ユキノの雑語りブログ

ただのオタク

『グリッドマンユニバース』の小ネタ&感想雑語り



皆さんはもう『グリッドマンユニバース』は観ただろうか?
このブログを読んでいると言う事は恐らく観ている事だろう。

『SSSSシリーズ』の集大成、ニュージェネ映画や仮面ライダーの映画みたいな感じのお祭り映画感はまさに最高で2時間と言う時間を1秒たりとも無駄にせずに世界観に没入させてくれ、終盤は童心に返るほどのワクワク感がありまさにシリーズを総括するにふさわしい傑作映画と言えるだろう。

そんな今作品も『SSSS.GRIDMAN』みたく開幕から物凄い量の小ネタの数々に圧倒されてしまったのもまた事実である。
電光超人グリッドマン』を見てるからこその笑えてノスタルジーに浸れるネタや見ていても気付かない程高度なネタの数々は正直何周しても分からないだろう。

そんな小ネタを発見出来た限りまとめていこうと思う。
そろそろ公開から2週経つし、公式でも情報が解禁されているので多少のネタバレは許されるだろう。
全ては見つけてないのでこのブログで紹介する以外もまだまだあるため見つけた有識者の皆さんには是非ともコメントで教えてほしい限りである。なにせ幣ブログはそれなりに見られてはいるがコメントがもらえなので・・・。
またボク自身もこの映画をリピートして何かを見つけたらまた加筆していこうと思っている。


※この記事は一部ネタバレを含む可能性があります。まだ見ていない方はまず一度映画を見てから読むことをオススメします。


小ネタまとめ

人間掃除機の襲撃!

開幕デカデカと黒板に書かれていた裕太のクラスの出し物。
元ネタは第32話『人間掃除機の襲撃!』
男が吐き捨てたガムを靴で踏んでしまい吐き捨てた男を怒る武史。しかし逆ギレされゴミ捨て場に投げ飛ばされてしまう。怒りが治まらない武史はリモコン操作で簡単に掃除が出来る自動掃除機(今で言うルンバ)のコンピューターに怪獣・ギュルンを送り込み、掃除機を暴走させてポイ捨てをする人達をドンドン掃除機に吸い込んでいってしまう。
それを知った直人達はグリッドマンになり、掃除機に吸い込まれた人達を助けに行くと言うお話。
この話は珍しく武史が善行寄りの悪行をしており、最後もかなりスッキリする回になっており変な回だが好きな人も多いエピソードの一つだろう。

トキメキ星雲

悩む裕太に対して内海がスマホで見せた占い。
元ネタは第30話『世界滅亡の日』に登場したコンピューター恋愛占い「トキメキ星雲」。
井上ゆかに近づいてもらえる方法を占った武史。占い結果は「革ジャン、レターパンツ、ロングブーツの黒ずくめのヘビメタスタイル、髪の毛は金髪にするとゆかが迫ってくる」といった物だった。
占い通りのファッションにした武史が噴水の近くにいると井上ゆかが接近・・・と思ったらゆかは直人と一平と待ち合わせをしていただけで二人と合流してどこかへ行ってしまう。
それを呆然と眺める武史の前に現れたのはウォーリーの様なファッションをしてバラを咥えた通りすがりのオカマ・井上ゆか造。そして武史は抱きつかれた挙句に何度もキスをされてしまう
その事に怒った武史はトキメキ星雲のコンピューターに超獣・ジュバゴンを送り込み暴走させ、占いをしに来た人にカーンデジファーの言いなり光線を浴びせて街を混乱させてしまうと言うお話。
何故かゆかの誕生日を知っている武史や、似た名前で同じ誕生日の人物が同じ街にいるツッコミ所もありながら、初めての超獣の登場や暴走するグリッドマンと戦うゴッドゼノンなど見所があり、オチも含めて武史が可哀想に感じる回でもある。

絢にあったアイテム

左から第38話『危うし地球!』にて武史がゆかに渡そうとしたガスマスク、第15話『歪んだターゲット』のVRシューテングゲームのメット、第12話『怪盗マティに御用心!』にて怪盗マティが中身を盗んだ金庫に置いて行く喋るクマのぬいぐるみ。

孤独なハッカー

裕太が六花を誘おうとして最終的に内海と行った演劇『孤独なスニーカー』は第17話『孤独なハッカー』が元ネタ。台詞も含めてまんまのオマージュである。

内海が見せたDVD

内海が見せたウルトラマンのショーに写っていたウルトラマンは『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』に登場したウルトラマンレジェンドと(後ろ姿で分かりづらかったが)『ウルトラマンネクサス』に登場したダークファウスト
どちらも長谷川圭一氏の脚本作品であり両者ともアレクシスの声でお馴染みの稲田徹氏が声を担当していると言うネタ。そしてウルトラマンレジェンドは終盤の展開への伏線ともなっている。
ちなみにこのウルフェス(ウルトラマンフェスティバルの略)のDVDは存在しないため恐らくはオリジナルのショーとなっている。
(2023/4/6追記)
パンフレットで確認してもらうと分かりやすいがこのDVDの表紙の右側にいるのはミラーナイト。彼も過去のヒーロー・ミラーマンのリブートであり声が緑川光氏と言う共通点がある。
また左側にいるのはジャンボーグAのリブートヒーローのジャンボット。こちらは声がジュウガと同じ神谷浩史氏。
そして奥の方にいるのはウルトラの母。こちらは最新のものでは声がなみこと同じ三森すずこ氏。
全てSSSSに出演した声優陣のネタとなっている。

