ユキノの雑語りブログ

ただのオタク

不朽の名作『THUNDERBIRDS/サンダーバード』


皆さんは『サンダーバード』と言う作品を見たことあるだろうか。1965年にイギリスで放送を開始され、翌年には日本で放送が始まった作品なため知らない人も多いだろう。なにせ日本の地上波でちゃんとした再放送がされたのは2003年頃での教育テレビなので。

しかしこの作品、日本人なら誰しも一度は必ず音楽を聴いたことがあるであろう作品である。そして放送から55年経った現在でも日本の作品に与えた影響が残っている作品だろう。

ボク自身クソガキの頃に本当に好きで好きで何度もビデオで見まくった作品であり、この作品があるからこそ今でもミニチュア特撮が大好きだと言える作品の一本である。
そんな『サンダーバード』を今回は紹介していこうと思う。

サンダーバード』とは

サンダーバード』とは1965年にイギリスで放送開始された人形劇テレビ作品である。
2065年(2032年と言う説もある)を舞台とした本作は、様々な困難な状況に対してスーパーメカ・サンダーバードを駆使し人命救助を行う国際救助隊の物語である。

この作品を作ったジェリー・アンダーソンはそれまでにも7本ほど作品を作っており今作が8本目となる。『サンダーバード』以前に有名なのとしてはあの『新世紀エヴァンゲリオン』の第3新東京市に影響を与えた『海底大戦争スティングレイ』だろう。

それまでのアンダーソン作品は全部30分だったのだが、本作は色々あって最初30分だったのが60分に伸びた(30分として作られた初期のフィルムは追加撮影が行われたとのこと)と言う事もありじっくりとした、しかし決して間延びしているわけではないドラマが楽しめる。アンダーソン作品で1時間作品は珍しく、これ以外だと『ビッグ・オー』のOPや『新世紀エヴァンゲリオン』に影響を与えている『謎の円盤UFO』が有名だろう。

本作を知る上でまず知っておきたい知識と言えばジェリー・アンダーソンが得意とする「スーパーマリオネーション」と言う技法だろう。
日本の人形劇と言えば伝統芸能である人形浄瑠璃NHKで放送された有名な作品『ひょっこりひょうたん島』、『平家物語』、『人形劇 三国志』、今なお続く『ざわざわ森のがんこちゃん』などの舞台の下から糸などで人が操る手法である。

それに対して海外では「マリオネット」と言う上から糸を吊るし、人形を操ると言う技法がある。皆さんが思い浮かべやすい物と言えばピノキオ人形だろうか。
これをベースとしてリモコン操作で目の動きや瞬き、口パクなどを可能としたのが「スーパーマリオネーション」である。

そして本作の特徴は何と言っても、奥行きのあるセット、リアルなメカニック描写、リアルな爆発、人間さながらに汗をかいたり怪我をしたりする人形といった部分だろう。
これら全てが合わさることで本物さながら、まるでその世界が実在し、そこに人間が生きているかのような生活感、リアル感が生まれている。

音楽

本作の特徴的な物であるメカニックの紹介の前にまずは音楽について紹介しておきたい。

本作品において一番有名な曲と言えば「サンダーバードのマーチ」、「サンダーバードのテーマ」などで有名なこの曲だろう。(動画1分20秒からの曲)
www.youtube.com


皆さんも学校や自衛隊吹奏楽、テレビ番組の乗り物特集で一度くらいは耳にしたことがあるのではないだろうか?それがこの曲である。
この楽曲は作中の発進シーンの他にもOPやEDでもアレンジされて使われている他、日本語版主題歌はこの曲に歌詞を当てはめた物となっている。

そして本作のOPにも特徴がある。
www.youtube.com

これはオリジナル版のOP(日本でも最初の放送はこの曲だったらしい)なのだが、OP冒頭に来る5カウント、これも人によってはテレビ番組とかでも聞いた事あるのではないだろうか?あのカウントダウンの元ネタもこれである。

このように、作品に触れたことがなくても今なおこの曲は知られている。55年前の、しかも日本の作品ではないのにこれはかなり凄い事だろう。
そんなバリー・グレイ作曲のBGMはどれも素晴らしい物であり、本作を語る上では欠かせない存在だろう。

カニック

本作の最大の特徴であるメカ。今回はその主要メカを紹介していく。

サンダーバード1号

ロケット型のメカ。エンジンには原子力エンジンを使っており最高スピードはマッハ20。その速さは30分で地球を一周出来る速さである。
この持ち前のスピードを使い救助現場に急行するのがこのメカの使い方。到着すると移動指令室と言う移動させられる大型無線装置を使いトレーシー島で指令を出す父・ジェフと通信をしたり他のメカ(主に2号)に指示を出す。
長男のスコットが乗るメカだが一度だけ五男のアランが乗ったこともある。

サンダーバード2号

国際救助隊の救助活動で恐らく一番活躍し一番重要なメカ。災害状況に合わせて6つのコンテナを使い分け出動し、現場でそのコンテナの中のメカを出して救助活動をするのがこのメカの特徴。コンテナメカは感覚で言えば『ヤッターマン』のびっくりどっきりメカと言った感じだろう。
それほど重要なメカなため、誤って撃墜された回では救助現場に向かうまでをどうするかを難儀していたりした。
三男のバージルが乗る。

サンダーバード3号

宇宙における救助活動で活躍するメカ。宇宙ロケットなのだが発進していく段階でエンジンの切り離しをしたりせず本当にそのままの状態で宇宙と地球を往復できるのがこのメカの最大の特徴だろうか。
5号以外の他のメカと違い何かしらの補助アイテムは一切無いため救助としては宇宙にある有人の衛星に近づくのが主な救助方法だろう。
また、サンダーバード5号との一ヶ月に一度の接触もこのメカが使われる。
基本的には五男のアランが乗り込むが、アランが5号に常駐している際は次男のジョンが乗り込む。またスコットが操縦する事もあった。
余談だがこのメカはオリジナルの放送順では11話と言う非常に遅い登場になっており(そのため日本放送では該当回が4話になっている)、しかも初出動で救助が終わった後に全員が熱中症で倒れそのまま太陽に突っ込みそうになると言う何とも言えな物となっている。
しかも救助と言う救助シーンも片手で数える程度しかなく、しかも一回はその救助でそのまま話が終わってしまう。なんとも不遇なメカと言えよう。

サンダーバード4号

水中での救助を得意とする潜水艦型メカ。このメカ単体では長距離の移動は無理なため基本的にはサンダーバード2号の6番コンテナで運ばれ、到着した先で出動するのがこのメカの役割。
しかしこのメカ最初の活躍である本放送4話ではサンダーバード2号が誤って撃墜されてしまい出動が不可能になったためニューヨークまで行くのに難儀していた。そのためか日本放送では2回目の出動である本放送12話が7話に繰り上げられ、初出動の4話は10話に繰り下げられている。
出動する際は必ず四男のゴードンが乗り込んでいる。
ちなみにゴードンは前作の『海底大戦争 スティングレイ』と設定上は繋がりのあるキャラクター。

サンダーバード5号

常に地球の周辺にいる人工衛星。このメカのみ唯一救助活動には参加しないものとなっている。
24時間365日、常に地球全体の通信を傍受しており、その中で救助を求める声、特に国際救助隊への直接的な救助要請(あくまでも特定の通信経路があるわけではなく勝手に通信を聞いて状況次第では勝手に交信を始めているだけ)を聞き分け、そこだけを重点的にピックアップして迅速に救助に向かえるようにしている。
基本的には次男のジョンが常駐しているが、一ヶ月に一度は地球にいるアランと交代しているとのこと。
そのためジョンも地球に戻った際一度だけ救助に参加している。

ジェットモグラ

本作を代表する救助メカ。本編には3回しか登場しないがEDで毎回登場しているため記憶に残りやすい。
そのためか今でも根強い人気のあるメカだろう。
作中では「モグラ」としか呼ばれていないがプラモデルで「ジェットモグラ」と言う名称が日本での正式な名前となった。

ペネロープ号

イギリスにいるジェフの協力者・ペネロープの愛車。ペネロープ号はあくまで俗称で正式名称は「FAB-1」。
一見するとただのピンクのロールスロイスなのだがその中には機能が満載。
特筆する機能と言えば車体前方から出る機関銃だろう。また映画では水上を走るなんていう芸当も見せている。
普段は執事のパーカーが運転しているのだが一度だけペネロープが運転した際はあまりの下手さに命の危険があるレベルの暴走を見せていた
そんなペネロープ号も劇場版2作目の『サンダーバード6号』ではスカイシップ諸共爆発してしまう。

