシウム光線の音がしたりと無茶苦茶である。
名前のマウンテンガリバーは『ウルトラマンティガ』第2話「石の神話」の終盤、巨人に命名をする際にムナカタ副隊長が「山のようにデカイから、マウンテンガリバーってのはどうだ?」と提案した所から。なおその名前はホリイが「何かキバってるみたいやな」と言いダイゴがユザレから聞いた「ウルトラマンティガ」と言う名前を提案したためそのまま却下となる。
そしてアカネが横に置いている人形は『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」に登場するキャラクター。少し前の項目でも触れた怪獣も宇宙人も出ない回である。ダンとソガがロケット発射実験で一ヶ月の宇宙旅の果てにたどり着いた惑星(と言っても冬眠状態での移動だったため本人たちにとっては一眠りの時間しかたっていない)。そこでは人類がロボットに支配されるディストピア社会となっていた。そこで指揮をしているロボット長官は地球総攻撃を企てようとしていた。しかしウルトラセブンの活躍によりその計画は文字通り木っ端微塵となった。しかし、地球に戻った二人がその出来事を報告するとダンとソガが確かに体験した第四惑星は実は存在していないと言う事実が発覚する。第四惑星の出来事は現実だったのか、それとも夢だったのかは今となっては誰にも分からない。夢オチ回ながら暮らしを豊かにするために発展した科学が人を苦しめるようになると言うテーマになっていて実相寺監督による独特な空気感に仕上がっている本作はSF作品として非常に出来の良い話となっている。
レギュラン星人の項目でも触れたが「うたかたの空夢」は夢オチ回であり、「第四惑星の悪夢」も夢オチを匂わせる話となっている。そして今回の話は「夢」に関する小ネタが存在している。

ヤドカリン・マジャバのメス・カオスジラーク・ゴブニュオグマ・ゴモラレイオニックバースト





アカネが即答した怪獣達。
ヤドカリンは『帰ってきたウルトラマン』第26話「次郎くん怪獣に乗る」に登場するやどかり怪獣 ヤドカリン。
マジャバは『ウルトラマングレート』第8話「姿なき復讐 -昆虫の叫び-
bitter harvest」に登場する昆虫怪獣 マジャバ
カオスジラークは少し前の項目でも触れたが『ウルトラマンコスモス』第16話「空飛ぶクジラ」に登場する精神寄生獣 カオスジラーク。
ゴブニュオグマは『ウルトラマンティガ』第20話「GUTSよ宙(そら)へ・後編」に登場した巨大機械人形 ゴブニュ(オグマ)
ゴモラ レイオニックバーストは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場するゴモラの強化形態・EXゴモラ

SEVENDARAKE

実際にある中古玩具ショップ「まんだらけ」をモチーフとした店。「"まん"だらけ」だからそこをもじって「"せぶん"だらけ」にしたのだろう。
正面にある目立つ立像は『ウルトラマンダイナ』第49話「最終章Ⅰ 新たなる影」に登場する人造ウルトラマン テラノイド。
またこの店にはジャンボーグ9やロボコンカネゴンなども見られる。

スペースマミー・スーパーGUTS・ヘキサウイング



スペースマミーは『ウルトラマン80』に登場する大型空母。スーパーGUTSは『ウルトラマンダイナ』の防衛チーム。この流れだとガッツイーグルの事を指しているのだろうか。
そしてヘキサウイングは『ウルトラマンナイス』の戦闘機。『ウルトラマンナイス』は『ウルトラマンティガ』の再放送枠で流れていた作品なため特におもちゃは出ていない。いくら何でもこれを出せとはマイナー過ぎる・・・。

実相寺アングル


実相寺昭雄監督が多用するアングル。実相寺監督担当回はその独特の話やカメラアングルで印象に残る回が非常に多い。
また「エヴァっぽい」と言う感想をよく見かけたがむしろエヴァが実相寺アングルをオマージュしていると言っても過言ではない。『新世紀エヴァンゲリオン』のOP演出も『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』のOPから影響を受けてるとか。どう見ても『謎の円盤UFO』だろ

USA・ウルころ・ナイス・総天然色




それぞれ『ウルトラマンUSA』、『ウルトラマンボーイのウルトラころせうむ』、『ウルトラマンナイス』、『総天然色ウルトラQ』の事を指している。
『ウルころ』はともかく『ウルトラマンナイス』に至っては『ウルトラマンティガ』の再放送のCM枠作品で映像ソフト化されておらず録画をソースに見るしかないのにアカネはよく映像を持ってるものである。

夢幻怪獣 バクゴン


内海の持っていたソフビ。『ウルトラマンティガ』第40話「夢」に登場する怪獣。
日々悪夢にうなされる男性の夢と新種の宇宙線モルフェウスD」が融合して生まれた怪獣。実体は無いため攻撃が通らないがバクゴンからの攻撃は通ると言う非常に厄介な怪獣で対処法が無いように思われたが夢で生まれた怪獣には夢で対処すればいいと言う答えに辿り着いたダイゴはバクゴンを前にしてマシンシャーロックで安全地帯に逃亡、そのまま居眠りをして夢の中でティガに変身する。このおかげで見事ティガはバクゴンに勝つことが出来るのだが、目覚めたダイゴは敵前逃亡をした為イルマ隊長に咎められてしまう。
元々は『ウルトラQ』での没脚本を再利用したのだとか。
カラフルな見た目だが作中では幻覚で表現されたり夜間活動をしていたため色が分かりづらい。
そしてこの作品も「夢」をテーマにした実相寺昭雄監督回
余談だが「モルフェウスD」は『ウルトラマントリガー』でも似た名前の宇宙線の「モルフェウスR」が登場しており、こちらは幻惑作用を持っていた。

マットアローとバランダーV



左側にあるマットアローは『帰ってきたウルトラマン』のMATの主力兵器の戦闘機。
右側にあるバランダーVは『ファイヤーマン』第10話「鉄の怪獣が東京を襲った!」に登場するロボット怪獣。

青い果実


ビルの谷間からグリッドマンが覗くカット。
恐らくは『ウルトラマンネクサス』の後期OP「青い果実」のラストカットが元ネタだろう。

合体戦神 パワードゼノン


新世紀中学生が合体した姿。元ネタが『電光超人グリッドマン』でアシストウェポン3機が合体した姿であるゴッドゼノン。
フルパワーグリッドマンでは構成する場所がサンダーグリッドマンとは違っていたがこちらはゴッドゼノンとほぼ同じ構成となっている。
またゴッドゼノンは『トランスフォーマー』のコンボイの様な顔をしているのに対してこちらはスターセイバーの様な顔になっている。
モチーフとなったゴッドゼノンはかなり不遇な存在で、本編であまり目立った活躍が無いまま第18話「竜の伝説」からダイナドラゴン関連の販促に入る都合上第17話「孤独なハッカー」でゲストキャラ・シゲルにプログラムを破壊され不完全なまま出撃、しかしそのままニセアノシラスに破壊され物語から一時的に消えてしまう。一応第28話「神かくし!ゆかが消えた!!」で再登場するもののその後はキンググリッドマンに活躍を取られたり出てきてもすぐサンダーグリッドマンになったりと活躍が全然無いまま最終決戦でカーンデジファーにダイナドラゴンと共にデータごと破壊されてしまう。本当に不憫な存在である。
また、17話で大破されてからは本編に一切出番が無いのだがEDのラストで毎回のように合体バンクを見せつけて主張してくる期間が存在している

処刑!!夢のヒーロー


夢回と言う事でやはり紹介すべきは『電光超人グリッドマン』第21話「処刑!夢のヒーロー」だろう。
「脳波・脈拍・呼吸」を計測しながら使用者に安眠を促すと言う今で言うApple Watchのような枕・ドリームナイト。町内でも大ヒットとなっているそれを直人の一家も導入したその日、「十字架に張り付けられてグリッドマンに見下される悪夢を見た」と言う理由だけで武史がドリームナイトのコンピューターに怪獣・ダズルバを送り込み町の人たちに覚めない悪夢を見せる作戦を開始する。
その悪夢でグリッドマンは十字架に張り付けにされており、直人・ゆか・一平の一家の目の前でグリッドマンの処刑が行われると言ういまいち悪夢なのかよく分からない悪夢を3人と家族達に見せる事になる。
怪獣が暴れているため現実のグリッドマンがアクセプターで呼びかけるがドリームナイトの効果もあって直人達は目覚めないため最後の手段として自身のエネルギーを大量に消耗する技「グリッドキネシス」で直人達を目覚めさせる。
グリッドマンの活躍もありダズルバを倒す事が出来た直人達一行、そして悪夢が楽しい夢に変わったことで夢の中で処刑されそうになっていたグリッドマンも十字架から解放され処刑を行おうとしていたピエロ達を一家の目の前で見事倒し事件は解決するのだった。
この話は十字架に架けられ鞭打ちされるグリッドマンが見られるなんともシュールな回だが予算や出番の減っていた家族達の出番を増やすと言うオーダーの元書かれた脚本らしく、唯一グリッドマンが人間サイズで戦う話でもあったりする。
またこの話で直人・ゆか・一平はカーンデジファーの姿を知ることになったり家族達もグリッドマンの存在を知ることになるのでベノラ戦に繋がる重要な回だったりもする。

第10回 『崩・壊』

毒煙怪獣

グリッドマンが呟いた言葉。「神経性の毒ガス」や「毒煙怪獣」と言った言葉でベノラな事が確定する。
一度はグリッドマンを敗北させその毒ガスで様々な怪獣との戦いの幻覚を見せてグリッドマンを苦しめた存在なため忘れる事の出来ない相手なのだろう。

英文

内海がノートに書いていた英文の元ネタはネルフのロゴの英文だったりする。
この世界でもエヴァは放送されていたのだろうか。

ブレストスパーク


フルパワーグリッドマンの技の一つ。元ネタは恐らくサンダーグリッドマンのサンダーグリッドファイヤー。元ネタが何故かファイヤーだったのに対してサンダーにして、同じく胸から出す技のマジンガーZのブレストファイヤーを名前に使ったのだろうか。

怪獣は生き物じゃない?

グリッドマンは生き物の命は奪えない」と言うマックスの発言に疑問を持った六花が「生き物じゃないんですか?」と聞き返したシーン。
電光超人グリッドマン』において怪獣は武史が作り出すコンピューターウイルスのような存在なため純粋に生き物だった怪獣はアノスラスのみでそれをグリッドマンが倒す事が出来なかった事から由来する要素だと思われる。

怪獣は日常を奪う存在

「怪獣はね。人に都合を合わせたりしないよ。いるだけで人の日常を奪ってくれる、それが怪獣。私は人間みたいな怪獣は好きじゃない。」
怪獣は暴れるだけでも被害が出るため時には完全に被害者な存在でも倒される事が多いのだが『ウルトラマン』のピグモンや『ウルトラマンコスモス』のリドリアスの様にそもそもが温厚かつ友好的な怪獣も存在する。前者は人と同じサイズなため共存はしやすいがリドリアスは普通の怪獣のサイズがあるためやはり人間社会での共存は難しく離島で保護されていると言う現実がある。
また『ウルトラマン』のガヴァドンの様にただそこに居て居眠りをするだけでもいびきのうるささから対処しないといけないような物も居るため怪獣とは難しい存在である。

ナナシA/ナナシB





ウルトラファイト』の頃のちょっとくたびれた感じの見た目のナナシAとそこから出てくるナナシB。
ウルトラシリーズにも似たような存在は『ウルトラマン』第15話「恐怖の宇宙線」のガヴァドンや『帰ってきたウルトラマン』第32話「落日の決闘」のキングマイマイ、『ウルトラマンダイナ』第35話・第36話「滅びの微笑(前編・後編)」に登場するジオモス/ネオジオモスなどがいる。
特にガヴァドンは「人がデザインした物が実体化した」、「A・Bで形態名称が分けられている」と言った共通点が存在している。
またナナシBを見たアレクシスが発言した「中の人」とはスーツアクターの事で怪獣には人が入っているのをメタ的に言ったのだろう。