グラビア雑誌

文化祭準備のシーンで1カットだけ写るモブが持っている雑誌。
元ネタは第19話『セクシー婦警SOS!』にて武史が怪獣の設計図を挟んでいて、とある事情から回収されて事件の発端となったグラビア雑誌。
ちなみにこの回は柴田理恵が登場する回

運び込まれたアイテム

六花の母親が店に運び込んでいた物は第34話『ボディーガード弁慶参上!』で登場した武蔵坊弁慶が持っていた武器の数々。またガウマ(レックス)が運んでいたのは第11話『おこづかいは十万円?』で直人の弟・大地が買っていた水鉄砲。

ロボットのおもちゃ

夢芽が遊んでいたロボットのおもちゃは第27話『驚天!オモチャが反乱』で出てきた操られたおもちゃの一つ。

ふたつの勇気

内海のクラスでやる『グリッドマン・ユニバース』の準備を裕太が手伝っているシーンは『電光超人グリッドマン』にて随所で使われている「ふたつの勇気」のインストバージョン。


指名手配犯

裕太がジャンクに向かうシーンにて途中写される指名手配犯の張り紙。
元ネタは第16話「一平、チビる!?」にて武史が刑務所のコンピューターを狂わせたことで脱獄、直人達の集まるジャンクの部屋に逃げ込んだ強盗殺人犯の鬼丸信三。

上記と同じシーンでハンドルから裕太を写すシーンで登場した車。
元ネタは第4話「暴走自動車」に登場したコンピューター制御で安全に運転できる車。しかも該当回の冒頭シーンと同じアングルである。
ちなみにこの車、今では標準装備のカーナビが物珍しがられていたためかなり時代を先取りした物だったのだろう。
ちなみにこの回で直人の父・宗一郎が途中から強制的に暴走自動車のハンドルを任されていたのだが第37話「えっ!パパが死刑?」では「20年間無事故無違反のゴールド免許」となっていた辺りこの暴走事故はお咎めなしだったのだろうか。

バイクの男

裕太をバイクに乗せてくれた男。『SSSS.GRIDMAN』からお馴染みの直人役の小尾昌也氏が演じる男性。
ちなみに「ギリチョンセーフだね」は第1話「新世紀ヒーロー誕生!」にて朝のホームルームが始まる前を伝えるチャイムが鳴っている学校に到着した直人が発した「ギリチョンセーフだ!」から。

現実世界でアカネが友人達と清掃していたシーン。
第10話「危険な贈り物」に登場した川かは不明だが「水は大切な資源です。川をきれいにしましょう。」の標語はこの回のラストを飾った物。

別れの場所

裕太達がグリッドマン、そしてガウマ隊のメンバーと別れた場所は第39話「さらばグリッドマン」で直人達がグリッドマンを見送った場所。

ダンジョン飯

ED後に蓬達が蟹を食べているシーンでTVで流れていたアニメはTRIGGERの次回作『ダンジョン飯』のPV。
恒例のバトンタッチ要素である。

マッドオリジン

今作のラスボス。
声は第1話「新世紀ヒーロー誕生!」で武史のパソコンの声を担当していた神奈延年氏。

登場怪獣

登場怪獣のディモルガン(DIMORGAN)、ドムギラン(DOMGIRAN)、ノワールドグマ(NOIRDOGMA)は全てグリッドマン(GRIDMAN)のアナグラムとなっている。
しかしマッドオリジン(MAD ORIGNIN)はIとNが一文字多い。恐らくは「IN GRIDMAN」となる。グリッドマンを内包していたからだろう。

2回目を見ての発見(2023/4/6)

ナンバープレート

ディモルガン戦にて道路に倒れこむグリッドマン。その頭上(肩?)辺りに降ってきた車のナンバープレートには「高峰」と書いてある。
また、ディモルガンのニュースのシーンの後に写る屋上で一番手前に停まっている車には「森次」と書いてある。
ウルトラセブン』のモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣氏と『ウルトラマンA』の北斗星司を演じた高峰圭二氏から取られたものであり2022年で前者は55周年、後者は50周年となっているためそのお祝いも兼ねたお遊びだろう。