ファイアーフラッシュ号

こちらは救助メカではなく本作最初の被害者
旅客機なのだが原子力エンジンのおかげで最高速度はマッハ6。そのスピードのおかげで第1話ではロンドンから東京に2時間半で到着することが出来ると言われている。
しかし欠点として2時間10分以内にエンジンの安全カバーを交換しないと乗員全員の命の危険になるレベルの放射能漏れが発生してしまう。いくらなんでもデメリットがデカすぎる。
ちなみに普通に運航しても東京に着く前に放射能汚染が始まってしまうのだがこれは単純に脚本上のミス。
そんな弱点に目を付けられ、国際救助隊の秘密を盗もうとするザ・フッドの作戦に利用され車輪に爆弾を仕掛けられてしまう。
その結果、2時間で放射能汚染が始まり、それを回避するために着陸しようものなら爆弾が起爆して飛行機自体が吹き飛ぶと言う死の飛行機と化してしまう
またこれとは別の話では、その回の内に2回も海に墜落し、1回は墜落未遂を起こすと言うとんでもな回まで存在する
そんなファイアーフラッシュだが作中一度だけちゃんと着陸している姿を見せる。
登場回数が多いだけでなくEDでも毎回写り、そのデザインの良さから人気の高いメカだろう。


本作の魅力

本作の魅力と言えばメカもそうなのだが本当にリアリティのある災害描写だろう。
流石に55年前に作られた100年後の未来を想像した作品なので今では古く感じる部分もある。例えばこの頃は原子力は夢のエネルギーだったからか作中では事あるごとに原子力エンジンが登場しているが現代においては原発以外で活用はされていない。
しかし55年前の作品なのに今見ても本当に未来を見ているような情景や息を飲むミニチュア描写は55年経った現在においてもこれを超える映像は中々無いだろう。ウルトラシリーズ屈指のミニチュア描写が見られる『ウルトラマンガイア』くらいではないだろうか。

※ここから紹介するさいの〇話は全て日本での放送時の話数となっています

例えば第10話『ニューヨークの危機』では、ニューヨークの都市開発のためにエンパイアステートビルを丸々移動させる計画をしていたのだが、地盤の影響でそのまま崩落してしまうと言うシーンが存在している。
そのシーンではエンジンから爆発が発生しその影響でジリジリと崩壊していくと言うシーンがとてもリアルな物だろう。

第14話『火星ロケットの危機』では火星ロケットを輸送する際に通る吊り橋がその重量に耐え切れずに崩落してしまうシーン。
こちらもいきなり橋が壊れるのではなく、まず地盤の部分がボロボロと壊れていき、そして吊り橋を支えている網の部分がどんどんと爆ぜ、最後の最後に橋が真っ二つになると言う段階を踏んだ破壊描写もリアリティを出している要素だろう。
これは第26話『海上ステーションの危機』でも使われている手法である。

潜水艦の誤爆の影響で海底火山が活性化し、そのせいで四脚の一つが折れ、そのまま崩落の危険性が出てきた海上ステーション。しかもそのすぐそばの海底には海上ステーションの職員が入った潜水ポッドが動けない状況になっている。
そして壊れたらおしまいと言う状況での救助シーンでジワジワと壊れていくステーションはリアルさと同時にドラマに緊迫感を生んでいる。

そして本作のもう一つの魅力はタイムリミットのある救助ドラマだろう。
その話ごとに何かしらのタイムリミットが存在している本作なのだがそこで発生する一分一秒を争う状況で最後の最後まで救助に奮闘する姿が視聴者に対してワクワクやハラハラを生み、国際救助隊のヒーロー性を生み、ドラマに引き込む効果を出している。ただただリアルなだけではなく脚本面でのこういった工夫も本作を面白くしている要因の一つと言える。
特に上記でも紹介した『ニューヨークの危機』では段々と浸水が進む状況でネッドとジョー(アナウンサーとカメラマン)が消耗する空気との戦いと同時に地盤沈下で発生した今にも倒れそうになっているビルの存在で「ネッド達の酸素ボンベが切れる前」、そして「ビルが倒れて地下で津波のような現象が発生してネッド達が巻き込まれる前」と言う二つの条件をクリアした救助をしないといけない二重のタイムリミットが発生し、話を面白くしている。

本作品の影響

本作品は昔だけでなく今日でも日本の作品に大きな影響を与えている。

ファイアーフラッシュ

例えば第1話『SOS原子力旅客機』の終盤、車輪が出せないファイアーフラッシュを車輪を出さずに救助すると言う手に出る。そのさいに車輪の代わりになる高速エレベーターカーと言う車を挟みこみ、車のブレーキと旅客機のブレーキで飛行機を不時着させると言うシーンが存在している。

そして『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』第4話「旋回空域」の終盤、一つだけ車輪が出せない状況で旅客機が着陸する事になったさいにその車輪を肩代わりして無事着陸させるシーンがある。

また、『戦機絶唱シンフォギアAXZ』第2話「ラストリゾート」では離陸しようとした旅客機のタイヤが破壊された際に調と切歌が旅客機を支え離陸の手助けをすると言ったシーンがある。

しかしこの旅客機はこのあとどうやって着陸したのだろうか。

ポケモン

アニメ『ポケットモンスター』にも少なからず本作の影響があり『ポケットモンスター ベストウィッシュ』ではか家族ボランティアでやっている「ポケモンレスキュー隊」のバージルと言うキャラが存在している。

名前や設定などから分かる通りまんまサンダーバードを意識したキャラであり父親の名前はジェフ。


また『ポケットモンスター サン&ムーン』ではルザミーネウルトラビーストの調査のために設立しサトシ一行が協力している「ウルトラガーディアンズ」と言う組織が存在しているのだがその時の出動演出に「大量のアローラナッシーが倒れ川が割れる」といったものがる。

これはサンダーバード2号の発進シーンの滑走路そばのヤシの木が倒れると言う物と、サンダーバード1号がプールの下から出るシーンのパロディだろう。後者に関してはマジンガーZがプールを割って出てくると言ったのもあるだろうが。

ウルトラセブン

また本作に影響を受けた作品として『ウルトラセブン』を忘れてはいけないだろう。
サンダーバード』の日本での放送が1966年4月、そしてその同年7月に『ウルトラマン』が放送され、その翌年10月には『ウルトラセブン』が放送される。
そんな時系列もあってか『ウルトラセブン』ではメカニック描写に影響を受けている物が見られる。


ウルトラホーク1号。『ウルトラセブン』を代表するメカなのだが自然に擬態した所からカタパルト式で発進すると言うのはサンダーバード2号だろう。


またウルトラホーク2号もデザイン面や設定、発進シーンなどその多くがサンダーバード3号から影響を受けていると言っても過言ではないだろう。

庵野秀明

そして本作に影響を受けた人物として忘れてはいけないのが庵野秀明だろう。
そもそも監督は25歳の頃に「ザ・コンプリート・サンダーバード」と言う本編のメカなどのシーンをダイジェストで繋いだビデオを制作している(ちゃんと公式として販売している)のだが監督自身がお遊びとして作品に取り入れていたりすることがある。

これは『トップをねらえ!』第1話「ショック!私とお姉様がパイロット!?」のラスト、ノリコ、カズミ、オオタが宇宙に行くために使ったシャトルなのだが色が違い尾翼が変わっているだけでまんまファイアーフラッシュである。なんなら離陸シーンもまんま。
この他にも『トップをねらえ!』では第5話及び第6話にてノリコの部屋に『サンダーバード』のポスターが貼ってあったりする。

また、庵野秀明自身は監督をしていないが『シン・ウルトラマン』では滝のデスクにサンダーバードのメカの模型が陳列されている。

この他にも『新世紀エヴァンゲリオン』にて舞台となる「第3新東京市」は使徒襲撃の際に建物が地下へと収容されるがこれは『海底大戦争 スティングレイ』の「マリンビル基地」であり、『海底大戦争 スティングレイ』の原語版OPを見てもらえれば分かるのだがこちらも緊急時にはビルが収容されるようになっている。
また『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターなどは『謎の円盤UFO』を想起させるものとなっており、『サンダーバード』のみならずアンダーソン作品自体に影響を受けている事が分かるだろう。

まとめ

いかがだっただろうか?
このブログを読んで少しでも作品に興味を持っていただけたなら幸いである。
「古い作品で1本1時間もあるし」なんて思わずとりあえず1話を見てほしいし、Blu-rayやDVDなどで全部見てほしい。それくらい見て後悔はない作品だと強くオススメしたいのがこの作品である。
本作は基本的に日本での発売されたディスクなどは日本放送順で入っているが出来れば本国での放送順で見てほしい。その方が描写ごとでの時系列の繋がりの発見があったりもするので。
ただ本作、最近公開された『サンダーバードGOGO』以外あんまりリメイクに恵まれていない。実写映画版の方は冒頭とV6の吹き替えと主題歌くらいは見る価値があるが・・・。
なので是非ともオリジナルを見てほしいしこれが55年前にテレビで放送されていたと言う事実に驚いてほしい。
そして気に入ったのなら是非『サンダーバード』の劇場版2作品や『キャプテンスカーレット』や『ジョー90』、『謎の円盤UFO』なども見てほしいと思う。
ディアゴスティーニからアンダーソン作品5作品はDVDが出ていたためもしかしたらBOOKOFFなどで安く見つけられるかもしれないしね。

と言うわけで今回はここまでである。
次回こそは好きなアニメを紹介していくだけのブログを公開していきたいと思うがどうなることやら・・・。

では、ここまで読んでいただきありがとうございます。

コレがオススメ!初めてのスパロボ講座!