読めない敵

意思がなく奇怪な動きをするため動きが読めない敵ナナシB。
近い存在としてはやはり『ウルトラマンⅩ』第21話「美しき終焉」・第22話「虹の大地」、『ウルトラマンZ』第15話「戦士の使命」に登場するグリーザを思い出す人が多いだろう。
グリーザは存在そのものが「無」なため対処のしようがなく、奇怪な動きでウルトラマンXを翻弄し敗北にまで追い込んだ怪獣であり『ウルトラマンマックス』のイフとは別のベクトルで倒す事が無理な怪獣。その動きや鳴き声、劇中での被害からトラウマな人も多い存在。

切断されるナナシ


ナナシの最期。切断され、中身をぶちまけながら倒されるそのシーンは『ウルトラマンA』第7話「怪獣対超獣対宇宙人」・第8話「太陽の命 エースの命」に登場するメトロン星人Jr.の最期を彷彿させるものとなっている。

グリッドナイト

アンチが進化した姿。元ネタは『電光超人グリッドマン』で没になったカーンナイト及びグリッドナイト。
武史がカーンデジファーの力でカーンナイトに変身しグリッドマンのライバルとして戦い、ベノラ戦後に改心してグリッドナイトとして共闘するようになると言う展開が予定されていたとの事。これが実現していればサンダーグリッドマンとキンググリッドマンが並び立つ画が実現していたり今で言うニュージェネのような路線が実現していたかもしれないが残念ながら尺の関係で没になったとのこと。
電光超人グリッドマン』が好調だったため武史を主役としグリッドナイトを主役とする続編の話もタカラ側からあったらしいが結局は没になり『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』で落ち着いたとのこと。
結局は没になった物だが当時はこれほどまでに続編企画が考案されていた辺り当時のグリッドマン人気はとても凄かった事がうかがえる。

カッターナイフ


アカネが裕太を刺したカッターナイフ。元ネタは『電光超人グリッドマン』第33話「もうひとりの武史」に登場したアイテム。
ある日現れた武史にそっくりな青年・タケオ。タケオは武史が本当は居たかった場所である井上ゆかのそばにあっさりと溶け込み、聖人君主のまさに武史とは真逆で武史の理想の姿をしていた。しかしそれが気に食わなかった武史はタケオが身に着けていた腕時計のコンピューターに怪獣・チドゲラーを送り込み、腕時計を身に着けた人間を暴走させ町を恐怖に落とし込む。
最終的にはグリッドマンの活躍や現実でのタケオの活躍もあり被害が出ないまま終わった。
しかし武史がタケオを憎む気持ちは収まらず遂にはカッターナイフを持ち出しタケオの殺害を決行。しかしタケオの顔を目にした時に自分の子供時代を思い出した武史は自分の行動を悲観しその場でカッターを捨て泣き崩れてしまう。そしてその場に居たタケオはいつの間にか消えていた・・・。
タケオは結局謎の存在であったが「武史がまだ幼い頃、大きくなったらこんな人間になりたい。そう思った姿がタケオとなって現れたのかもしれない。」と締められる本作品は3クール目にしてはかなり真面目な回で武史の過去や孤独が描かれた非常に大切な話である。
ちなみにこの前の回の第32話は町の人達が掃除機に吸い込まれ、グリッドマンが掃除機に入り込む回、そして次の回の第34話は武史がボディーガードとして武蔵坊弁慶を召喚する回になっている

第11回 『決・戦』

修復されない街

ベノラが倒された影響でコンピューターワールドの見た目のままになり修復もされなくなった街。
ベノラの毒ガスの影響で街の風景が形成され、街が修復されたように見えていたため仕方のないことだろう。

ライブサイン入りの旗

文化祭準備の頃からあった旗。
同じ位置に残っている辺り文化祭から余り時間がたっていないと言う事なのだろうか。

再生怪獣軍団



アレクシスが再生させた怪獣達。
再生怪獣軍団と言うのは特撮ではあまり見られなくアニメだからこそ成せる業だろう。
近い物では『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」でジェロニモンがどんどん怪獣を蘇らせ、侵略を目論んだ話だろうか。
この様な怪獣軍団回は過去になんどか脚本が書かれたが没になったと言うケースが多く特撮では中々難しい表現なのだろう。

再生怪獣は弱い?

あっさりと倒されていく怪獣達。これは仮面ライダースーパー戦隊でよく見られる「再生怪人は弱い法則」のような物だろう。
しかしウルトラシリーズではそうもいかず、再生したら強化されていたりそもそも再生するのが一つな能力になっている怪獣が多い。近年だと『ウルトラマンデッカー』のスフィアザウルスの様に人類の力のみで倒せた再生怪獣も居たがやはりそれは珍しい部類に入るだろう。

人と怪獣の対比


街で戦うヒーローと怪獣をバックに手前で人を動かすと言った手法はニュージェネシリーズで辻本貴則監督が見せる手法だろう。
ミニュチア特撮に人を合成して戦闘の臨場感を見せるその演出は巨大特撮において凄い演出でありお遊びが豊富な辻本監督だからこその遊び心の延長だろう。

裕太(グリッドマン)

実は裕太の身体を借りたグリッドマンな事が明かされた裕太。コンポイド(コンピューターワールドの生命体)の青、アカネの赤とも違う黄色となっておりその両方とも違う存在、もしくは融合した存在とも取れる物になっている。そしてこの目の色を持つキャラはもう一人おり・・・。

勇者飛び


腕を斜め下に下げ、足を締めて立方三角のような形を作って飛ぶポーズは勇者ロボのような飛び方だろう。ただの逆三角形飛びよりもスーパーロボットの強さや躍動感があるポーズと言えるだろう。
また、アニメーター・金田伊功氏が始めたと言う話もあり「金田飛び」と呼ばれることも。

グリッドナイトの必殺技



グリッドナイトの必殺技である「グリッドナイトサーキュラー」と「グリッドナイトストーム」。その元ネタはやはりグリッドマンシグマだろうか。
「グリッドナイトサーキュラー」はグリッドマンスラッシュとウルトラマンの八つ裂き光輪だろう。
そしてグリッドマンと逆の腕から出す「グリッドナイトストーム」はグリッドシグマビームだろう。

第12回 『覚醒』

自縄自縛怪獣 ゼッカー



アレクシスによって怪獣化されたアカネの姿。その丸みのあるボディに触手の生えた姿はまるで『ウルトラマンティガ』のガタノゾーアだろう。また後年の作品にはなるが『ウルトラマントリガー』でラスボスを務めたガタノゾーアやデモンゾーアのリブート怪獣であるメガロゾーアにも共通点があると言える。
人が変化した怪獣でも少しだけ触れたメモールも宇宙人に変身させられた怪獣と言う点では似たような存在だろう。

レプリコンポイド

電光超人グリッドマン』にてコンピューターワールドの住人として存在している存在でアノシラスと共に出てきた音の精霊・ユニゾンもその一人・・・・・・なのだが当時のビデオ合成技術による難しさからこの一回でしか出てない要素である
CG黎明期の頃にスクリーン合成以上に存在の統一感や立体感が出るのだがやはり技術的や予算、時間など様々な問題があるのだろう。
今の時代ならそう言う表現もやりやすそうな辺りグリッドマンは少々先の時代に行こうとしていたのかもしれない。

引きずり出されるアカネ


アカネが救出されるシーンは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の終盤のシーンのオマージュだろう。
余談だが怪獣に取り込まれた人間はカオスジラークを筆頭に映像作品では助かって終わる事がほとんどだが小説版『ウルトラマンギンガ』のように助からないパターンもあったり・・・。

巨大アレクシス



巨大化したアレクシス。カーンデジファーとは違いマントを外しており、その見た目はガイストカーンデジファーのような感じだろう。
またアレクシスの持つ剣はカーンデジファーと同じになっている。

アクセプター



最終回で登場したアクセプターはプライマルアクセプターと違い『電光超人グリッドマン』のアクセプターと同じ物になっている。
また「アクセプターは心を繋いで一つにする」と言うのは『電光超人グリッドマン』にてアクセプターはグリッドマンと直人を繋げ、合体させるためのアイテムだった所からの設定だろう。

アクセスフラッシュ

ここでのアクセスフラッシュはそれまでとはイントネーションが違い『電光超人グリッドマン』の時と同じく「アクセース、フラーッシュ!」になっている。

アクセスコード『GRIDMAN』




アクセスコードとはグリッドマンやアシストウェポンを怪獣が暴れているコンピューターに送り込む為のコードでジャンクに打ち込まなければならない。
細かいポイントだがここでタイトルにも入っている「SSSS」が「Special Signature to Save a Soul (魂を救うための特別なサイン)」だと言う事が明かされいる。

夢のヒーロー




アーマーから出てきたグリッドマン。それは『電光超人グリッドマン』でのあのグリッドマンの姿である。そしてこのシーンで流れる曲は『電光超人グリッドマン』のOP「夢のヒーロー」である。







と、ここで話が少し逸れるのだが少し前の話で出てきたとある要素を思い出してほしい。
内海の読んでいた「宇宙船」の表紙に写っていたメンバーの存在である。

「宇宙船」を紹介した時にも書いたがこの表紙に写っているメンバーの共通点は何かしらの事情で鎧を身に着け、本来の姿を隠していたウルトラマンである。
そして今回のグリッドマン実は本来の姿が鎧の下に隠れていた
意図してかは分からないが何気ない日常シーンにグリッドマンの正体の伏線が存在していたのである。

もっと前から

なみことはっすの会話。それまでリセットされてきた記憶を認識する流れは同じく長谷川圭一脚本である『ウルトラマンネクサス』の最終回のオマージュとも取れる。

白歯取り


アレクシスの剣を受け止めるグリッドマン。『電光超人グリッドマン』の最終回でも見せたものである。

グリッドマンの必殺技



スパークビームとネオ超電導キックとグリッドライトセイバー。前にも紹介している為詳しくは割愛するが名称も『電光超人グリッドマン』と同じになっている。
ただしグリッドライトセイバーのみは特撮版とは違うものとなっている。

パザルート

電光超人グリッドマン』でコンピューターを行き来するために使われていたゲートで作中ではグリッドマンやアシストウェポンがこれを通っていた。

フィクサービーム

フィクサービームは『電光超人グリッドマン』にて毎回、戦闘終了後に破壊されたコンピューターに使っていた技。攻撃技ではなく修復する技でありこれで破壊されたコンピューターを修復し、正常に戻していた。

孤独なハッカー

フィクサービームのもう一つの効果が「相手に勇気を与える」と言う物である。

そしてそれは『電光超人グリッドマン』第17話「孤独なハッカー」にてその効果が使われる。
交通事故で足を怪我をして車椅子生活をしているシゲル。しかしその足は実は治っており本来なら立って歩けるようになっていた。
シゲルは「自分はもう立てない」と思い込んで心を塞いで引きこもり、ハッキングをする事を楽しんでいた。
そんな時に武史が送り込んだニセアノシラスが破壊活動を始め、その影響で操られた人達がハッキングで世界中のコンピューターを始める。シゲルもその影響を受けてジャンクの妨害を始める。
ニセアノシラスの攻撃で足を固められてしまったグリッドマン。電光雷撃剣で一矢報いた事でシゲルの洗脳を解く事に成功しするが身体の膠着はどんどん進行していき、不完全なまま出撃したゴッドゼノンも破壊されてしまう。
しかし元に戻ったシゲルが送った解凍プログラムのおかげで自由を取り戻したグリッドマンは逆転し、ニセアノシラスを倒す事に成功する。
シゲルのコンピューターに向かったグリッドマンは「自分が動けるようになったように歩けるようになる」と勇気づける。しかしあと一歩が踏み出せないシゲルに「心を奮い立たせるエネルギー」としてフィクサービームを送り、そして遂にシゲルは立つことが出来、元気に外で遊ぶようになった。