バス

ディモルガンが出てくる辺りのシーンで出てきているバスは「桜が丘行き」となっており、これは『電光超人グリッドマン』の舞台である桜が丘。

ドライヤー

六花が使っていたドライヤーは第35話「ぎくっ!スケバンゆか!?」にてゆかが使用していたドライヤーである。そしてこのドライヤーはゆかをツッパリに変貌させた物。

ティラノサウルス

1シーンだけジャンクの横に置いてあったティラノサウルスのおもちゃは第22話「復活!恐竜帝王」で直人が持っていたティラノサウルスのおもちゃ。

話は後だ

グリッドマンと裕太が再会したシーンでグリッドマンの話を遮るように裕太が「話は後だ!」と言ったシーン。恐らく元ネタは第1話「新世紀ヒーロー誕生!」にてゆかが「カーンデジファーって?」と聞いたら「説明は後だ」と言われたシーンからだろう。

ヴィット

ヴィットが持っていた武器はシルエットとしては『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のハウリングキャノンだろうか。

選挙カー

裕太が走るシーンで出てきた選挙カー。元ネタは第28話「神かくし!ゆかが消えた!!」で選挙演説がうるさいからと言う理由で武史がカメラに吸収した政治家。

2代目

2代目がスーツの下に着ていた服は原作でやる予定だったコンポイドの服。
30周年生放送で明かされたが元々はコンポイドはタイツスーツを着たコンピューターワールドの人間だったがそのスーツが高すぎてさらにはビデオ合成の手間と時間と予算がかかるため結局やめて直人がグリッドマンと融合する際のスーツに転用されたとのこと。

最近のシリーズではお馴染み

「様々な宇宙が存在している」と言う話をすぐ理解した内海。
これはここ10年の「ニュージェネ」と言う様々な平行宇宙を取り扱っているウルトラシリーズにおける基本知識だろう。


雑語り

六花の変化

今作では最初『グリッドマン ユニバース』を書いた六花は「新条アカネが一番伝えた事」と言っていた。しかしダメ出しをされていった結果新条アカネの要素を消し他の要素を加えると評価が上がり「面白くなったならそれでいい」と言う心変わりをしていた。
これは『SSSS.GRIDMAN』から『SSSS.DYNAZENON』でそういう評価が増えたからと言うメタ的な要素が含まれている。
しかし終盤の決戦でアカネが参戦、再会出来るチャンスだったが「会ったら色々と吐き出しちゃいそうだから」と言う理由で会わず、そして最後には演劇が終わった後に「伝わってないかもしれないけど、楽しんでもらえたらなそれでいいか」となっている。
六花の「伝える」と言う行動を物語の進行と共に変化を見せ、作品評価のメタ視点に繋げている上手い要素だろう。

長谷川脚本

長谷川脚本では『ウルトラマンダイナ』では主人公アスカ・シンはブラックホールに飲み込まれ、その後様々な宇宙を旅する事になり、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』では最後主人公春野ムサシは怪獣移住計画の為に怪獣と共に他の惑星に旅立った。
そして『ウルトラマンネクサス』では最後、真の姿を取り戻したウルトラマンネクサスウルトラマンノアは宇宙の神の様な存在になった。
しかし今作では宇宙規模に飽和したグリッドマンを統合、収縮させる事が物語の鍵になっており、今までの長谷川脚本とは逆を行っている。

ユニバースファイター

色々なキャラが描いたグリッドマンの絵が重なり裕太と一つになる事で新しい姿になったグリッドマン。元の電光超人がコンピューターイラストから生まれたと言う要素をやっている。
また同じ長谷川脚本でウルトラマンコスモスウルトラマンコスモスが融合した事で生まれたウルトラマンレジェンドや様々な人が変身し、様々なフォームになることで自分の本来の姿を取り戻したウルトラマンネクサスの要素も入っているだろう。
そう言った意味でも内海の見たヒーローショーでウルトラマンレジェンドが出ていたのは伏線だと言える。


グリッドビーム

ユニバースファイターになったグリッドマンがマッドオリジンに放っていたグリッドビームは恐らくウルトラマンノアのライトニング・ノアのオマージュだろう。
ウルトラマンノアの光線技はダークザギを大気圏まで飛ばした後に地上から打ち、超新星爆発をも耐えるほど防御力を誇るダークザギを撃破した。しかもこれで一番弱い基本技である
ユニバースファイターがマッドオリジンをグリッドビームで宇宙から地上に叩きつけたり、基本技として連発していたのはここからだろう。




まとめ

いかがだっただろうか。
個人的にはこれしか見つけられなかったがまだまだ他にもあると思われるのでまた見て見つけていきたいと思う。
今回のブログを読んで『電光超人グリッドマン』に興味を持っていただけたならば幸いである。
しかしこの作品、現在はBlu-ray BOXがAmazonで売り切れており、しかも配信しているサブスクもあまりないため見る手段が限られてしまう。
ツブイマは安いが期間限定なため、これを見てウルトラシリーズも見たいと思う方にはオススメだがそうでない方には高いがU-NEXTが一番オススメだろう(単純にボクが使っていてそれ以外を知らないからと言うのもあるが)。それかDVD BOXか単品のDVDを買い揃えるのが無難だろう。
とにかく『電光超人グリッドマン』は本当に愉快で面白い作品なため是非とも特撮も食わず嫌いせず見ていただきたい。

と言う事で今回のブログはここまでである。

それでは次回のブログで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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