皆さんはスーパーロボット大戦、通称スパロボをプレイした事があるだろうか?
1991年にゲームボーイ用ソフトとして最初にリリースされたこのゲームは、前年から発売されていた『SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所』を最初とした「コンパチヒーローシリーズ」の流れを汲み、「ガンダムシリーズ」、「マジンガーシリーズ」、「ゲッターシリーズ」と言う日本を代表するロボット作品をクロスオーバーさせる事から始まり、この三作品は「スパロボ御三家」とされ、「ゲッターシリーズ」以外は版権スパロボでは必ず登場するようになっている。
そして2021年には30周年を迎え、近年ではソシャゲもメインにしつつ今なお根強い人気を誇っているシリーズである。
またスパロボオリジナルロボット以外にもこのシリーズから生まれたロボットも少なくなく、マジンカイザー真ゲッターロボは事実上スパロボで生まれ、そこから映像作品が作られた。また、他にもエステバリスカスタム(ダイゴウジ・ガイ機)やXAN-斬-、マジンエンペラーGやゲッターノワール、アルティメットダンクーガコードギアスルルーシュが乗るガンダムウイングゼロリベリオンなどがある。

そんなスパロボもソシャゲを除いたとしても版権スパロボだけでも(リメイクを含め)膨大な作品数である。
なので「なにから始めたらいいのか分からない」とか「ロボットはちょっとね・・・」と言った人の為に今回は初めての人でも安心のスパロボを紹介していこうと思う。

しかしボク自身も全てをやったことあるわけでもなく、クリアしていないのも多いためあくまで参考程度で読んでもらえると幸いである。


それでは紹介を始めようと思う。


初心者でも安心!優しいスパロボ

この項目ではシミュレーションゲーム初心者でも安心して出来る低難易度かつシナリオも含めてオススメ出来る作品を紹介していこうと思う。

スーパーロボット大戦W』


シリーズ初のDS作品となったこの作品はシリーズ屈指の初心者にオススメの作品である。
シリーズの中でもかなり難易度が低く、シミュレーションゲーム初心者でも難なくサクサクプレイ出来る。
また、シナリオの評価もシリーズの中でもトップクラスで、作品間のクロスオーバーが物凄く濃いが決してそれぞれの作品を壊しているわけではない絶妙なバランスで出来ているシナリオは読みごたえ抜群。
また、一つのソフト内で前後編構成になっているのは本作が初である。
戦闘アニメーションも傑作レベルであり、前作の『スーパーロボット大戦J』から進化した戦闘演出は傑作そのもの。
スパロボ学園』を除くと『百獣王ゴライオン』、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』及び『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY X』、『デトネイター・オーガン』、『宇宙の騎士 テッカマンブレードⅡ』は本作品にしか参戦していない。
オススメのユニットはガンダムウイングゼロカスタム、アーバレスト、テッカマンブレードテッカマンイーベル、マジンカイザー真ゲッターロボ

スーパーロボット大戦UX

初の3DSスパロボとなった本作品も上記と同じくシリーズの中でも上位に入るオススメの作品である。
上記のWよりは少々難しい所はあるがそれでも難易度としては低い方の本作はWに引けを取らないレベルのクロスオーバーシナリオが楽しめ、特に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と『蒼穹のファフナー』のコラボは作品の中でも一つの軸となっている。
三部作構成となっている本作は、話を進めていく毎に明かされていく膨大な世界観はまさにスパロボと言うゲームを象徴した物であり、かなりの完成度の高さもあるため読み応えが抜群。
しかし本作の難点として、ゲーム内において本来離脱したり通常プレイでは仲間に出来ないユニットなどが手に入る「隠しフラグ」がシリーズの中では特殊な部類であり、周回プレイ前提の物もある中、「一度立てたフラグは次の周回でも引継がれる」と言う物になっている。そのため割と攻略本や攻略サイトとのにらめっこは必須。
機神咆吼デモンベイン(アニメ版)』、『HEROMAN』、『蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH』、『鉄のラインバレル(原作漫画版)』、『リーンの翼』、『マジンカイザーSKL』、『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』と本作のみに参戦している作品が非常に多く、また『スーパーロボット大戦IMPACT』ぶりに参戦する『忍者戦士飛影』と『聖戦士ダンバイン』、極めつけは『電脳戦士バーチャロン』のフェイ・イェンとして参戦する初音ミクなどイロモノがかなり多いのも本作の特徴だろう。
オススメユニットはデモンベイン、飛影、マジンカイザーSKLフェイ・イェンHDビルバインデスティニーガンダム、マークザイン辺りだろう。

スーパーロボット大戦V』

本作品もシリーズの中でも評価が高い一本。
本作ではなんと戦闘ロボが一切出てこない『宇宙戦艦ヤマト2199』が参戦
ちなみにこの作品自体はそもそも単発作品なのだがその後、『スーパーロボット大戦T』で『スーパーロボット大戦X』との関係もあり『V・X・Tシリーズ』と呼ばれるようになりこの作品の『宇宙戦艦ヤマト2199』の参戦を皮切りにXでは『ふしぎの海のナディア』、Tでは『わが青春アルカディア 無限軌道SSX(宇宙海賊キャプテンハーロック)』が参戦となり「戦艦枠」と言う枠を作る作品となった。
シナリオは初参戦の『宇宙戦艦ヤマト2199』をベースに様々なとのクロスオーバーが楽しめる作品となっている。
難易度は下手をするとWよりも低く、キャラクターの強化の仕方次第では初期配置を済ませたタイミングでマジンガーZがマジンガーZEROになったりエヴァ初号機が覚醒したりする。そして大体の主人公キャラに「二回行動」と「ヒット&アウェイ」のスキルを付与すれば無双状態となる。
宇宙戦艦ヤマト2199』と『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(原作小説版)』は本作のみの参戦になっており、しかも後者はこの作品の後にキャストやメカデザインなども新規になった劇場アニメが上映されたため原作版の参戦は恐らく今作のみになるだろう。
また初参戦作品として『勇者特急マイトガイン』、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』、『マジンガーZERO vs 暗黒代将軍(機体のみ)』がおり、本作を記念にダイナミックプロとの協力でグレートマジンガーの強化版の「マジンエンペラーG」が登場した。
こちらは元々はvitaとPS4だが現在ではswitchで出ているためこれをやってそのままswitchでX→T→30とやっていくのもアリだろう。
主人公系は大体強い本作なのだがオススメのユニットはヤマト、初号機、マジンガーZヴィルキスダイターン3マイトガイン辺りだろうか。

スーパーロボット大戦R

実は本作品、ボク自身はやったこと無いが兄がプレイしていた。いつか箱付きを買ってやってみたい気持ちはあるのだが・・・。
GBAシリーズ2作目に当たる本作品は前作の『スーパーロボット大戦A』とは直接的な繋がりは無いが数多くの参戦作品を引き継いでいる。
中でも本作の特徴は






君は

完璧で

究極の

\ゲッター/



でお馴染みの『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の初参戦作品な所だろう。
本作品で初めてOVAゲッターシリーズが参戦したことにより初めてテレビ版ゲッターの参戦が途絶えたのが本作である。
また『GEAR戦士 電童』と『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』も初参戦。電童と劇ナデは『スーパーロボット大戦MX』でも再登場しているがネオゲッターロボは本作以外だと『スーパーロボット大戦GC』とそのリメイク作品の『スーパーロボット大戦XO』にしか参戦しておらず現状やるには中々のハードルなためこちらが一番プレイしやすいだろう。昨今ネオゲッターロボ知名度と人気が高まったため今後参戦する可能性はあると思いたいが。
難易度もそれほど高くないとの評価なため初心者にオススメだろう。

ちょっと骨のある作品がやりたい!初めてでもそれなりに自信のある人向け!

こちらの項目では「シミュレーションゲームは慣れてるよ」や「簡単すぎるのは嫌だ」と言う人向けの項目になっている。

スーパーロボット大戦D』

版権スパロボGBAシリーズ第3作品に当たる今作。
難易度が極端に高いと言うわけではないのだがやはり簡単なスパロボに比べるとやりごたえがあるのは確かである。
1周目の難易度はさほど高くないのだが周回プレイを重ねていくにつれて敵がどんどん強化されていき、周回するほど難しくなるのが本作の特徴であろう。
メガゾーン23』、『THE ビッグオー』、『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』、『未来ロボ ダルタニアス』、『マクロス7』の初登場作品であり、『メガゾーン23』は本作にしか参戦していない。
また珍しく『機動戦士Vガンダム』や『六神合体ゴッドマーズ』が参戦している。
他にも『THE ビッグオー』のTV版主題歌「BIG-O!」が唯一聞けるスパロボでもある。
シナリオ面においても男性主人公ルートではあまりフューチャーされることがない剣鉄也やギュネイ・ガスにもスポットが当たるのも本作の魅力だろう。
オススメのユニットはダルタニアス真ゲッターロボ、ゴッドマーズ、バトル7、ブランシュネージュ辺りだろうか。