フィクサービームに本当にグリッドマンが言った通りの効果があったのか、はたまたただの方便だったのかは不明だが、シゲルに立つための勇気を与えた事は確かだろう。


そしてこの要素が今回使われたのだった。

ウルトラセブン最終回


アカネに語り掛けるグリッドマン同盟のカットはウルトラセブンの最終回「史上最大の侵略」でダンがアンヌに自分の正体がウルトラセブンの事、そして次の変身で死んでしまうかもしれない事を告白するシーンのオマージュ。その印象的な演出や、シューマンの「ピアノ協奏曲イ短調」が流れるドラマッチックな告白シーンは今なおシリーズ屈指の名シーンとして語り継がれ、そのオマージュと思われるシーンは様々な作品で見られる。

パンチ

アレクシスにトドメを刺した一撃。TRIGGER作品の伝統である。

もっと君を知れば


六花とアカネの別れのシーン。ここで流れている曲は『電光超人グリッドマン』のED「もっと君を知れば」のオルゴールアレンジとなっている。
またアカネの回想が静止画で流れていくのは『電光超人グリッドマン』の最終回のEDにてこれまでの怪獣を静止画で振り返っていた所をオマージュしての演出だろう。
この曲を別れの曲に使う演出はとても切ない物だろう。

グリッドマンの地元

グリッドマンの地元はハイパーワールド。『電光超人グリッドマン』でのグリッドマンの説明曰く直人達の宇宙に存在しているらしい。今で言うマルチバース的な物だろう。

別れの場所


グリッドマン同盟とグリッドマン達との別れの場所になった所は『電光超人グリッドマン』でグリッドマンの待機場所になっていた場所。

グリッドマンが裕太を選んだ理由

グリッドマンが裕太を選んだ理由は明確には描かれていないが最終回の演出を見るにやはり「六花に恋する少年だったから」なのだろう。
みんながアカネの事を好きになるように設定された世界で六花に恋していた裕太はいわばバグの様な存在ではあるがそんなイレギュラーだからこそグリッドマンと共に戦えたのかもしれない。

アノシラス


最後の最後に出てきた怪獣は『電光超人グリッドマン』のアノシラス。
アノシラスはコンピューターワールドに原生する怪獣である。

目覚める女性

布団から目覚める少女。これは恐らくだが現実の新条アカネだろう。
では何故実写なのかとなるとコンピューターワールドをアニメとし、コンピューターワールドとは違う次元=現実に戻ったと言う事を明確に伝えるための演出なのだろう。

命ある者の力

最終回にてグリッドマンが発言した「命ある者の力」とは何なのか。
これはあくまで個人的な見解だが命の無い物=作り出された怪獣に対して何度も立ち向かえる心、最後まで諦めずに立ち向かってきた姿勢、それはグリッドマンが大切にしてきた「勇気」でありそれこそが「命ある者の力」なのだろう。
そしてそれは不死身であり、そしてその虚無感を埋めるために他人を操っていたアレクシスにはない物なのだろう。

原典との対比

電光超人グリッドマン』の最終回と本作の最終回には明確な違いがあり、それは『電光超人グリッドマン』では武史にコンピューターを破壊する事をさせることでカーンデジファーを倒したのに対し『SSSS.GRIDMAN』ではグリッドマンが修復する事がアレクシスを倒す決め手となった所だろう。
武史の暗い心の象徴としてコンピューターを描き、それを破壊(=決別)させる事で現実に踏み出させた『電光超人グリッドマン』に対しコンピューターの存在やアカネの心を否定せずに現実に踏み出させるようにした『SSSS.GRIDMAN』は確実に時代の変化やそれに伴うコンピューターに対する世間の認識の変化を感じさせるものになっているだろう。

最後に

いかがだっただろうか。お遊び的な物から意外と重要な物まで様々な小ネタがあったと思われる。
もしかしたら拾い切れてない物もあるかもしれないし解釈が違っている物もあるかもしれないがその辺りがご愛敬とさせていただきたい。
これを読んで少しでも『電光超人グリッドマン』やウルトラシリーズに興味を持っていただけたなら是非とも見てほしいしそうなっていだだけると嬉しい限りである。

もし『SSSS.GRIDMAN』を見てウルトラシリーズに興味を持ったなら『ウルトラマンギンガ』を見ていただきたい。

とても長いブログになったが今回はここで終わりである。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

2022年アニメ&エピソード10選&雑語り

つい最近2022年が始まったと思ったらいつの間にか春が過ぎ、夏が来て、秋も終わり、クリスマスも終わってしまい冬も深まってきた今日この頃。早い事でもう年末である。
子供の頃は毎日の学校に一喜一憂しながらも何だかんだで充実した毎日を過ごしていて一日一日が長く感じていたなとなり年々一年の進むスピードが速く感じてしまう。本当に歳は取りたくないものである。

皆さんは今年一年はどういう年だっただろうか?

ボクは働き始めたものの5月末頃から原因不明の慢性的な胃痛腹痛に襲われ、6月頭頃に完全に身体を崩してしまった。酷い時には急に動悸が激しくなり、挙句の果てには気持ちが完全に落ち込んで働いている時以外は完全に何もせずに、ボーッとしながら寝てるだけの生活になっていた。
そこで自分の症状をネットで調べて、対応してる病院を調べていった結果行きついたのが心療内科であった。心療内科で貰った薬は本当に効いて、胃腸や気持ちもかなり改善されたものである。
しかし一回気持ちをリセットしたい気持ちもあって秋頃に仕事を辞めて今に至る感じである。
なので2023年はとりあえず身体と心を壊さない程度に働ける仕事を探して始めつつ今後の生活をどうするかを考えたいなと思っている。





と、暗くなる話はここまでにして今回のブログの本題に入ろう。


皆さんは今年のアニメで記憶に残ったもの、好きだったアニメは何があっただろう?
今回も去年と同じく個人的な作品&エピソード10選をしようと思う。

アニメ選出のルールは去年と同じく
・新作アニメのみ
・深夜アニメのみで朝夕アニメは例外枠で紹介
・エピソードは1つのアニメから1話まで
・2021年秋クールから始まって2022年に終わったアニメは入れても良い、ただしエピソード選出は今年放送分のみ
・分割2クールは1つのアニメとして扱う
以上5点である。

また、別にランキング形式ではないためそこは念頭に置いておいてほしい。

それでは始めていこう

アニメ10選

1:『Extreme Heats』

もし「2022年に見たアニメで一番最高だったアニメは?」と聞かれたらボクは絶対にこのアニメを一番に答えるだろう。それくらいに見ていて最高に面白かったのはこの『Extreme Heats』である。
なんと言っても放送終わってすぐブログを書いたレベルである。去年で言えば『装甲娘戦機』くらい好きな作品であった。
yukinokino.hateblo.jp
詳しくはこちらのブログを読んでもらいたい。

このアニメは番宣を見た時に「これはトンチキスポーツアニメだから楽しみだ!」と思って目星をつけていたのを今でも覚えていて、実際に始まって見てみるとそういうアニメではあった。
しかしどんどん見進めると、スポーツアニメを好んでは見ないボクでも面白いと思うメリハリのあり手に汗握れるスポーツ展開や、それと対象のようにゆるふわなキャラクター達の日常描写が魅力的になり、どんどん好きになっていく。そんなアニメであり最終回は本当に素晴らしかった。

当時は同じ曜日に『リコリス・リコイル』が放送されており、その曜日だけでなく夏クールの話題を独占していたり、そもそもあまりリアタイで見る人の居ない土曜1時半のキンレコ枠であったのもあり残念ながらあまり話題にはならなかったが本当に素晴らしいアニメなのでまだ見ていない方は絶対に見てほしいアニメである。


2:『であいもん』

このアニメは第1話を見た時に「原作を読みたい!」と思わされ、そのまま電子で全巻買ったのを覚えている。それくらいのパンチ力があったアニメと言える作品だろう。
「じゃあギャグアニメとかなの?」と聞かれるとそれは否であり、例えるならNHKでやりそうなアニメと言うかアクの無いNHKの朝ドラと言うべきアニメだろう。
京都を舞台に実家の和菓子屋・緑松(リョクショウ)を継ぐ為に帰ってきた主人公・納野 和(イリノ ナゴム)ととある事情から緑松に住み、働く少女・雪村 一果(ユキムラ イチカ)をを中心に、和菓子にフューチャーしながら様々な物語を見せていくという作品である。
とにかく優しい感じの世界で見ていて癒され、そしてドラマも非常に面白い作品であった為、個人的にはNHKEテレで家族でも見やすい時間で再放送したり、2期が来てほしいなと思わせてくれる作品であった。


3:『恋愛フロップス』

2022年秋クールで毎週楽しみだった・楽しんでたアニメと言えばこのアニメだろう。
放送前からTwitterのTLで名前を見る事があり気になっていた本作。いざ見始めると、とにかくギャグや下ネタのキレが楽しく、毎回見てて飽きない話を繰り広げていった。
露骨に伏線的な描写があるからこそ、それが後々生かされてくる所はベタながらもとても驚かされる展開を見せてくる。
平成のエロゲのようなストーリーラインを令和に起こすとこういった作品になるんだなと言う納得感があり、作風に対して話の展開が面白く着地点が綺麗で最高の作品であった。
今作を語ろうとするとどうしてもネタバレになってしまうのが惜しい作品ではあるため是非とも自分の目で見てほしいものである。


4:『怪人開発部の黒井津さん』

今作品はスーパー戦隊仮面ライダーのような特撮ヒーロー作品をネタにしている作品なのだが、悪の組織を中心に企業的な苦労をギャグで描くと言うのが非常に珍しいコンセプトの作品であったと思う。しかし決して特撮作品を茶化している訳ではなく、非常に真面目に描いている今作は、鼻に付くような嫌さも無く本当に楽しめる物になっている。
またアニメオリジナル要素である毎回代わるヒーローを演じてきた俳優によるナレーションや全国のご当地ヒーロー出演はとにかく毎回楽しめる要素にしつつ、しかしただのお遊びでは終わらないと言う部分も見ていて非常に楽しく、毎週ワクワク出来る作品となっていた。また、小ネタまみれのアニオリの居酒屋回は特撮が好きな人間にはかなり面白い物となっているだろう。
本作品も原作を買っているのだがアニメ原作共に面白く、原作のストックが貯まれば2期をやってほしいと思っている作品である。


5:『ハコヅメ 交番女子の逆襲』

この作品は放送半年前に日テレでドラマ版を放送しておりもしかしたらそっちで知っていると言う人も居るかもしれない。しかしよく考えるとこのブログは多分アニメしか見ないアニメジャンキーしか読んでない気もするので多分そうでもないかもしれない。ボク自身もこの作品はアニメで知ったクチである。
警官経験のある作者が原作を書いている本作は、交番勤務の新人警察官・川合と先輩警察官・藤を中心に警察と言う仕事を描いている。しかし、固い作風ではなくギャグや自虐的な描写を挟みながら非常にコミカルに描いており見ていて楽しく警察の仕事の過酷さを学べる作品になっている。
またこのブログを書いている時にちょうどドラマ版の再放送をしている為そちらも見ているのだが、アニメとは違ったテンポ感や雰囲気になりつつも実写ドラマとしての落とし込みが非常に面白く、もしアニメが気に入ったのなら見てもいい作品であろう。
個人的に原作を買いたいなと思いつつも未だに買っていない為原作も一区切りついたらしい今だからこそそろそろ欲しいなと思っている。