スーパーロボット大戦α

本作は長編シリーズの一つで今なおその人気は高い「αシリーズ」の第1作目。
版権作品のクロスオーバーだけでなくバンプレストオリジナル作品のシナリオもかなり色濃く作り込まれており、本作オリジナルの主人公機だけでなく『新スーパーロボット大戦』の「SRXチーム」や『第2次スーパーロボット大戦』で初登場し、その後『魔装機神シリーズ』の主人公機になるサイバスターなどもシナリオに絡む力の入れ具合である。
初心者向けを目指したらしいが熟練度システムや敵ユニットの能力値のおかげで意外と難易度はある。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』、『超時空要塞マクロス/超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』、『マクロスプラス』が初参戦。
特に初代マクロスとプラスはこの「αシリーズ」にしか参加していないため貴重である。
また『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』が珍しく参戦している作品であるがぶっちゃけガンダムアレックスはクリスがニュータイプ技能を持たない事もあって全く強くない。
しかし本作に参戦している『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』のジャイアントロボはEN消費が無いため意外と優秀なため一軍を張れる性能だろう。権利の関係でαと64にしか出ていないのがもったいないものである。
オススメのユニットはコン・バトラーVボルテスV、VF系、νガンダム、フルアーマー百式改、R-2辺りだろうか。
本作はPS1及びドリームキャストのソフトなのだがPSアーカイブにて購入出来るためPS4、PS5、vitaを持っている人ならすぐにでもやれるスパロボとなっている。これと併せて『スーパーロボット大戦α外伝』もプレイしてみよう。
また『第2次スーパーロボット大戦α』、『第3次スーパーロボット大戦α』は共にPS2のソフトなのだがブックオフでも500円行かない値段で普通に買えて、PS2自体も中古ならAmazonでかなり安く買えるため気になった人はそちらも買い揃えてやってみるのを強くオススメする。

スーパーロボット大戦MX/MX ポータブル』

PS2で発売されその後PSPに移植された単発作品。
難易度としてはPS2版では普通らしいがPSP版では若干難易度が上がっているらしい。またPSP版では少しだけだがシナリオ追加がある。
PSP版は体操選手が吹っ飛んでいくと言うぶっ飛んだCMなため実は見たことあると言う人も多いだろう。
総合的に見ればPSP版の方がオススメなのだがこちらは凄まじいロード地獄が発生しストレスになる人にはストレスになるため注意が必要。
シナリオ面では『勇者ライディーン』と『ラーゼフォン』のコラボが特に力が入れてある。また本作のヤシマ作戦のイベントはヤシマ作戦の再現の中ではシリーズ屈指の名アレンジだろう。
また、この頃にしては珍しく真ゲッターロボマジンカイザーも出ないためゲッタードラゴンやマジンガーZが最初から最後まで使うユニットになっているだろう。またディジェが出るのも本作の特徴だろうか。
オススメのユニットはライディーンラーゼフォンゼオライマー、電童、ゴッドガンダム、ゲッタードラゴン辺り。

スーパーロボット大戦L

DS版権スパロボ4作目となる本作。DSでの最終作と言う事もあり難易度は少々歯ごたえがある。
また『スーパーロボット大戦J』から飛躍的に進化した戦闘アニメーションが本当に異次元レベルのクオリティになっているためそれ目当てでやるのも手だろう。
ヱヴァンゲリヲン 新劇場版』、『獣装機攻ダンクーガノヴァ』、『鉄のラインバレル』、『戦え!!イクサー1』、『冒険!イクサー3』、『マクロスF』が初参戦。イクサーシリーズとアニメ版鉄のラインバレルは今作にしか参戦していない。
また『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』、『鋼鉄神ジーグ』、『神魂合体ゴーダンナー!!』が参戦している数少ないスパロボでもある。
超電磁ロボ コン・バトラーV』と『超電磁マシーン ボルテスV』は久しぶりの携帯機スパロボの参戦になっており、そのためかかなりの力の入り具合だったりもする。

どんな難易度でもどんと来い!高難易度スパロボ

「難しい難易度で歯ごたえのあるゲームがしたい」、「難しいゲームにも自信がある」と言う人のための項目。
そのため基本的に初めての人にはあまりオススメはしないが挑戦してみたい人はやってみよう。

スーパーロボット大戦A PORTABLE』

GBAシリーズ第一作目の『スーパーロボット大戦A』のリメイク作品。リメイクと言ってもシナリオや登場作品はそのままである。
本作の特徴はシリーズ屈指の高難易度なところであろう。
まずもって敵が非常に硬い上に能力値が高い。その上こちら側は精神コマンドの使用ポイントが少なかったりすぐEN切れを起こしたりするため考えながらプレイしなければならない。
一定のHPで撤退する敵を落とそうと思うと相当骨が折れる物となる。
とにかくユニットの改造は必須であり、ドモンや竜馬、万丈と言った優秀なキャラクターを重点的に育てるプレイングやフル改造ボーナス、強化パーツを駆使しながら優位に進めていかなければならない。
難易度は本当に高いがそれ相応のやり応えもあるスパロボとなっている。
また、本作のPVはシリーズ屈指のカッコよさなので必見。
オススメのユニットはゴッドガンダムマスターガンダムダイターン3真ゲッターロボダイモス辺りだろうか。

例外作品

スパロボ学園

本作は『スーパーロボット大戦J』、『スーパーロボット大戦W』、『スーパーロボット大戦K』の参戦作品の全てが参戦している。
が、その内容は機体及びキャラのみ。しかもシュミレーションゲームではない。
このゲームはギャルゲーの様な内容でポケモンみたいなスパロボが楽しめると言う異色中の異色作。
とりあえず本作を遊んでみて気になって機体の出てるスパロボやロボットアニメを触れてみるのもアリだろう。

まとめ

いかがだっただろうか?
幣ブログにしては珍しくゲームの話題だったがこういうのもたまにはアリだろう。
何故このブログを書いたかと言うと最近久しぶりにスパロボをやって再熱したからである。
今回は難易度やシナリオ、ハード面でのやりやすさなどを加味して選んでみたがこれ以外にも様々な作品があるため気になった人は調べてみよう。
「ロボットアニメとか興味ないよ」と言う人もやってみれば意外とハマってロボット沼になるかもしれないので物は試しで触れてみてほしい。
そしてそれが極まってくると高いロボット玩具を買うようになってしまうのでその辺りは気を付けましょう。
と言うわけで今回はここまでである。

それではいつかの次回の更新で。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

『レガリア The Three Sacred Stars』を語りたい

皆さんは『レガリア The Three Sacred Stars』と言うアニメを見たことあるだろうか?
長すぎるのでこのブログでは以後『レガリア』と書くがこのアニメを見たことがある人もそうじゃない人も様々だろう。
まあこのブログを読みに来ている時点で見ている事だろうがまあ見ていない人もいるだろうと思いながら書いていきたいと思う。
いつものように軽い作品紹介と個人的な感想を書いてもいいのだが今回はこのブログを書いている2023年4月18日現在、YouTubeで全話公式配信されていると言う事なのでせっかくなら見る為には知っておいた方がいい事を中心に書いていこうと思う。

『レガリア』とは

まずこの作品は何なのかと言う所からなのだが、このアニメは2016年7月から放送開始したアニメ・・・・・・・・・・なのだが、わずか4話で放送が一旦終了して9月から再度放送をし直している。事前特番をするほどの力の入れようだったのにどうして・・・。
とは言えただただ放送をし直したわけではなく一応最初の4話分も一部修正やシーンが追加(特にスリーサイズ)されていたりしており現在配信などではこちらが使われている。気になる人は当時の画像付きの実況ツイートやそういうのをまとめたまとめサイトでも探してみよう。
現在はコロナ禍以降、放送が中断されて次のクールに持ち越されるなんてアニメも増えてきたがこの当時は放送を落として総集編や特番をやるアニメはあっても序盤で放送を落として1クールも待たせるアニメは中々無かったため当時は「レガった/レガる」と言った言葉を作りあげた負の実績があったりする。

とは言えこのアニメ、昨今では珍しくなってきた作画ロボのアニメでしかもよく動くためロボットアニメとしてに見所はシッカリあり、しかも1クールでもキチンと綺麗に終わっている辺りかなりいいアニメでオススメな作品なのは事実である。しかしそんな特徴も最終回を迎えた同じ日に『フリップフラッパーズ』が全力のロボットアニメをやっていたりする。哀れ。

しかしこのアニメ、放送が再開する前に放送された放送再開特番を見ないと一部設定が分からないのだがこの特番なんと円盤の類には一切収録されていない。なので当時の録画映像以外で見る手段が無かったりもする。しかも何ならこの特番はAT-XとBSフジでしか流れていないためTOKYOMXだけを追っていたら見られない物でもある。もう既にBOXが出ている作品なのだが是非ともこの特番も収録し直してまたBOXを出してほしいものである。

と言う訳で今回はここで出た設定を中心に作品解説をして行こうと思う。

ガリア(ロボット)とは

1万年前の古代人が「異界の力」を使う為に作った物でコアを持つ人間を契約者が揃う事でその力を使う事が出来る。ロボットに変身してるようにも見えるが異世界からロボットを召喚していると言う感覚が近いだろう。
コアの持ち主は普通の人間より長寿。そのため成長が遅いのか作中では見た目と年齢が釣り合ってない人ばかりだったり・・・。一応6話ではロボットの状態から戻れない老いたレガリアなんかも存在している。