6:『風都探偵』

この作品は平成仮面ライダーにおいてかなりの人気を誇る作品『仮面ライダーW』の続編を描いた漫画作品である。当時のプロデューサーである塚田英明が監修し、脚本も『仮面ライダーW』のメインライターを担当していた三条陸な為まさに純粋な『仮面ライダーW』であると言える。
本作品は非常に素晴らしいアニメ化であり、スタッフのこだわりと『仮面ライダーW』に対する作品愛がものすごく出ている作品である。またキャストも本当に素晴らしく、桐山漣菅田将暉木ノ本嶺浩山本ひかると言った当時の作品を演じた俳優陣の演技やニュアンスを非常に細かに汲んでおり、見ていて本当に違和感がないものになっている。
また今作品の魅力は、特撮作品ではないからこその表現やアクション、特撮作品では制限があった部分やスーツではないからこそより幅の広がったドーパントのデザインなどだろう。
細かな所に『仮面ライダーW』やその他作品、さらには制作会社や一部スタッフが同じ『ウマ娘』の小ネタが入っておりそういった所を拾いながら見るのも面白い物になっている。
ボク自身も『仮面ライダーW』は少年時代であった当時非常に楽しみながら見ていて食玩も買った作品であり、本作放送前の公式配信で全話見た今でも物凄く好きな作品なのだが、そう言った身でも非常に満足の出来るアニメ化となっていた。
独占配信なのがデメリットではあるが『仮面ライダーW』を見ていなくても楽しめる作品になっており是非とも見てほしい作品であり、この作品を見たら是非とも『仮面ライダーW』を見てほしい、そんな作品である。是非とも2期が来てほしいなとも思っている。


7:『ぼっち・ざ・ろっく』

2022年のアニメ化作品の中で一番凄かった作品は何か?と聞かれたらやはり真っ先に本作品を思い出すだろう。
この作品自体は原作の時点でも一部コマが有名であったりアニメ化発表の時点でもかなり注目されていた記憶がある。そんな期待に応えるかの様に1000%のアニメ化をした作品だと個人的には思っている。
話の面白さは無論の事、非常に細やかに描写され遊び心も見せる作画は作画オタクではないボクでも見ていてとにかく引き込まれる物があった。
また作画に負けないくらいの遊び心のある演出は本当に他のアニメには見ない物になっていて物凄く新鮮な気持ちになれる物になっている。
しかし、映像の良さだけで終わらないのがこの作品であり、きらら作品特有の日常ギャグで話を繰り広げながらも音楽描写は本気そのものでそう言った部分の緩急の付け方もアニメの世界に引き込む物として非常に強い効果を持っていたと個人的に思う。
けいおん!』とはまた違った作風を見せる今作はバンドアニメの中でもトップクラスと言っても過言ではないだろう。


8:『ヒーラーガール』

この作品の思い出と言えばPVが発表された当時TLで軽く話題になっていたのだが、その理由が「音声医学という怪しさに宗教みたいな絵面がヤバすぎる」みたいな感じだったと思う。
まあ実際この作品のイメージ映像は中々にキメている感じはしたがしかし見ていく内にだんだんと「確かにこれだな」という感覚になったので不思議な物である。
ストーリーも音声医学と言う架空の医療を軸にしながらも三人の少女達の日常成長ストーリーとなっており、かなり珍しいミュージカル仕立てのアニメ演出は見ていて飽きの来ない物になっておりとても楽しい作品となっていた。


9:『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』

このアニメも放送前から気にしていた作品だと記憶している。
一時期凄くブームになっていた「DIY」と言う趣味を題材にした非常に珍しいアニメなのだが、その題材を非常に丁寧に扱いながら部活動物、さらには主人公・結愛 せるふの成長と幼馴染・須理出 未来の絶妙な関わり方や段々と変わっていく気持ちを非常に繊細に描いていたと個人的に感じている。
また、同クールに放送していた『ヤマノススメ Next Summit』に参加しているスタッフも参加しているため映像面のクオリティも非常に高く、視覚的にも非常に楽しいアニメとなっていた。


10:『CUE!』

本作品は実は放送終わった後にブログを書こうとして結局下書きに放置されていたりするのだがブログが書きたくなるほどの作品パワーがありとても面白い作品だった。
1話を見た頃は「15人も居るのw」と思っていたらCMで16人も居てさらには2クールと知って「16人とか覚えられないし2クールもやることある・・・?いくらリステのスタッフとはいえ大丈夫か・・・?」となった記憶がある。まあそもそもこのアニメが放送される前にソシャゲはサービス休止し、アニメが終わった頃には結局再起出来ずにプロジェクトが終わってしまったという事があるのだが・・・。
しかし見続けていくと、声優と言う仕事に向き合いながらそれぞれのキャラクターで色々な仕事の側面を見せ、キャラクター達の成長物語がとにかく面白い物になっており、終わる頃にはもっと放送してほしいと言う気持ちになれるほどの物になっていた。
また『Re:ステージ! ドリームデイズ♪』のスタッフが作っている為ギャグ描写やキャラの描き方がとにかく面白い為オススメの一本となっている。



番外編 その1

10選と言いつつもやっぱり面白いアニメは10本などでは収まらない。なので今年もこのコーナーでは惜しくも10選入りはしなかったが本当に面白かった作品をいくつか紹介していこうと思う。
「オイオイそれはブログの趣旨として販促だろ?」と言う声はどうか控えていただきたい。

『幻想三国誌』

中国でのゲームを原作とする本作はBS12の月曜2時からと言う非常に見づらい枠かつ見ずらい時間帯に放送していた本作品は見ていた人が非常に少なかった記憶がある。
タイトルに三国誌と付いてるが三国誌は期待してはいけない。あくまで三国誌の時代を舞台にしているだけなのでそういうタイトルである。
しかし本作品は冒険RPG的な作風として非常に面白く『キングスレイド』を思い出す面白さである。
残念ながらマイナー気味になってしまっては居るが純粋に面白い作品なので一度は見てほしい作品である。


『不徳のギルド』

今作は俗に言う「乳首券」がるアニメである。そうえっちなアニメである。
しかしそんなアニメとは裏腹に非常に作りこまれた設定と世界観で繰り広げられるクエスト型RPG的な物語は本当に面白く、ギャグのテンポやバトルシーンの良さもあり、設定を応用した様々な話が見られるのが本作の魅力であろう。
また、ヒロイン達も魅力的であり、専用回が来ると本当に好きになる話作り、キャラクター造形は本当に良かった点である。
えっちなアニメの中ではかなりの上位に来ると思う面白さを持つこの作品は是非とも2期が来てほしいと思う。


『4人はそれぞれウソをつく』

このアニメは所謂ギャグアニメなのだが非常に面白かった。コンセプトこそ出オチに感じられるかもしれないがそこから出される話の数々は本当に面白く飽きがこないアニメになっていた。
また、最終回のギミックには本当に驚かされたので見ていない方は是非ともネタバレを見ずに見てほしい。
監督・星野真、脚本・清水恵の『キングスレイド 意思を継ぐものたち』、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...』、『真の仲間じゃないと勇者のパーティを追放されたので、辺境でスローライフをすつことにしました』を制作しているコンビであるため非常に安定感もあり次回作も期待したくなるものである。


『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』

正直に言うとボク自身は序盤、このアニメはあまり好きではなかった。しかしアニメに慣れていくと本当に楽しくなっていくアニメだった印象がある。
出てくる要素は本当にごった煮なのだが話の芯である「乙女ゲー世界」の部分はちゃんと解析してそこを斜に構えた見方をしながら面白く出来るように構築しているのが分かる物になっているため見ていて楽しいものになっている。
2期も決定しているため2期に備えて見てみるのもアリだろう。


『神クズアイドル』

このアニメは「伝説のアイドルの幽霊が出るから」と言う理由で放送前から期待していたアニメなのだが期待以上のアニメになっており毎週楽しめた作品であった。
正直に言うとCGクオリティ自体は高くないのだが、しかし面白い。無気力なアイドルと活発な幽霊と言う組み合わせの面白さにそこが一発ネタにならない掛け合いの面白さがあり、縦軸的な面白さも非常に良かった作品である。
また明らかにアニオリ回であるオタク回は本当に楽しく、感覚としては『推しが武道館にいってくれたら死ぬ』に似た感覚にもなれる。


うたわれるもの 二人の白皇

このアニメは『うたわれるもの』の完結編として出されたゲームが原作のアニメなのだが、ゲームが出たのが確か5年くらい前だったが中々アニメ化発表がされずいつかいつかと待ち望んだ作品であった。
残念ながらこの作品をアニメ化する前にハク役の藤原啓治さんが亡くなられてしまったのだが、代役の利根健太朗さんの演技が非常に素晴らしくまさに藤原啓治さんそのもの。さらにはオシュトル(ハク)は『うたわれるもの 偽りの仮面』のオシュトルとはまた違った演技になっており本当に見ていて驚いたものである。
また、前作の『うたわれるもの 偽りの仮面』のアニメであった消化不良感すらも覆すレベルで素晴らしいアニメ化となっており、偽りの仮面の続編、そしてシリーズ完結編のアニメとして最高の一本だったと思っている。


ヤマノススメ Next Summit』

ヤマノススメ』と言えば作画アニメと言う認識の方も多いだろうが、やはり10年間コンスタンスに新作アニメが作られている人気作品なだけあって非常に面白い作品である。
今作品は1期~3期までを編集した4話が最初にあってそこから新作エピソードが始まる為、今までのシリーズを見たことない人にも優しい構成になっている。なので見てない方にはここから見るのもありだろう。
「富士山への再挑戦」を目標にしながらも、それだけを話にせず日常回なども非常に面白いアニメであった。
また基本的には15分×2話の構成になっている為、AパートとBパートでの作画担当の違いや、それぞれの人の特徴の出ている画を楽しむのもこのアニメの醍醐味と言えるだろう。


『その着せ替え人形は恋をする』

本作品は「コスプレ」を扱っている中々に珍しいと言ってもいい作品である。「ギャルがコスプレ」をすると言うコンセプトをここまで面白く、かつボーイ・ミーツ・ガールに仕立て上げられるのかと大変関心してしまうアニメであり、ヒロイン・喜多川 海夢(キタガワ マリン)と主人公・五条 新菜(ゴジョウ ワカナ)の青春ドラマは見ていて本当に良い物である。
また、『ぼっち・ざ・ろっく』のスタッフも多く関わっている(と言うかこちらが先)作品であるため画面クオリティも圧巻の作品である。






と、まだまだ紹介し足りないくらい良い作品がたくさんあるのだが流石にその全部を書いていくと非常に長くなっていってしまう為この辺りで打ち切ってエピソード10選に移りたいと思う。



エピソード10選

2022年はそもそもあまり本数見ていないのもあってかアニメ1話単位でビビっとくるものよりも全体で面白かった作品が多い印象であった。
しかし、これをやる以上は捻りださねばと言う使命感で選出したエピソードを紹介していく。
また、ここで紹介している物は作品単位で面白い物も多いため、是非とも見ていただきたいものである。

1:『錆色のアーマ』 第6話 「黒紅の邂逅」


この回は修行回なのだが間違えなくこのアニメがハジけた回だろう。そこまでの回はさほど面白いわけではなかったがこの回から右肩上がりに面白くなっていった印象がある。
修行回ではあるが非常にテンポのいい話運びと恐らく天然でやっている画面の面白さが楽しく見られるため好きな回である。
このアニメを見る方は序盤で挫折せず、是非ともこの回まで見ていただきたい。


2:『シャインポスト』 第4話 「玉城杏夏は《目立たない》」


『シャインポスト』は非常に面白く、各キャラの掘り下げが面白い作品なのだがその中でもかなり好きなのがこの回である。
過去のトラウマからセンターになる事を嫌う玉城杏夏が自分の思いを吐き出し、トラウマを乗り越えるまでのドラマが非常によく、見終わった時のインパクトが本当に凄い回だったと思う。