そして現代、それを利用しようとして色々あった後に本編でもその力を狙う勢力と色々あると言うのが本作のお話。

本作の魅力

やはりまずもって本作一番の魅力は昨今では全編作画によるケレン味溢れるロボットシーンだろう。
とにかくロボットアクションが動きまくる。それだけでもロボットアニメとしては魅力の一つとして完璧だろう。
そしてロボットのデザインがカッコイイ。そんなカッコイイデザインのロボが動く物だからやっぱり見てて楽しいのが本作だろう。立体物が出ていないのが本当に惜しまれる物ばかりである。


流石にバンダイは出してくれないだろうから過去にこの作品のねんどろいどを出していたり近年ではニッチな作品のロボットをどんどん立体化してくれているグッスマには是非とも出してほしいものである。
余談だが幣ブログは過去に『グランベルム』の記事を書いた際に「グッスマで立体化してほしいね~」的な事を書いていたら本当に叶ったので希望はとりあえす言葉に出していった方がいいのかもしれない。


完全に話が逸れたが今作品の魅力としては他にも壮大な話に対してテーマ自体は『家族』や『人との関係』と言った結構こじんまりとした部分に落ち着いている所だろう。
仮面ライダーアギト』や『仮面ライダーゴースト』みたいな作品が好きな方なら好きになれると思うし、逆もまた然りであろう。

最後に

いかがだっただろうか?
今回はいつもと違いこの作品について軽くまとめるだけの短いブログになっていると思う。
個人的にはBOXを買うほど好きな作品なのでせっかくのYouTube無料配信期間なので四の五の言わずにまずは見てほしいと思う。
そして是非ともこの作品には『スーパーロボット大戦』シリーズに出演してほしいし、立体物が出てほしい物である。
そしてバンダイかグッスマには是非とも立体物を出してほしいものである。

と言うわけで今回のブログはここまでである。
このブログを読んだ人は是非とも『レガリア』を見てください。と言うか見ろ。

かなり短いブログになったがここまで読んでいただきありがとうございます。

『グリッドマンユニバース』の小ネタ&感想雑語り



皆さんはもう『グリッドマンユニバース』は観ただろうか?
このブログを読んでいると言う事は恐らく観ている事だろう。

『SSSSシリーズ』の集大成、ニュージェネ映画や仮面ライダーの映画みたいな感じのお祭り映画感はまさに最高で2時間と言う時間を1秒たりとも無駄にせずに世界観に没入させてくれ、終盤は童心に返るほどのワクワク感がありまさにシリーズを総括するにふさわしい傑作映画と言えるだろう。

そんな今作品も『SSSS.GRIDMAN』みたく開幕から物凄い量の小ネタの数々に圧倒されてしまったのもまた事実である。
電光超人グリッドマン』を見てるからこその笑えてノスタルジーに浸れるネタや見ていても気付かない程高度なネタの数々は正直何周しても分からないだろう。

そんな小ネタを発見出来た限りまとめていこうと思う。
そろそろ公開から2週経つし、公式でも情報が解禁されているので多少のネタバレは許されるだろう。
全ては見つけてないのでこのブログで紹介する以外もまだまだあるため見つけた有識者の皆さんには是非ともコメントで教えてほしい限りである。なにせ幣ブログはそれなりに見られてはいるがコメントがもらえなので・・・。
またボク自身もこの映画をリピートして何かを見つけたらまた加筆していこうと思っている。


※この記事は一部ネタバレを含む可能性があります。まだ見ていない方はまず一度映画を見てから読むことをオススメします。


小ネタまとめ

人間掃除機の襲撃!

開幕デカデカと黒板に書かれていた裕太のクラスの出し物。
元ネタは第32話『人間掃除機の襲撃!』
男が吐き捨てたガムを靴で踏んでしまい吐き捨てた男を怒る武史。しかし逆ギレされゴミ捨て場に投げ飛ばされてしまう。怒りが治まらない武史はリモコン操作で簡単に掃除が出来る自動掃除機(今で言うルンバ)のコンピューターに怪獣・ギュルンを送り込み、掃除機を暴走させてポイ捨てをする人達をドンドン掃除機に吸い込んでいってしまう。
それを知った直人達はグリッドマンになり、掃除機に吸い込まれた人達を助けに行くと言うお話。
この話は珍しく武史が善行寄りの悪行をしており、最後もかなりスッキリする回になっており変な回だが好きな人も多いエピソードの一つだろう。

トキメキ星雲

悩む裕太に対して内海がスマホで見せた占い。
元ネタは第30話『世界滅亡の日』に登場したコンピューター恋愛占い「トキメキ星雲」。
井上ゆかに近づいてもらえる方法を占った武史。占い結果は「革ジャン、レターパンツ、ロングブーツの黒ずくめのヘビメタスタイル、髪の毛は金髪にするとゆかが迫ってくる」といった物だった。
占い通りのファッションにした武史が噴水の近くにいると井上ゆかが接近・・・と思ったらゆかは直人と一平と待ち合わせをしていただけで二人と合流してどこかへ行ってしまう。
それを呆然と眺める武史の前に現れたのはウォーリーの様なファッションをしてバラを咥えた通りすがりのオカマ・井上ゆか造。そして武史は抱きつかれた挙句に何度もキスをされてしまう
その事に怒った武史はトキメキ星雲のコンピューターに超獣・ジュバゴンを送り込み暴走させ、占いをしに来た人にカーンデジファーの言いなり光線を浴びせて街を混乱させてしまうと言うお話。
何故かゆかの誕生日を知っている武史や、似た名前で同じ誕生日の人物が同じ街にいるツッコミ所もありながら、初めての超獣の登場や暴走するグリッドマンと戦うゴッドゼノンなど見所があり、オチも含めて武史が可哀想に感じる回でもある。

絢にあったアイテム

左から第38話『危うし地球!』にて武史がゆかに渡そうとしたガスマスク、第15話『歪んだターゲット』のVRシューテングゲームのメット、第12話『怪盗マティに御用心!』にて怪盗マティが中身を盗んだ金庫に置いて行く喋るクマのぬいぐるみ。

孤独なハッカー

裕太が六花を誘おうとして最終的に内海と行った演劇『孤独なスニーカー』は第17話『孤独なハッカー』が元ネタ。台詞も含めてまんまのオマージュである。

内海が見せたDVD

内海が見せたウルトラマンのショーに写っていたウルトラマンは『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』に登場したウルトラマンレジェンドと(後ろ姿で分かりづらかったが)『ウルトラマンネクサス』に登場したダークファウスト
どちらも長谷川圭一氏の脚本作品であり両者ともアレクシスの声でお馴染みの稲田徹氏が声を担当していると言うネタ。そしてウルトラマンレジェンドは終盤の展開への伏線ともなっている。
ちなみにこのウルフェス(ウルトラマンフェスティバルの略)のDVDは存在しないため恐らくはオリジナルのショーとなっている。
(2023/4/6追記)
パンフレットで確認してもらうと分かりやすいがこのDVDの表紙の右側にいるのはミラーナイト。彼も過去のヒーロー・ミラーマンのリブートであり声が緑川光氏と言う共通点がある。
また左側にいるのはジャンボーグAのリブートヒーローのジャンボット。こちらは声がジュウガと同じ神谷浩史氏。
そして奥の方にいるのはウルトラの母。こちらは最新のものでは声がなみこと同じ三森すずこ氏。
全てSSSSに出演した声優陣のネタとなっている。

グラビア雑誌

文化祭準備のシーンで1カットだけ写るモブが持っている雑誌。
元ネタは第19話『セクシー婦警SOS!』にて武史が怪獣の設計図を挟んでいて、とある事情から回収されて事件の発端となったグラビア雑誌。
ちなみにこの回は柴田理恵が登場する回

運び込まれたアイテム

六花の母親が店に運び込んでいた物は第34話『ボディーガード弁慶参上!』で登場した武蔵坊弁慶が持っていた武器の数々。またガウマ(レックス)が運んでいたのは第11話『おこづかいは十万円?』で直人の弟・大地が買っていた水鉄砲。

ロボットのおもちゃ

夢芽が遊んでいたロボットのおもちゃは第27話『驚天!オモチャが反乱』で出てきた操られたおもちゃの一つ。

ふたつの勇気

内海のクラスでやる『グリッドマン・ユニバース』の準備を裕太が手伝っているシーンは『電光超人グリッドマン』にて随所で使われている「ふたつの勇気」のインストバージョン。


指名手配犯

裕太がジャンクに向かうシーンにて途中写される指名手配犯の張り紙。
元ネタは第16話「一平、チビる!?」にて武史が刑務所のコンピューターを狂わせたことで脱獄、直人達の集まるジャンクの部屋に逃げ込んだ強盗殺人犯の鬼丸信三。

上記と同じシーンでハンドルから裕太を写すシーンで登場した車。
元ネタは第4話「暴走自動車」に登場したコンピューター制御で安全に運転できる車。しかも該当回の冒頭シーンと同じアングルである。
ちなみにこの車、今では標準装備のカーナビが物珍しがられていたためかなり時代を先取りした物だったのだろう。
ちなみにこの回で直人の父・宗一郎が途中から強制的に暴走自動車のハンドルを任されていたのだが第37話「えっ!パパが死刑?」では「20年間無事故無違反のゴールド免許」となっていた辺りこの暴走事故はお咎めなしだったのだろうか。

バイクの男

裕太をバイクに乗せてくれた男。『SSSS.GRIDMAN』からお馴染みの直人役の小尾昌也氏が演じる男性。
ちなみに「ギリチョンセーフだね」は第1話「新世紀ヒーロー誕生!」にて朝のホームルームが始まる前を伝えるチャイムが鳴っている学校に到着した直人が発した「ギリチョンセーフだ!」から。

現実世界でアカネが友人達と清掃していたシーン。
第10話「危険な贈り物」に登場した川かは不明だが「水は大切な資源です。川をきれいにしましょう。」の標語はこの回のラストを飾った物。

別れの場所

裕太達がグリッドマン、そしてガウマ隊のメンバーと別れた場所は第39話「さらばグリッドマン」で直人達がグリッドマンを見送った場所。

ダンジョン飯

ED後に蓬達が蟹を食べているシーンでTVで流れていたアニメはTRIGGERの次回作『ダンジョン飯』のPV。
恒例のバトンタッチ要素である。

マッドオリジン

今作のラスボス。
声は第1話「新世紀ヒーロー誕生!」で武史のパソコンの声を担当していた神奈延年氏。

登場怪獣

登場怪獣のディモルガン(DIMORGAN)、ドムギラン(DOMGIRAN)、ノワールドグマ(NOIRDOGMA)は全てグリッドマン(GRIDMAN)のアナグラムとなっている。
しかしマッドオリジン(MAD ORIGNIN)はIとNが一文字多い。恐らくは「IN GRIDMAN」となる。グリッドマンを内包していたからだろう。

2回目を見ての発見(2023/4/6)

ナンバープレート

ディモルガン戦にて道路に倒れこむグリッドマン。その頭上(肩?)辺りに降ってきた車のナンバープレートには「高峰」と書いてある。
また、ディモルガンのニュースのシーンの後に写る屋上で一番手前に停まっている車には「森次」と書いてある。
ウルトラセブン』のモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣氏と『ウルトラマンA』の北斗星司を演じた高峰圭二氏から取られたものであり2022年で前者は55周年、後者は50周年となっているためそのお祝いも兼ねたお遊びだろう。

バス

ディモルガンが出てくる辺りのシーンで出てきているバスは「桜が丘行き」となっており、これは『電光超人グリッドマン』の舞台である桜が丘。

ドライヤー

六花が使っていたドライヤーは第35話「ぎくっ!スケバンゆか!?」にてゆかが使用していたドライヤーである。そしてこのドライヤーはゆかをツッパリに変貌させた物。

ティラノサウルス

1シーンだけジャンクの横に置いてあったティラノサウルスのおもちゃは第22話「復活!恐竜帝王」で直人が持っていたティラノサウルスのおもちゃ。

話は後だ

グリッドマンと裕太が再会したシーンでグリッドマンの話を遮るように裕太が「話は後だ!」と言ったシーン。恐らく元ネタは第1話「新世紀ヒーロー誕生!」にてゆかが「カーンデジファーって?」と聞いたら「説明は後だ」と言われたシーンからだろう。

ヴィット

ヴィットが持っていた武器はシルエットとしては『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のハウリングキャノンだろうか。

選挙カー

裕太が走るシーンで出てきた選挙カー。元ネタは第28話「神かくし!ゆかが消えた!!」で選挙演説がうるさいからと言う理由で武史がカメラに吸収した政治家。

2代目

2代目がスーツの下に着ていた服は原作でやる予定だったコンポイドの服。
30周年生放送で明かされたが元々はコンポイドはタイツスーツを着たコンピューターワールドの人間だったがそのスーツが高すぎてさらにはビデオ合成の手間と時間と予算がかかるため結局やめて直人がグリッドマンと融合する際のスーツに転用されたとのこと。

最近のシリーズではお馴染み

「様々な宇宙が存在している」と言う話をすぐ理解した内海。
これはここ10年の「ニュージェネ」と言う様々な平行宇宙を取り扱っているウルトラシリーズにおける基本知識だろう。


雑語り

六花の変化

今作では最初『グリッドマン ユニバース』を書いた六花は「新条アカネが一番伝えた事」と言っていた。しかしダメ出しをされていった結果新条アカネの要素を消し他の要素を加えると評価が上がり「面白くなったならそれでいい」と言う心変わりをしていた。
これは『SSSS.GRIDMAN』から『SSSS.DYNAZENON』でそういう評価が増えたからと言うメタ的な要素が含まれている。
しかし終盤の決戦でアカネが参戦、再会出来るチャンスだったが「会ったら色々と吐き出しちゃいそうだから」と言う理由で会わず、そして最後には演劇が終わった後に「伝わってないかもしれないけど、楽しんでもらえたらなそれでいいか」となっている。
六花の「伝える」と言う行動を物語の進行と共に変化を見せ、作品評価のメタ視点に繋げている上手い要素だろう。

長谷川脚本

長谷川脚本では『ウルトラマンダイナ』では主人公アスカ・シンはブラックホールに飲み込まれ、その後様々な宇宙を旅する事になり、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』では最後主人公春野ムサシは怪獣移住計画の為に怪獣と共に他の惑星に旅立った。
そして『ウルトラマンネクサス』では最後、真の姿を取り戻したウルトラマンネクサスウルトラマンノアは宇宙の神の様な存在になった。
しかし今作では宇宙規模に飽和したグリッドマンを統合、収縮させる事が物語の鍵になっており、今までの長谷川脚本とは逆を行っている。

ユニバースファイター

色々なキャラが描いたグリッドマンの絵が重なり裕太と一つになる事で新しい姿になったグリッドマン。元の電光超人がコンピューターイラストから生まれたと言う要素をやっている。
また同じ長谷川脚本でウルトラマンコスモスウルトラマンコスモスが融合した事で生まれたウルトラマンレジェンドや様々な人が変身し、様々なフォームになることで自分の本来の姿を取り戻したウルトラマンネクサスの要素も入っているだろう。
そう言った意味でも内海の見たヒーローショーでウルトラマンレジェンドが出ていたのは伏線だと言える。


グリッドビーム

ユニバースファイターになったグリッドマンがマッドオリジンに放っていたグリッドビームは恐らくウルトラマンノアのライトニング・ノアのオマージュだろう。
ウルトラマンノアの光線技はダークザギを大気圏まで飛ばした後に地上から打ち、超新星爆発をも耐えるほど防御力を誇るダークザギを撃破した。しかもこれで一番弱い基本技である
ユニバースファイターがマッドオリジンをグリッドビームで宇宙から地上に叩きつけたり、基本技として連発していたのはここからだろう。




まとめ

いかがだっただろうか。
個人的にはこれしか見つけられなかったがまだまだ他にもあると思われるのでまた見て見つけていきたいと思う。
今回のブログを読んで『電光超人グリッドマン』に興味を持っていただけたならば幸いである。
しかしこの作品、現在はBlu-ray BOXがAmazonで売り切れており、しかも配信しているサブスクもあまりないため見る手段が限られてしまう。
ツブイマは安いが期間限定なため、これを見てウルトラシリーズも見たいと思う方にはオススメだがそうでない方には高いがU-NEXTが一番オススメだろう(単純にボクが使っていてそれ以外を知らないからと言うのもあるが)。それかDVD BOXか単品のDVDを買い揃えるのが無難だろう。
とにかく『電光超人グリッドマン』は本当に愉快で面白い作品なため是非とも特撮も食わず嫌いせず見ていただきたい。

と言う事で今回のブログはここまでである。

それでは次回のブログで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


yukinokino.hateblo.jp

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『SSSS.DYNAZENON』の小ネタ解説&雑語り

皆さんは『SSSS.DYNAZENON』は見ただろうか?
『SSSS.GRIDMAN』の続編だし見たと言う人は多いだろう。
しかしこれもやはり色々とネタが分かった方が面白いのは事実。まあ作品単体でも十分面白いわけだが。

そんなわけで今回は前回の『SSSS.GRIDMAN』みたく主に小ネタ中心で解説していきたいと思う。
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余談だが実はこの記事、1月頃から手をつけていたのだが飽き性かつ面倒くさがりな性格のせいで放置してしまい結局いつの間にか『グリッドマン・ユニバース』が公開されてしまった。
しかしありがたいことに映画公開後に『SSSS.GRIDMAN』の記事が伸びていることもあり、せっかくならと言う事で書いていこうと思う。



ダイナゼノンって、なに?