3:『スローループ』 第11話 「大切なもの」


『スローループ』の中で一番好きな回はやはりコレだろう。メインキャラクターの一人である吉永恋の掘り下げエピソードとして非常に素晴らしく、吉永恋と言うキャラの魅力が存分に詰まった回と言えるだろう。
親友との距離に悩む福元二葉の相談に、自身の過去を重ねていくAパート、そしてそれを踏まえてのBパートはこの回の見所であり、このアニメの底力に唸らされる回となっている。


4:『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 TVアニメ2期』 第6話 「"大好き"の選択を」


このアニメは本当にキャラクター一人一人の魅力を描くのが上手い。その中でもこのアニメのテーマとも言える「自分に向き合い、正直になる」と言う部分が色濃く出た回と言えばコレだろう。
とある理由から同好会外、しかも生徒会の人間に正体がバレてしまった優木せつ菜が、中川菜々であり優木せつ菜である自分に向き合い、決意をする流れがとても良いのだが、その時の背中を押される描写がまさに名シーンと言える物になっている。


5:『エスタブタイフ グランドエスケープ』 第6話 「リーダー業から逃げられない」


このアニメは監督・谷口悟朗、シリーズ構成・賀東招二である為、コミカルかつ芯のある面白さが楽しめるアニメなのだが、その中でも好きなのがこの回。
リーダー不在の中メンバー達が頑張り、リーダーの偉大さをしると言ったある種チーム物ではよくある話なのだが、とにかくコミカルに「このチームはリーダーが居ないとダメだな」と本気で思わせてくれるシナリオは本当に終始笑いながら見ていた記憶がある。
また谷口悟朗作品特有の伏線部分の見せ方も面白いのでオススメの一本である。


6:『ビルディバイド -#FFFFFF-』 第22話 「選択」


『ビルディバイド』はとある理由から2期で主人公が交代するのだが、その交代からの集大成と言える回である。
主人公・棟梨 ひよりが師匠である1期主人公・蔵部 照人(クラベ テルト)と対決するシナリオは棟梨ひよりの成長を感じさせる一本であると同時に、ここまでの過酷な戦いを戦い抜いてきたひよりに対する努力の救いはまさに傑作と言えるだろう。



7:『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ』 第6話 「夢色コントレイル」


実は本作品は(主に起きられなかった)と言う理由で見てなかったりするのだが唯一見た回がこれであった。「いや見ろよ」と言う意見はその通りでありウィッチーズシリーズが好きなのでいつかは見ないとな・・・とは思っている。
その唯一見た回であるこの回は世界観やキャラクターの魅力が色濃く出ている回だと感じた回である。
反発しあうマリアとマナを絡ませ、問題を解決する流れは綺麗であり、ネウロイとの戦いが無い本作品の特徴が顕著に現れているだろう。


8:『CUE!』 episode11 「飛び立て小鳥たち!」


『CUE!』はとにかくどのチームの話も凄くいいアニメでこの回以外にも好き回はあるのだが今回はこの回を紹介しようと思う。
リーダー赤川 千紗の出身地で地方公演をすることになった「chun×4(フォーチュン)」。しかし赤川はとある事情からチームに強く当たってしまうと言う話なのだが、赤川のキャラクター性を強くし、チームの絆も感じられる回となっている。


9:『ハコヅメ』 10話Bパート 「トラウマ」


『ハコヅメ』はアニメ10選でも紹介した通りギャグで進むアニメなのだがこの回に関しては打って変わって非常に重たい回になっている。しかしそのおふざけが一切無い話だからこそ事の重さ、時には命に向き合うことになる警察の仕事と言う側面を色濃く描いている回である。
新人警察官・河合の成長ストーリーとしては欠かせない一本であろう。


10:『阿波連さんははかれない』 10話 「キャンプじゃね?」


『阿波連さんははかれない』は主人公・ライドウがヒロイン・阿波連れいなの行動を見て勘違いをすると言う部分をテンプレートギャグとし話を進めていく訳だがこの回はキャラクター同士の関係性がグッと動き、最終回に繋がっていく回になっている。
こういった作品は告白をする手前のラインでチキンレースをするのが作品の味でそこが過ぎると味がしなくなっていくガムみたいになってしまうがこの作品の場合は逆にこの回で底力を見せつけ、1クール作品として完璧な位置に存在している回である。



まとめ

いかがだっただろうか?
「確かにね~」と思って貰えたり「これが入ってるのか」、「このアニメ見てみたい」と思って貰えたなら書いた甲斐がある為嬉しい限りである。
正直に言うと年末までには・・・と思って書いている為取りこぼしがありそうだし思い出せてないアニメもあるだろう。しかしそれは仕方ない。
また2022年は見なかったアニメが多かった為2023年は頑張って増やしていきたいと思いつつまだどうなるのか分からない為なんとも言えない物である。
とりあえず正月に一挙放送される『うちの師匠はしっぽがない』は見ようと思っているため、見たいと思っているアニメは暇を見つけて見たいと思っているがこの性格だから多分見ないだろうな・・・とも思っているためもう少しこの性格は何とかしないとなと思いつつと言った所である。

しかし思い返すと2022年は一本通して面白いアニメが多く、原作付きもさることながら、オリジナルアニメも非常に面白かったなと思うものである。
2023年もそういったアニメをたくさん見たいので充実したアニメライフを送りたい。



2022年、充実していた人も、そうでない人も2023年は安定して充実した一年になることを祈っている。


今回はここまでである。大変長かったが読んでいただきありがとうございます。






yukinokino.hateblo.jp

境界戦機

皆さんは境界戦機を御存知だろうか?
まあこんなブログを読む人間は真の日本人の魂を取り戻した境界戦士くらいだろう。

では何故こんなブログを書くかと言うと、境界戦機と言えばネット(主にTwitter)で調べると以下のような意見が出るからである。
・アニメが面白くない
・家電量販店の売れ残り
・売れないプラモを出すな
ガンプラに生産ライン寄越せ
・ゴミ

このようなネガティブな話題が散見されるこの作品だが個人的には流石に言いすぎだと思う。
と言うわけで今回はこんな酷い言われ方のされているこの作品の忖度無しの個人的な意見を書き連ねつつ少しでもイメージアップになればと願う。


境界戦機とは

この記事を読む人間は大体境界戦機は知っていると思うが、もしかしたら知らない人もいるかもしれないのでまずは境界戦機とはどういうコンテンツなのかを軽くさらっていこう。

境界戦機とは2021年3月21日に発表されたSUNRISE BEYONDとバンダイが組んで始まった新しいロボットコンテンツである。アニメを筆頭としつつ、プラモデル、外伝小説を展開していくという力の入れ具合であり、まさにガンダムで活かしてきたノウハウを最初から活用しつつ、ガンダムとは違った形の物を展開していくという心意気が見られるコンテンツである。
そしてアニメ第1クールが2021年秋、第2クールが2022年春に放送された。
スタッフは、プロデューサーに『ガンダムビルドシリーズ』や『鉄血のオルフェンズ』を担当した小川正和、監督には『蒼穹のファフナー』の羽原信義、シリーズ構成には『ビルドダイバーズ』の木村暢、キャラクターデザインには『装甲戦記ドラグナー』やガンダム作品でも多くの作品を担当している大貫健一とかなり豪華かつロボットアニメ経験者で固められている。そして原作及び制作はSUNRISE BEYONDである。名前から分かるようにサンライズに関係している会社ではあるが実はXEBECの方が近い。

そんな感じで始まったコンテンツがこの作品である。

あらすじ

舞台は今より少し先の未来の日本。経済政策などに失敗し国の基盤が怪しくなった日本はアジア・ユーラシア・オセアニアアメリカの四つの勢力に支配され、国が分断され、日本人と言うだけで差別され、酷い仕打ちをされる国になっていた。
ユーラシア勢力圏に住む少年・アモウは山奥で見つけた未完成のAMAIN(アメイン)「メイレスケンブ」を発見し、それを趣味のジャンク漁りで修理する生活を送っていた。そんなある日、山奥でユーラシア軍に追われる一人のAI・ガイに出会う。
そこから数日経ったある日、ケンブはほとんと完成に近い状態になった。しかしその頃、山での不自然な挙動からアモウがガイを匿っていると踏んだユーラシア軍によりアモウの部屋への襲撃が行われ、さらには「ジャンク漁り」を罪状としアモウの友人を人質に取る。
ユーラシア軍に囲まれ絶対絶命になった時、アモウはケンブに乗り、ユーラシア軍との戦闘に勝利を収める。
しかしそのせいでアモウは指名手配犯になり、逃亡生活が始まる。
そして逃亡生活の最中、「日本を取り戻す」という理想を掲げるレジスタンスの「八咫烏」と出会い、協力するようになるのであった。

登場人物

主要キャラ全てを紹介すると膨大な量になってしまう為ここでは一部を紹介していこうと思う。

椎葉アモウ

オセアニア勢力圏に住む16歳の少年。両親とは死別しており、通信制高校を利用している。
日本の現状を悲観している一面がある。
友人達とAMAINの残骸を漁りながら山奥に放置されていた「メイレスケンブ」を修理するのを趣味として生活していた。
しかしオセアニア軍との戦闘のせいで指名手配犯となり逃亡生活を始める事になる。


ガイ

アモウと共に行動するパートナーAIでありケンブを動かすための要。
制作者が育成時の時に見せたロボットアニメの影響で少年漫画の様な物を好む性格。



鉄塚ガシン

レジスタンス組織「八咫烏」に所属する少年で年齢はアモウと同じく16歳。鉄塚の読み方は「てづか」。
「メイレスジョウガン」のパイロット
クールな性格であり他人との関係性には少し距離を置いている。
母を亡くした後、父も謎のAMAIN・ゴーストの襲撃で亡くしており両親とは死別している。その為、八咫烏の活動をしつつ、ゴーストへの復讐も目的としていた。
また野菜が苦手な為、食事をする際はまず野菜を避けてから食べ始める。


ケイ

ガシンのパートナーAI。性別はメス。
ガイとは開発系列が同じであるため兄弟のような存在である。



紫々部シオン

アモウ、ガシンと同じく16歳の少女。紫々部の読み方は「ししべ」。
「メイレスレイキ」のパイロット。
落ち着いているが明るい性格。
祖父が陶芸家なため実家に焼き窯があったがアジア軍により破壊されている。祖父の影響か幼少期から焼き物を作っているため陶芸が好きであり、いつかは「姫野焼」と言う焼き物を復活させる事を夢見ている。また放置された窯を見つけた際は放っておけずに修理し、そこに住んでいた子供達に焼き物を教えていた。
特技は薙刀であり、その特技はレイキの戦い方にも生かされている。


ナユタ

シオンのパートナーAI。イタリア人のような情熱的な性格なのかシオンの事を「姫」と呼ぶ。
ケイと同じくガイとは兄弟関係にある。
ガイ、ケイと来たのに何故かゴウではない。


この作品に対する個人的な見解

ではここから本題に入ろう。
まずボク自身がこの作品を好きか嫌いかを聞かれると「好き」と答えると思う。
ただこの「好き」は決してこの作品が「面白い」と言う意味ではない。
この作品の面白さは100点満点で採点すると55点くらいだろう。あらすじを読んでもらえれば分かる通りこのアニメを見るくらいなら『コードギアス 反逆のルルーシュ』の方がテンポもよく一義も二義も面白いので国民的アニメ面してるギアスを見た方が圧倒的に得である。流石は谷口悟朗。ボクはいつまでも『アクティヴレイド-機動強襲室第八係-』の3期を待ち続けているぞ。



話が脱線したがこの作品は何故ギアスのような面白さが無かったのだろうか。その部分を個人的意見で箇条書きしていこう。
・とにかく思想が強い
・ぶっちゃけ主人公組が介入してない回のロボ戦はマジで何をしているのか分かりづらくつまらない
・描写がガバガバ
・何ならロボ戦すらガバガバな回がある
・ロボットアニメの割には明らかにロボットを絡ませて話を膨らませるべき部分でロボットが絡まない
・シオンはメインヒロインなのに掘り下げが無いどころかほぼ置物に近い(漫画版では回想が大幅に追加されている)
・プロデューサーと監督のやりたい事が違い過ぎるせいか中途半端な感じのシナリオ
自治区名物自治まんじゅう
・一部の出来事の原因である人物がなあなあな形で許される
・結果的に話の黒幕になる人物達が主人公達と絡まず、特に関係ないところで成敗され解決する
・耳長怪人外国人
などなど書き始めるとキリがない。


これを読んで「じゃあクソアニメかよこのアニメは」と思う人間は少し待ってほしい。確かにロボットアニメとしても、普通のアニメとしても微妙ではあるが先ほども書いた通りボク自身はこのアニメが「好き」である。
これはどのアニメにも言える話だが、ネットの話題だけで面白い・面白くないを判断せず、見てもないのに見下しバカにする様な事をせず、まずはちゃんと見て自分の感想を持ち、自分の意見で判断してほしい。
またこのように欠点ばかり書いているがやはり良い点もある。
DASH村自治区、サプライズパーティなど面白い単発回はある(ネットでは評価が低かったりするが・・・)
・メカデザインがよく、また昨今では珍しい作画でのロボの戦闘シーンはいいシーンが多い
・舞台設定のおかげでよりリアルな世界観に近い土壌てロボット同士の戦闘が見られる
・実際の土地が出る為どこで何をしているのかが分かりやすい(ちなみにボクの地元の名所も出てきたが爆破されたり戦場になってりで壊滅的でした、天然記念物だぞ)

と評価出来る点があるのは確かである。
ただ、実際の土地が出てくるのは1クール目のみで、2クール目は何故かそれが無くなった為もったいないと感じている。

ではプラモはどうなのか

ボク自身、実はこの作品のプラモを作ってない(作るスペースや置くスペースがない)ためこの項目はかなり説得力が低い物になってしまうと思う。そこだけは念頭に置いて読んでいただきたい。
買いたいキットや組みたいキットは多いんですけどね・・・。

境界戦機はアニメとプラモデルを同時展開しているコンテンツである。
最初に書いた通り、Twitterなどで検索をするとこの様な意見が散見される
・値段が高い
・家電量販店やおもちゃ屋の売れ残り
・売れ残って店に迷惑かけるな
・ガールガンレディの二の舞
・売れないプラモなんだからさっさと生産終了して棚と生産ラインをガンプラに分けろ
・ゴミ
などなど散々である。

ではなぜこの様な意見が散見されるのだろうか。
個人的な見解を書き連ねていこう。

このような意見が散見されるのはやはり「ガンプラ」が絡んできてるだろう。

ガンプラはコロナ禍になって家で籠りながら出来る趣味として需要が増えてきたと言われている。しかしそれより少し前から存在していた勢力がある。
そう、「転売ヤー」だ。
ボクの記憶が正しければ『ガンダムビルドダイバーズRe:RIZE』終盤頃から新作プラモの即日売り切れはあったと思われる。その頃から転売ヤーと言うのは色々な所で問題視されていた。
そこにコロナ禍の巣籠り需要で「ガンプラをやってみよう」と思う層が増えたらどうなるだろう?
「需要がある=転売すれば利益に成りえる」と言う図式が転売ヤーの中で完成してしまう。その為、予約・発売日当日に転売ヤーが買い占め、フリマサイトで高値で出品される。その買い占めのせいで本来買いたい・買えてた層は買えなくなってしまう。その上、再販は中々されず、店頭販売される数も少ない(これに関しては有名なたまごっち事件があるためどこの企業も生産数には慎重になってしまっている背景がある)。
今までいつ何時おもちゃ売り場に行っても買えてた趣味の物がある時を境に欲しかったら頑張って予約開始時間に張り付いて予約しなければならない。それが出来なければ発売日に頑張って開店ダッシュをキメないといけない。
しかしそれが出来ない、したのに買えないといった現象が起きたらどうだろう?
それはもう段々と疲れていき、不満は溜まり、それはどこかにぶつけて発散させないと耐えられなくなるだろう。

そんな時に現れたのが『境界戦機』である。
バンダイガンプラ以外の新規プラモデルコンテンツとして出たソレは『ガールガンレディ』を思い出す人も少なくなかっただろう。

ガンプラが品薄な状態で商品棚に大量の境界戦機のプラモが入り始めるとどうなるか?
貪欲にロボプラを求める層には悪くはない話だろう。
しかし「ガンプラ」を作りたい層には「ロボプラ」ではなく「ガンプラ」が組みたい層が多いのは事実であろう。
ガンプラが品薄で買えない状態でバンダイがどこの馬の骨とも知れない新規のプラモデルが展開される。
しかも境界戦機はあまり売れているようには見えず商品棚にどんどん溜まっていく。
そうなると「そんな売れないプラモを作るくらいならガンプラに生産ラインを譲ってガンプラをもっと売ってくれ」と言う不満が出るのは仕方ない話であろう。
しかもアニメの評価があまりよろしくない、そういう噂を聞くと余計に「売れない作品」という先入観が深くなってしまう。

元を辿れば転売ヤーが悪いのは事実である。
しかしこの一件は「ガンダム」と言うブランドのネームの大切さや、バンダイの出すリアルロボットプラモデルが「ガンプラ」である事の意味の重要性を痛感させられてしまう出来事である。



ここまではネガティブな意見がどうして見られるのかであったが、では実際組んでみた人はどう思っているのか。
Twitterで調べてみると実はポジティブな意見が多い。
この作品の良い点としても上げたようにやはりメカデザインが良いのは事実である。しかもガンプラのノウハウがあるバンダイが作っているプラモなので組みやすく、クオリティが高いのは事実だろう(伝説のキットである紫々部シオンから目をそらしながら)。
HGキットは安くても一体2000円くらいからと安いHGガンプラが2体買えてしまうため価格設定がやや高いのは事実だろう。しかしそれはそもそもとしてガンプラが安すぎるというのもあるため、他社ロボプラと比べるとやはりリーズナブルであるのは事実である。
なので「ガンプラ」だけに固執せずに組んでみるのもアリだと思われる。

まとめ

ここまでこの作品のアニメ・プラモの個人的見解を書き連ねてきたが、やはり「百聞は一見に如かず」と言う事になるだろう。
何事もまずは自分から突っ込んでみて自分の意見を持つことが大切である。

長々とした駄文になってしまったが今回はこの辺りで締めたいと思う。

皆さんも年末年始は境界戦機のアニメを見ながら境界戦機のプラモを組んで、日本人と誇りを取り戻し、日本人の精神を磨き、真の日本人になろう。

では今回は終わりである。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

Extreme Heatsを語りたい

皆さんは「2022年夏アニメ」と聞かれて何を思い浮かべるだろうか?やはり多くの方はTwitterでも毎週話題になっていた『リコリス・リコイル』や待望の2期放送となった『メイド・イン・アビス』などを思い浮かべるのではないだろうか?(中には『異世界迷宮でハーレムを』や『シュート!Goal to the Future』を思い浮かべる変わった方々もいるかもしれませんが)
そんな中、個人的にそれらよりも上とも思うレベルで面白く、満足度が高かったと思う作品が今回紹介する『Extreme Heats』である。

『Extreme Heats』とは?

『Extreme Heats』は『魔法少女リリカルなのは』や『DOG DAYS'』の原作・脚本でお馴染みの都築真紀が原作・脚本を担当し、『今日からマ王!』、『グラスリップ』、『ばくおん!!』でお馴染みの西村純二が監督を担当したスポーツ&アイドルアニメである。ちなみにキャラクターデザインは同じく西村監督・都築脚本の『ViVid Strike!』でサブキャラクターデザインや総作画監督をやっていた新垣一成である。
このように主要スタッフを見ると『ViVid Strike!』のメンバーが揃っており、もしかすると『ViVid Strike!』が無ければこのアニメは出来ていなかったかもしれない。

ありがとう、『ViVid Strike!』・・・

あらすじ

ロボットなどの工学が発展した近未来。身体補助・強化を行うエクストリームギアを用いたスポーツ「ハイパースポーツ」が確立されていた。
そんな「ハイパースポーツ」の大会が「Extreme Heats(エクストリームハーツ)」である。
「Extreme Heats」は、エクストリームギアを装備した少女達が様々なチームスポーツを大会形式で競っていくものである。また勝利したチームはライブが出来、その規模は勝っていく毎に大きくなっていく。(「勝ったらライブ」が出来ると言った要素は『ウマ娘!プリティーダービー』を彷彿とさせるがまあ大体そういう認識である)

そんな未来のとある一人の少女・葉山陽和が「Extreme Heats」関東大会優勝を目指していくストーリーが本作である。

登場人物

本作の登場人物は非常に多い。その為今回は主人公チームである「RISE」のメンバーを紹介していく。

葉山陽和(ハヤマ ヒヨリ)


高校2年生。
中学生で歌手デビューをしていたが所属事務所から契約解除を言い渡され、その際に「独立してExtreme Heatsに出場し、優勝してはどうか」と言うどう考えても無茶苦茶すぎる提案をされる。
その提案を受け独立した事務所「葉山芸能」を立ち上げ、所長となり、同時にチーム「RISE」としてプレイヤーロボと共に「Extreme Heats」に挑戦をする。
上述の通り歌手の経験があるため作詞作曲もしチームの楽曲も作っている。
天然な所もあるのか、15キロの米を持てなかったチーム「Snow Wolf」のミシェルを見て「非力だ、でも可愛い」と評していた。どう考えても(エクストリームギアの力もあったとは言え)15キロの米を背負って爆走していた方が異常である。

小鷹咲希(コダカ サキ)


中学2年生。
葉山陽和のファン1号であり、「RISE」のチームメンバーの一人。得意スポーツはサッカー。葉山陽和とは「葉山先輩」、「さーちゃん」と呼び合うほどの仲である。
小学生時代に男子に混じってサッカーチームに所属していたが、本気で力を付けていく内に他のチームメンバーの「ただ楽しくやりたいだけ」と言う気持ちと隔たりが生まれてしまい、次第にチームから浮いてしまう形になってしまう。そのため一度はサッカーをやめていた。

しかし「RISE」の第一試合・サッカーにて劣勢になっていた所に前川純華と共にチームメンバーとして参加し、その後正式にメンバーとなる。

前原純華(マエハラ スミカ)


高校2年生。
中3の春まで全国大会に出場するほどの野球チームに所属していた。そのため得意スポーツは野球。

CV優木かなで野球をする高校生キャラ・・・・・・どこかで・・・・・・

月島さんの出番が増えほしいハチナイ2期、待ってます

「RISE」の第一試合にて小鷹咲希と共に観客席から試合に乱入(御幣がないように補足をすると、事前にチームメンバーをしていたためプレイヤーロボと交代する形で参加したためルール上問題は無い。ちなみに葉山の知らない所で登録していた)。そのまま試合に勝利し小鷹咲希と共に「RISE」に所属すし、葉山をサポートする「RISE」のサブリーダーとなる。
明るく大らかな性格である。そのためチームのムードメーカー的な側面もある。
小鷹とは家が隣で幼馴染。

橘雪乃(タチバナ ユキノ)


高校3年生。
得意スポーツは剣道とソフトボール
中学生時代はソフトボールの選手であり、1年からレギュラーになるほどのレベル。そのためソフトボールの世界では有名だったようである。
しかし中学3年生の頃にとある出来事からソフトボールを辞め、自分の家の道場を継ぐために剣道一筋となる。そのため友人関係の遊びなどは基本断っている。
ただ、バッティングセンターには通っていたため、小学生の野球チームの間では「大きい人」と噂されていた(ちなみに真相は胸が大きいであった)。
バッティングセンターで葉山に誘われ「RISE」の練習に参加。そこで実力を見せたため以後も誘われ、特に前川からは積極的に勧誘されるほどであった。
しかしそれでも家の道場の為に参加しようとはしなかったが最後は家族からも背中を押され、「RISE」へのチーム入りを決め、野球の試合中に乱入(一応それを見越して勝手にチーム登録はしてあった)、「RISE」のピンチを救う。