ではまず『SSSS.DYNAZENON』を知るための予備知識として知っておいたら楽しめるこの作品のベースは何かを解説していきたい。
とは言えそれぞれの解説で詳しく説明するので本当に軽く触れる程度で解説していく。

まずこの作品のベースになっているのは『電光超人グリッドマン』第18話「竜の伝説」が設定のベースになっている。

中国から見つかった5000年前のミイラが研究のために日本に運び込まれる。そこにはミイラの他にも竜の紋章が入った装飾品が数多く入っていた。
直人・一平・ゆか・直人の弟大地・一平の妹カナの5人は直人の父親のコネでそのミイラを見学しに行く事になるが、直人は塾をサボった罰で勉強漬けにさせられ、一平も前回ゴッドゼノンが倒されてしまったため新たなアシストウェポンの制作に取り組むため当日はゆか・大地・カナの3人で行くことになった。
向かった先でゆかが大地とカナに中国の竜に関するとある話を教える。
「竜を操ることが出来る青年が、お姫様のために戦い、そのお姫様と一緒になる約束をして国を守ったの。ところが、王族の人たちが竜を操る青年を恐れるようになってしまい、お姫様に内緒で毒殺してしまったと言うの。何も知らないお姫様は竜の副葬品を棺に入れると、後を追うように自殺してしまったのよ。」

そんな時、ミイラの話を知った武史はミイラを復活させ、ミイラを恨みの力で暴れさせようと目論み、研究室のインターネットに裂刀怪獣・メカバギラを送り込む。
コンピューターが破壊された事で蘇り暴走を始めたミイラはその場に居たマスコミや研究員、ゆか達を襲い始める。
その場に居合わせたマスコミの緊急中継のおかげでその状況を知った直人はすぐにジャンクに向かいグリッドマンと融合し、研究室のコンピューターに急行する。

地下室に逃げ込んだゆか達、しかしゆかをお姫様と思い込んでいるミイラはどんどん迫ってくる。そしてコンピューターの暴走が加速した結果、ミイラは遂にはゆかの首に手をかけてしまう。
「お姫様もあなたの後を追って死んだのよ。あなたに会いたくて死んだのよ。」
そう語りかけるとミイラはその事実に動揺してか手を放し、立ち尽くし、暴走をやめる。
それと同時にコンピューターワールドでは一平が新たに開発したアシストウェポン・ドラゴニックキャノンが送り込まれグリッドマンはメカバギラに逆転し、そのままグリッドビームでトドメを刺して事件は解決に向かう。
再び眠りについたミイラに対し、ゆかは竜の副葬品を供える。




「静かに、永遠の夢を見ながら眠っていたミイラは、渇いた現代に愛の強さを教えようとしていたのかもしれない。ゆかは蘇ったミイラに遥かな時を超えたロマンを感じていた。」




この話をベースに第22話「復活!!恐竜帝国」から登場するダイナドラゴンを主役ロボにしたのが今作である。

ちなみにウルトラマンダイナとウルトラマンゼノンは名前が似ているが全くの無関係である。

余談だが「竜の伝説」の次の話は警官役の柴田理恵が美容室でパーマをしていたら焼け死にそうになる話である。


小ネタ解説

第1回 『怪獣使いって、なに?』

真珠

前作でも怪獣のコアになっていた歪んだ真珠。今作では(最後まで見れば分かるが)何者かによってバラ撒かれている。


SSSS

「Scarred Souls Shine like Stars」が今作の「SSSS」。直訳すると「傷ついた魂は星の様に輝く」となる。そして今作の登場人物はそれぞれが傷を負っている。


自販機

前作と全く同じ位置、構図にある自販機。今作は前作のサクラ台からツツジ台に変わっているにだが特撮あるあるの同じロケ地を使っていると言うネタなのだろうか。


スペシャルドッグ

電光超人グリッドマン』から登場しているパン。今作でも人気商品なのだろうか。

ガンバルクイナくん(2023/4/14 追記)

前作にも登場していたマスコット。今作でも健在である。

コントローラー

ダイナゼノンのコントローラー。元ネタは『電光超人グリッドマン』で一平がダイナドラゴンの系統を操縦していたコントローラーである。


急転直下怪獣 シャルバンデス

第1話の怪獣。元ネタは「UFO」らしいが似ている怪獣を上げるとしたら同じくカメ型の怪獣である『ウルトラマンタロウ』のキングトータスだろうか。


合体竜人 ダイナゼノン/合体強竜 ダイナレックス

ダイナゼノンは「合体竜帝王 キンググリッドマン」、そしてダイナレックスは「合体超竜 ダイナドラゴン」が元ネタ。
ダイナドラゴンはドラゴニックキャノンの飛行形態のダイナファイターとキングジェットが合体したドラゴンフォートレスが変形した姿でニホンティラノザウルスがモチーフになっている。初登場は第22話「復活!恐竜帝国」。
その図体のデカさのせいでアクションがしづらいのか、作中では随所でピアノ線が見えており、変形バンクでもピアノ線が見えていたりする。
そしてキンググリッドマンは第26話「決戦!ヒーローの最期(後編)」で登場したグリッドマンとキングジェットが合体した姿。ちなみにこの形態だとドラゴニックキャノンが余ってしまうがキンググリッドマンは一度も使用した事が無い。

余談だが全く同じパーツ構成で人型とドラゴン型を使い分けるダイナゼノンは『魔法戦隊マジレンジャー』の主役ロボのマジキング/マジドラゴンに似ていると言える。


必焼大火炎レックスロアー

ダイナドラゴンの必殺技。元ネタは同じく火炎攻撃のダイナレックスのレックスロアー。


第2回 『戦う理由って、なに?』

竜の副葬品

OPのラストに出る竜の副葬品。『電光超人グリッドマン』第18話「竜の伝説」のラストでゆかがミイラに備えた副葬品。


暦の部屋

音が籠っており分かりづらいが暦が部屋で聞いている曲は『ウルトラマンR/B』のOP「Hands」。こちらもオーイシマサヨシ氏による楽曲である。


星斬丸

新たな怪獣が姿を見せたシーンで登場した船。
元ネタは『ウルトラマンメビウス』に登場し、かなりの人気を誇る宇宙人であるザムシャーの使う愛刀「星斬丸」。


アキレスと亀

古代ギリシャで唱えられたパラドクスを扱った哲学の一つ。
ギリシャ神話で登場する「アキレス」がアキレスより前(地点A)にいるのろまな亀と追いかけっこをする。普通に考えればどこかのタイミングで追いつくはずだがこの哲学においては「アキレスが地点Aに辿り着いた時点で亀も進んでいるため少し先におりアキレスは追いつけず、どんなに進んでもそれを繰り返すだけで追いつけない」と言う説になっている。
ぶっちゃけ色々な説明を読んでもよく分からない哲学ではあるが恐らくは「円周率などの無限に続く数字」と言う概念を考えていく過程で生まれた物なのだろう。しかしそんな話を高校の授業で取り扱わなくても・・・・・。
ちなみにこの哲学を提唱して哲学者の名前は「ゼノン」である。


ぐんぐんカット

円谷と言えばのこのカット。本作でも巨大化のシーンで多用される。


インスタンス・ドミネーション

前作で使ったのが「解放」を意味する「インスタンス・アブリアクション」だったのに対して今作では「支配」を意味する「インスタンス・ドミネーション」となっている。
前作ではアカネの心=怪獣を「解放」していたのに対して今作では野生の怪獣=感情の象徴を「支配」して操ると言う明確な違いを表してるワードであろう。


油断大敵怪獣 グレージョム

今回の怪獣。タガメのようなその見た目は似た怪獣を挙げるとするならば『電光超人グリッドマン』の第11話「おこづかいは十万円?」に登場しその後、第22話「復活!恐竜帝王」にて改造され再登場したメタラス及びネオメタラスであろう。
ちなみに第22話はダイナドラゴンが初登場した回である。


ジロー・ダイ

ちせがSNSを見ているシーンで一瞬だけ写るニュース記事に「ジロー・ダイ氏が第32回コンピューターアート&フォトコンテストの審査員に」と書いてある。
これの元ネタは『電光超人グリッドマン』第20話「地球から色が消える?!」である。『電光超人グリッドマン』では第5回だったのに対してこちらは第32回になっている辺り『電光超人グリッドマン』から『SSSS.DYNAZENON』までの27年間毎年のように開催されていたのだろう。
またジロー・ダイの名前の元ネタは『地球から色が消える?!』のゲストキャラであり作中ではコンピューターアートを作る芸術家である直人のおじさんの翔大次郎が経営する「ジロー・ダイ・アート・オフィス」。


ダイナソルジャー ウイングコンバイン

ダイナソルジャーとダイナウイングが合体した際の掛け声。
コンバインは耕運機・・・・・ではなく「結合する」などの意味を持つ「combine」。
ロボットアニメにおいてこの掛け声は『超電磁ロボ コン・バトラーV』の「レッツ、コンバイン!」を思い出す人も少なくはないだろう。


第3回 『裏切り者って、なに?』

飛んでいる矢は止まっている

こちらも前回の「アキレスと亀」と同様にゼノンの提唱した哲学の一つ。
「飛んでいる矢は動いているが瞬間瞬間を切り取ると常に静止してる」と言う哲学であり「点と線」の考えに近い哲学だろう。
アキレスと亀」もそうだがこの学校は一体何の授業をしているのだろうか。