同学年かつ野球経験者と言う事もあってか月島とは特に仲が良い。

小日向理瀬


中学2年生。
得意スポーツは空手とサッカー。
「RISE」の動画を見るのが趣味である。狐の仮面を被って「りせっと」と名乗り自分の空手技を動画投稿し披露していた。
小柄な見た目に対して幼少期からスポーツをやるたびに力加減を間違え怪我をさせてしまう事が多く、小学生時代の空手の大会では憧れの先輩と対戦出来る事に気持ちが高ぶってしまい、蹴りで先輩を倒しそのまま病院送りにしてしまう。そのトラウマ故に他人とのスポーツを辞め、全力を出さないようになった。
どう考えてもファンタジー物で出てくる一人称が「オデ」のバケモノの設定である
川辺で動画撮影をしていた所をたまたま小鷹に発見され、空手の実力を見た小鷹が勧誘。その後も小鷹の積極的な勧誘や1対1の試合の末に「RISE」に加入する。
この対決もあってか、同学年の小鷹とは非常に仲が良くなる。

プレイヤーロボ


「Extreme Heats」で使用が認められているサポートロボット。試合における性能としては本当にスポーツが出来る程度の物であり、一般的なスポーツマンほどではないとなっている。
スポーツをする際に足りない人員を補うために使われており、レンタルサービスが存在する。
「RISE」は最初、葉山一人だったため4人をレンタル。その後は人員が増えていき段々と試合での出番は減っていった。「RISE」の練習のサポートをしており、「RISE」にとっては欠かせない存在となっていると言えるだろう。
名前も葉山がつけており、画像左から「いっちゃん」、「にゃーちゃん」、「サンちゃん」、「しーちゃん」となっている。

ノノ


「葉山芸能」及び「RISE」のマネージャー。最新型のロボットであり、葉山芸能とは期限付きの契約(=レンタル)をしている。葉山芸能は最初の就職先。
マネージャー業を専門としつつも、小鷹と小日向の試合の審判をしたり、時にはメンバーのためにご飯を作ったりと日常生活のサポートもしている。


以上「RISE」だけでもまとめるのが大変な量である。このメンバー以外にも魅力的なキャラは豊富なため、気になった方は是非アニメ本編を視聴してほしい。

本作の魅力

本作『Extreme Heats』の魅力と言えばやはり「見ていて不快な気持ちにならない」と言う部分だろう。それは勿論、キャラの魅力もそうであるし、スポーツの描き方、不快にならないキャラの描き方・ストーリー、細かなギャグの面白さと様々な所が要因と言えるだろう。
本作は本当に不快なキャラ、所謂ヘイトキャラが皆無で、一部存在はしているがそのキャラにも他の話でキチンとフォローを入れ魅力的に描いている。
また、1クールと言う尺もあってかキャラクター関係を下手にギスギスさせたりせず、和気あいあいと本気でスポーツを楽しむ姿勢を描いている。
その他にもキャラクターを無下にしないと言う面もあり、特にプレイヤーロボはスタメン落ちをする形になってもその存在を大切に描いている。
こう言った所からスポーツアニメが苦手なボクでも毎週非常に楽しく見られた作品である。

まとめ

以上、『Extreme Heats』の紹介である。土曜日に『リコリス・リコイル』だけを見ていた人も、そうでない人も是非とも見てほしいアニメである。
最終回は本当にこの作品の集大成として相応しい回であり素晴らしい回である。

また、このアニメを見た人は是非とも『八月のシンデレラナイン』も見てほしい。こちらも似たような雰囲気の女子高生野球アニメなため、このアニメを見た人にはオススメな作品と言える。



今回のブログはここで終わりである。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

『乃』って何?

今回の記事は前回の記事に関連したものでもある。余裕があれば目を通していただきたい。
yukinokino.hateblo.jp


さて、今回は『乃』について解説、紹介していこうかと思う。
『乃』とは、誰が呼び始めたが分からないが、Twitterにおいて使われるワードである。人によって定義は曖昧ではあるが、ざっくりとした説明をすると、とあるキャラを起源とし、それに似た性格・外見のキャラを指す言葉である。
使用する時は基本的に『〇〇乃(〇には作品の略称)』と表記されるパターンが多い。

『乃』の条件って何?

先ほども書いた通り『乃』は人によって定義がバラバラかつ曖昧なものである。そのため、今回は自分の思う条件を書き記していこうと思う。
・ロングな髪形で、黒、または青い髪をしている(10点)
・クールキャラである(20点)
・陽気な主人公とコンビを組む(20点)
・妹キャラである(5点)
・プライドが高く、夢の為には自分にも他人にも厳しい(10点)
・家族が事故にあっている(5点)
・コンビを組む主人公が心臓移植をしている(30点)

以上の様な条件で定義付けされている事が多い『乃』であるがこれが仮面ライダー龍騎仮面ライダーナイト/秋山蓮に似ている事から『2号ライダー枠』、『秋山蓮枠』と言った表現をされる事が多い。

秋山蓮って誰?


秋山蓮とは『仮面ライダー龍騎』に登場するもう一人の主人公かつ仮面ライダーナイトの変身者であり、所謂『2号ライダー』と言うキャラクター像を象徴するキャラクターになっている。

明るく陽気で前向きな主人公・城戸真司と対になる様なキャラクターで、クールキャラで自分の願いの為には他人を倒す覚悟もしている。しかし他人思いで優しい側面もあり、犬が苦手と言った一面も持つ。また、城戸の代わりに弁償したガラス代を度々ちらつかせたり(原因はどう考えても戦いをふっかけた蓮の方にあるのだが)、城戸が喫茶店で働いている際に客になりイチャモンをつけたりとする事もある。
その性格故か、作中、ヒロインの神崎優衣が彼の人物像を説明した時は「性格悪くて意地悪で、ケチで、好き嫌いが激しくて何考えてるか分からない」とボロカスに言われる始末である。

こういったキャラクター像が主人公と対比する上でやりやすいからか、龍騎以降のライダー作品においては2号ライダーはクールなキャラクターが多かったりもする。平成最初の2号ライダーは要潤なのに

『乃』って誰を指す?

では、ここまでの説明を踏まえた上で『乃』と言うキャラクターは誰を指すのかを紹介していきたい。
点数は上記の条件の点数の合計である。

長瀬琴乃


登場作品:IDOLY PRIDE (100点)
IDOLY PRIDEにおけるもう一人の主人公で所謂『乃』の語源になるキャラ。
3年前に交通事故で死んだ姉、伝説のアイドル・長瀬麻奈の成し遂げられなかったヴィーナスプロジェクト優勝を夢に持つ。性格はクールかつプライドが高い為、他人の強く当たってしまう事があるがそれは夢に全力で頑張っているからこそ生半可な事は許せないと言った気持ちの表れでもあるだろう。
誕生日は12月25日。

花野井玲那


登場作品:SELECTION PROJECT(100点)
SELECTION PROJECTにおけるもう一人の主人公。セレ乃。
3年前に交通事故で死んだ姉、伝説のアイドル・天沢灯に憧れ、同じ舞台を目指す為にセレクションプロジェクトに参加し、優勝を目指す。
性格はクールかつプライドが高い為、他人の強く当たってしまう事があるがそれは夢に全力で頑張っているからこそ生半可な事は許せないと言った気持ちの表れでもあるだろう。
誕生日は12月25日。



と、ここまで読んでもらえれば分かるのだが、この二名は何故か非常に似たキャラクターであり、もはや同一人物と言っても過言ではないレベルである。

この2作品が同じ時期に制作発表をし、同じ年に放送し、同じ曜日に一時間連続の流れを作るかの様に放送していたからこそ『心臓アニメ』という括りが出来、また下記のもう一人の存在があり『乃』と言う括りが出来たと言えよう。

清瀬


登場作品:プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~(60点)
プラオレ!におけるもう一人の主人公。
北海道の強豪チーム・釧路スノーホワイトに所属していたがチームメンバーのプレイに対する意識の低さに嫌気がさしチームを脱退、そのままアイスホッケーを引退し祖母の住む日光に引っ越すのだがそこでドリームモンキーズの監督に異常な程な勧誘を受ける。仕方なく練習を見学した所、プレイに対する情熱の高さにアイスホッケーの楽しさを再確認し、チームに所属する。
性格はクールで上記のように甘えのある態度は許さなく、ただ勝つだけではなく全力でやった上で勝つ事を目指す。
かわいいものが好きなのか、作中ではチンアナゴのぬいぐるみを欲しそうに見ていたりもする。

この作品はセレプロと同じクールに放送された。そのため2021年秋クールは長瀬琴乃・花野井玲那・清瀬優と性格も外見も似た三人が揃った為、この括りを強くいるといった実態がある。

井ノ上たきな


登場作品:リコリス・リコイル(80点)
リコリス・リコイルのもう一人の主人公。 リコ乃。
とある一件からリコリスを指揮する組織・DAを離れ主人公・錦木千束の住む「喫茶リコリコ」に拠点を移し、そこで働く事になる。
性格はクールそのもので、結果論で物事を語り、任務に支障が出なければ命令無視もしたりする。しかし千束との交流で徐々に変化が現れる。
また天然な一面もあり新メニューとしてどう見てもうんこにしか見えないチョコパフェ(上記画像のもの)を提案し、本人はそれに一切気付かないといった事がある(一応人気メニューになったが後日たまたまSNSの評判を見てショックを受ける)。

ちなみにこのキャラクターは作風や喫茶店を拠点に活動する集団がメインな事や主人公・千束との関係性から『仮面ライダービルド』の万丈龍我だと推す声もあったりする。

南夢芽


登場作品:SSSS.DYNAZENON(30点)
SSSS.DYNAZENONの登場人物。
姉の死を境に他者との関わりを極端に無くし、また会う約束をしても平気で破る癖が付くようになった。しかしガウマや蓬との出会いをきっかけに徐々に変化していき、次第に姉の死と向き合い、その真相を追うようになる。

正確には『乃』とは違うキャラだが『IDOLY PRIDE』の次のクールに放送され、姉の死という背景を持つキャラクターなため『乃』に近いキャラとも言えよう。
また声優は上記の井ノ上たきなと同じ若山詩音氏である。

橘雪乃


登場作品:Extreme Heats(35点)
Extreme Heatsの登場人物。エク乃。
2号ライダー枠ではないが名前に『乃』が入っており、そのビジュアルや性格面から見て『乃』と言っても過言ではないだろう。
3年前に交通事故で父と兄を亡くし、以後、実家の剣術道場を継ぐ為に精進している。そのため中学生時代にやっていたソフトボールも辞め、他者との学生らしい交流もしなくなっている。
しかしバッティングセンターには通っており、その影響で野球少年たちの噂になっていたため主人公・葉山日陽にスカウトされ、紆余曲折ありRISEのチームメンバーになる。

黒金蓮


登場作品:シャインポスト(暫定30点)
シャインポストの登場人物。シャイ乃。
HY:RAINのリーダーであり、主人公・青天目春の過去に関わる人物。
元々は春と友人であり、一緒にアイドルを目指し日々練習していた仲だったが、とある出来事から関係が決裂する。
『乃』であると同時に名前に『蓮』と入っているため、2号ライダー枠の血が濃いと言えよう。

2022年9月末現在、アニメが9話までしか放送していないため、アニメしか見ていない人間にはこれ以上の情報は無い。

長瀬琴乃以前の『乃』

ではここで、『乃』と言う括りが出来る前の作品で『乃』に該当するキャラクターを三人ほど紹介していこう。

如月千早


登場作品:THE IDOLM@STER(65点)
THE IDOLM@STERの登場人物。
765プロ所属のアイドル。どこか影のあるストイックさを持つ。
しかしそんな性格の反面、自分の胸の大きさを気にしており、水着回では他の巨乳アイドルを見て悔しがる姿を見せている。そのためプロフィールから取られた数字として「72」と作品ファンから弄られていたりもする。前世ではかなりの巨乳であったのに


ちなみにこの作品は『IDOLY PRIDE』の脚本を担当した髙橋龍也氏もいくつか脚本を担当している。そのためこのキャラクターは『乃』の元祖と言っても間違いのないキャラクターであり、プロト長瀬琴乃である事は確かであろう。

十条姫和


登場作品:刀使ノ巫女(65点)
刀使ノ巫女のもう一人の主人公。剣術の大会である御前試合で警察のトップである折神紫の暗殺未遂を起こし、そのまま逃亡の手助けをした衛藤可奈美と共に逃亡犯になる。
好きな物はチョコミントアイスと煮物。だがチョコミントの方は誰にも良さが理解されない。
また胸が小さい事を気にしており、益子薫からは「エターナル」、「エターナル胸ぺったん」と煽られる事がある。そのため胸の大きい・大きくなる女に懐く『ねね』が興味を示さない。また益子薫から「沙耶香は(胸が)成長する未来がある」と知らされた時は「しょうちした きさまはきる」と言うメッセージを秒で返信している


この作品もシリーズ構成・脚本が髙橋龍也氏である。そのため髙橋脚本は明るい主人公とクールな主人公のW主人公で描く傾向があると言える。(ちなみに姫和の胸いじりは髙橋氏は一切行っていない)
またこのキャラクターは逃亡犯の側面もあるため同時期に放送されていた『仮面ライダービルド』の万丈龍我と似た側面を持つと言えよう。

東雲龍


登場作品:八月のシンデレラナイン(40点)
八月のシンデレラナインの登場人物。
中学時代に主人公・有原翼のチームとの勝負で逆転負けをし以後、有原翼をライバル視している。またプロを目指しているため高校に入っても部活はせずにプロに近づくためのチームに入ろうとする。その性格や夢のためか、実力がありながらもプロを目指そうとせず素人と女子野球クラブを作った有原の姿勢を「遊びの野球」と称し許せない気持ちでいた。
またこのようなキャラクターであるがゲーム序盤では割と畜生寄りな側面を見せる。
また、ゲームではとあるギャグイベントで相手がプールで遊んでいる所を見て真っ赤に焼けた石を投げ込む提案をしたりする。
そのためアニメ版では非常にマイルドかつちゃんとしたキャラクターになったと言えるだろう。

新月・エルネスタ・深海


登場作品:グランベルム(50点)
グランベルムのもう一人の主人公。魔術師でありながらこの世から魔法を消そうとしており、その願いを叶える為にグランベルムに参加している。
詳しくは過去の記事を読んでいただきたい。
yukinokino.hateblo.jp

このキャラクターはその作風や性格、ポジションからまさに秋山蓮といったキャラであるだろう(蓮ほど性格が悪いわけではないが)。

まとめ

以上である。これだけでも中々の量ではあるがもっと居たかもしれないと思う気持ちがある。
今回まとめてみて改めて気付いた事は髙橋脚本のオリジナルアニメは陽気な主人公とクールな主人公を組ませる事が多いという事実である。やはりこれは記号的な表し方があり、かつ相乗効果が生まれるため非常にやりやすい手法なのかもしれない。是非とも髙橋龍也氏には仮面ライダーの脚本をやってほしいものである。
また髙橋氏は『乃』と言うワードを知っている様でTwitterにおいてIDOLY PRIDEのゲームのスクショと共に「デレ乃」と呟いている。そのためIDOLY PRIDE公式には認知されている可能性が高いだろう。(ちなみに髙橋氏は刀使ノ巫女のファンアートを何故か探し当ていいねをしたりする為、エゴサ力が非常に高い)

しかしこのような『乃』と言うワードが生まれたのはやはり『IDOLY PRIDE』の再放送と『SELECTION PROJECT』、そして『プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~』の3作品が同クールに放送されていた2021年秋クールと言う特異点の存在であろう。これが無ければ今でも『2号ライダー』が主流だったかもしれない。

今回はこれで終了である。
ここまで長々とした記事を読んでいただきありがとうございます。

心臓アニメとは何なのか

※今回のブログはかなりのネタバレを含みます。未見の方やネタバレが嫌な方は最初の項目を読んだ後は目次より一番下の項目まで飛んでください

はじめに


皆様は『心臓アニメ』と言う物を御存知だろうか?多分この記事を読む方はもう知ってる方も多いかもしれないが知らない方に簡単に説明すると「心臓移植があるアニメ」である。
しかしこの呼び方自体が出来たのは令和に入ってからである。平成にも「Angel Beats!」のように心臓移植アニメはあるのだが、『心臓アニメ』と呼ばれる物はそこからの派生ではないのだ。
久しぶりに更新した記事がこれなのはなんだか変ではあるが、今回はこの『心臓アニメ』を解説していこうと思う。


IDOLY PRIDE


企画発表2019年11月27日 2021年1月~3月放送 全12話

このアニメは幣ブログでも過去に軽く触れているのでそちらも読んでほしいのだがこちらでも解説をする。
yukinokino.hateblo.jp
このアニメはアイドルアニメなのだが同時に『心臓アニメ』という単語を使っている人間を心臓に狂わせ始めたアニメである。その元凶はこのアニメの第9話「もらった勇気を抱きしめて」である。
この回は主人公・川咲さくらが伝説のアイドル・長瀬麻奈の心臓を移植している真実が語られるこのアニメでもかなり重要な回である。そもそもこれより前の話でも2回ほど手術には触れているのだがこの回で本格的に触れられる事になる。・・・・・とここまでは良いのだがこの回はとにかく「心臓」が連呼されたり展開が異常だったりととにかく狂わせてくる回である。
ざっくりと説明すると
・川咲さくらの歌声が長瀬麻奈に似ていると話題になる

・そこから川咲さくらが過去に心臓移植を受けた事実が噂され、それが長瀬麻奈の心臓ではないかと噂される

・その噂のせいでマスコミなどにも突撃取材をされるようになった川咲さくらがマネージャーの牧野に相談する

とここまでの流れもかなり異常なのだがここから
・さくら自身が心臓移植がされた過去を打ち明けつつ自分が歌えるようになったのは心臓のおかげだと言い始める
・牧野が幽霊の長瀬麻奈がいる事を打ち明ける

と言った怒涛の展開が押し寄せてくる。
この展開がこのアニメの中でもとにかく異質すぎるため視聴者からは割とネタ扱いされていたりする。

とまあこのアニメ単体ならまだ良いのだが、ここからさらに放送終了した次のクールにtokyomxとBS日テレで再放送。その翌クールにはテレビ東京系列にて夕方再放送。さらにはその次のクールにはBS日テレで再放送と一年放送が続き、さらにはそこから他のアニメとの衝突事故を起こし『心臓アニメ』というものを確立させる事になる。

探偵はもう、死んでいる


第1巻発売 2019年11月25日 2021年7月~9月放送

IDOLY PRIDEがテレ東放送を始めた頃放送が始まったのがこのアニメである。
探偵物の皮を被ったバトル物のような何かなこのアニメであるが、ではこのアニメがどう心臓と関係するのかを解説していこう。

このアニメも序盤の方から「心臓」の話があるのだが、このアニメが真に「心臓」を出してくるのは第11話「希望の中の光」である。
この回では回想の中でこのアニメの根幹に当たる部分が語られるのだがそこで起きたのが以下の通りである。
・ヘルとの戦いに敗れたシエスタ。ヘルはシエスタから心臓を抜き取り自らに移植するのだがそこでヘルが異常をきたし、ヘルの人格がシエスタに乗っ取られるのである(人格どころか顔まで変わっているのはツッコんではいけない)。
その時に発せられたのが以下の台詞である

特別製な心臓とは何なのか、そんな事で済まされていいのかは分からないがとにかくそうなのである。
こちらはとあるキャラクターの設定に関わってくるのだがそこは是非とも本編を見ていただきたい。

SELECTION PROJECT


企画発表2019年12月6日 2021年10月~12月放送

IDOLY PRIDEの再々々放送が始まる1週前に始まったこのアニメなのだが、このアニメはかなり凄い物である。なぜならこのアニメはIDOLY PRIDEと要素がかなり相似しているアニメなのである。企画発表の時期を見ていただけると分かると思うがこのアニメはIDOLY PRIDEとほぼ同時期に発表されたため決してパクリではない。この前提は忘れないで頂きたい。
ではこのアニメ、どれほどIDOLY PRIDEに似ているのかと言うと
・伝説のアイドルが三年前に事故死している
・主人公が伝説のアイドルの心臓を移植されている
・伝説のアイドルに妹がいて、その妹と主人公を軸に話が進む多人数作品
・伝説のアイドルの妹の誕生日がクリスマスイブ
・アイドル達が共同生活をする
水着回で心臓移植を匂わせている

と、何故か異常なほど似てしまっているのである。もう一度言うが決してパクリではなく本当にただの事故である。
そしてこのアニメが本領発揮するのは第8話「心の本当の音色」である。
この回は水着回で美山鈴音の胸の手術痕を知った花野井玲奈が美山鈴音と共に真実を知ってしまう回である。
実家からの荷物を受け取った花野井玲奈。その中には過去、姉の心臓を受け取った人物からの手紙が入っていた。そこには名前は伏せられ(日本ではドナーが誰か、誰に臓器が贈られたのかを伏せられる。これはIDOLY PRIDEでも出ていた要素である。)、色々な事が書いてあったのだがその中に「移植を受けてから3年」と言う文章を発見する。

玲奈はその時期に心当たりがあった。それは前に聞いた美山鈴音に聞いた話の時期と一致するのだ。そして玲奈は鈴音本人に手術の時期を聞いて確信し、鈴音を避けるようになってしまう。
避けられ始めた鈴音はその疑問を知るべく玲奈に近づこうとする。遂に接触した時、玲奈が手紙を落としてしまう。それは鈴音本人の書いた手紙であった。

そしてこのシーンで出てきた台詞がこれである。


明らかに異常な台詞なのだが、これがIDOLY PRIDEを視聴した人間達の中で一気に話題沸騰になった。IDOLY PRIDEが本当に心臓で力を得るアイドルアニメだったので仕方ない話だろう。
しかしこの台詞は同脚本家の「仮面ライダーエグゼイド」を見ていただくと非常に分かりやすい台詞となっている。

この作品では中盤、主人公・宝生永夢のもう一つの性格であるゲーマーMについての真実が明らかになる。詳しくはエグゼイド本編を見ていただきたいのだが、永夢のゲームセンスの根源が永夢に感染していたウイルスであると語られるのである。
その時に出た台詞が以下のものである。


恐らくではあるがここの部分からの流れがあって最終的に他作品で似た展開をやる際に同じ様な文体で出力されたのではないだろうかと思っている。



ちなみにSELECTION PROJECTはBS11で金曜23時からの放送だったのだが、なんとIDOLY PRIDEは同日の23時半からBS日テレで再放送していたのである。その為この2作品がスムーズに繋がり、かつSELECTION PROJECT第8話の放送の翌々週がIDOLY PRIDE第9話の再放送であった。


まとめ

以上三作品が所謂『心臓アニメ』といった括りを作り上げたのである。個人的にはIDOLY PRIDEとそれに酷似してしまったSELECTION PROJECTの二作品が特にこの括りを強くしてしまった原因であろうと思っている。
またアイプラ、たんもし、セレプロはどれも発表時期が2019年11月末~12月上旬に集中しているためここが心臓異聞帯となるのは間違いないだろう。

またこれより後の作品のアレコレも紹介したいがそれはまた今度、やる気があれば書いていきたいと思う。




それでは今回はこれまで
ここまで読んでいただきありがとうございます