スタンプ

前作でも六花がアカネに送っていたスタンプ。元ネタは『電光超人グリッドマン』の音声プログラムである。


再会の場所

暦と稲本が再会したシーンは前作の2話でグリッドマン同盟がラムネを飲んでいた場所と同じである。
これもロケ地が同じと言う特撮あるあるなネタだろう。


5000年前

ガウマも含め自分たちは5000年前に生きていたと明かすジュウガ。
「5000年前」と言うワードにピンと来る人はここでガウマの正体に気づいたであろう。


コンビニ7-21

前作でも出てきたコンビニ。


千荊万棘怪獣 バナードドン


ずんぐりとした体型が特徴の怪獣。似た怪獣を挙げるならば『電光超人グリッドマン』第31話「怪獣ママは女子大生」のいたずら怪獣テレボースや『ウルトラマンA』第41話「怪談!獅子太鼓」の獅子超獣シシゴランだろう。
腕の無いデザインと言うのはまさにアニメならではの表現と言える。
ちなみにデザイナーは平成ウルトラシリーズウルトラマンのデザインを担当していたことでお馴染みの丸山浩氏。


会いたい人

明かされたガウマの目的。ジュウガの「5000年前」の発言と共に気付ける人はガウマの正体に気づける台詞になっている。


宇宙

バナードドンの能力を封じる為に宇宙まで運んで行ったダイナゼノン。ウルトラシリーズでは撮影の難しさ(ワイヤーアクションや背景合成などの手間がかかるため)あまり宇宙に運ぶといった展開は見せないためアニメならではのフィールドだろう。(一応『ウルトラマンダイナ』のダイオリウスなども存在はしているが)
しかし地上では倒せない、または倒したら危険なため空中に運ぶのはたまに見せるものであり、『ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフォン」で登場する二代目レッドキングは水爆を飲み込んでおり、いつ爆発してもおかしくない状態だったためウルトラマンによって首だけ切り取られ宇宙で爆破された。
また『ウルトラマンダイナ』第37話「ユメノカタマリ」ではポイ捨てされたゴミが集合した怪獣ユメノカタマリが内部の熱量の関係でそのまま爆発すると街が一つ吹き飛ぶという状態だったため最期はダイナによって空中に投げ飛ばされ空中で爆破された。しかしそれで解決したわけではなく舞台になったアララギ市では一週間ゴミの雨が降り続ける結果となってしまった。果たしてアララギ市の市民の健康は大丈夫だったのだろうか。ストロングタイプではなくミラクルタイプのレボリュームウェーブを使えばそんな事にならなかっただろうがそもそもはポイ捨てが原因なので自業自得であろう。

またこのシーンでは前作『SSSS.GRIDMAN』とは違い空がコンピューターワールドの天井ではなく宇宙があるため何気ないシーンではあるが前作との舞台の違いを明確化してるものであろう。


怪獣の力はありえないことを引き起こす

「怪獣の力はありえないことを引き起こすんですね、人が生き返るなんて・・・」

夢芽が放ったその台詞は亡き姉の事を思っての事だろう。






しかし『電光超人グリッドマン』ではミイラが蘇る事があった上にそんな事は優しい方でアナログ時計を含む全ての時計を狂わせ、さらには時計から出た催眠光線で人間の体内時計を狂わせたり、イラスト作成のコンピューターを破壊すると物理的に世界から色が消えてモノクロになっていったり、瞬間物質移動のコンピューターを書き換え過去から武蔵坊弁慶をタイムスリップさせたりと本当に怪獣の影響でありえない事ばかりが発生する。


生徒β

生徒β役の森田涼花さんは『侍戦隊シンケンジャー』の花織ことは/シンケンイエローである。


第4回『このときめきって、なに?』

修行


色々な場所にドラム缶を置いてバランスを取っているダイナソルジャーは『戦機絶唱シンフォギアG』でもパロディされたジャッキー・チェン主演映画の『ドランクモンキー 酔拳』の有名な修行の1シーンから。
しかしこのサイズの巨体にどうやってドラム缶を乗せたのかは謎である。


うーさー

前作でも随所に登場していたうーさーは今作でも健在なのだが今作では常に幽霊の姿で登場している。


スターぼうず

前作では内海とアカネが一緒に入っていたスタバの様な喫茶店
ちなみに元ネタは2000年から2001年にかけてBS-i(現:BSプレミアム)で「円谷英二生誕100周年記念作品」として全13話放送された『スターぼうず』である。円谷プロではなく円谷映像(『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』を作った場所)なためツブイマ配信もされていない上にDVD化すらされていないため非常にマイナーな作品である。ベッキーがメインキャラで出演しているためベッキーのファンならもしかしたら知っているかもしれないが・・・。
ちなみに小説版も存在しており著者は『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でお馴染みの大河内一桜である。


『23時の春雷少女』

非常に分かりづらいがカフェのシーンでバックに流れている曲は鬼頭明里の『23時の春雷少女』。1stアルバム『STYLE』に収録されたこの楽曲は鬼頭明里氏が前作にてはっすとして出演していた事と楽曲をポニーキャニオンが出しているから使えたのだろう。ちなみにこの楽曲はアルバムのCMでも使われていたため聞いたことがある人は多いかもしれない。


合い挽き肉

蓬が見ていた肉。合い挽き→逢引きとなり夢芽が誰かと会っていた事を気にしていると言う描写になっている。


ネジコン

ちせが持っているコントローラーはPlayStation専用のコントローラーとして出たコントローラー。
暦の年齢が33歳なのを考えると小学校に上がるか上がらないかの頃に買ってもらったものだろうか。


カラオケ

夢芽と鳴衣がいるカラオケルームは前作でも出てきたカラオケルーム。『インフェルノコップ』のMVも健在。
ちなみにこのシーンで流れている曲は『インフェルノコップ』の曲ではなく前作及び今作でもEDを担当している内田真礼の楽曲『ノーシナリオ』。


ナンバープレート

蓬の部屋に飾ってあるナンバープレート「GURAD GEO-999-X」は『ウルトラマンガイア』に登場する防衛チーム「XIO」が使用する車両であるベルマンのナンバープレート。
横に置いてる標識を見るに車好きなのだろうか。


有為転変怪獣 ディドラス

デカイ図体に四足歩行、そして背中に二つ大きな長物が付いているデザインは『電光超人グリッドマン』第12話「怪盗マティにご用心!」の磁力怪獣 マグネガウスだろうか。
また三次元の物質を捻じ曲げ、二次元にする能力は次元を操る能力を持つ四次元怪獣ブルドンに近いと言える。


なんとかビーム

ダイナウイングのキャノン砲から発射されるビームで正式名称は「ペネトレーターガン」。
この名前の元ネタはキンググリッドマンがキンググリッドランチャーを放つ際に使用する両腕の「ペネトレーター砲」。


誰でも乗れるダイナゼノン

「ダイナゼノン・・・お前誰でも乗れるんだな」と呟くガウマ。
特撮作品においては色々な人が変身出来る『ウルトラマンティガ』や『ウルトラマンネクサス』、ウルトラシリーズの枠を超えると『仮面ライダーファイズ』や『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と様々である。
しかしそう言った力は誰もがちゃんと扱えるわけではなく、使い方次第では凶器にもなってしまう。『鉄人28号』の主題歌の歌詞が言い得て妙だろう。


第5回『恋人みたいって、なに?』

きりもみジャンプ

ちせがダイナソルジャーで披露した技。特撮作品においてはウルトラマンタロウの印象がある人も多いだろう。


ギミー!レボリューション

ファミレスのシーンで流れている曲は『俺、ツインテールになります!』(通称:俺ツイ)で内田真礼氏が担当した主題歌『ギミー!レボリューション』のピアノアレンジ。
ちなみに俺ツイのアニメの脚本を担当しているのは『特捜戦隊デカレンジャー』や『アクションヒロイン チアフルーツ』などでお馴染みに荒川稔久氏。


東京ビーチランド

ガウマ達の行ったプール。場所のモチーフは実在するレジャー施設である「東京サマーランド」。
最近だと『劇場版 仮面ライダーバイス』で使われていた事でお馴染みだろう。


プールの監視員

プールの監視員は前作でも少しだけ登場した男性で今作も声は小尾昌也氏。説明不要だとは思うが小尾氏は『電光超人グリッドマン』の主人公の翔直人役である。


生生流転怪獣 ネオフォビア

可愛らしい見た目に反して凶暴な内面を持つこの怪獣に似ている怪獣を挙げるとするなら『ウルトラマンレオ』の円盤生物 シルバーブルーメや『ウルトラマンダイナ』の吸血生命体 マリキュラだろうか。
前者は『SSSS.GRIDMAN』のブログで解説したので後者について軽く解説するとマリキュラは大量の青い吸血マリモが合体した姿でこちらもトラウマ怪獣の一体。とある湖に来ていた調査隊を全滅させていく描写があるのだが演出がとにかく怖く、ボッパー(ウルトラマンダイナでの防衛隊の車)に大量に張り付くシーンはCGの出来の良さも相まってかなり気持ちの悪いものとなっている。
ちなみにネオフォビアをデザインしたのは『ウルトラマンX』や『ウルトラマンオーブ』、『ウルトラマンZ』のメイン監督でお馴染みの田口清隆氏。


MusashiBou's

マクドナルドによく似た店のMusashiBou's。名前の元ネタは『電光超人グリッドマン』第34話「ボディーガード弁慶参上!」でボディーガードが欲しいと言う武史のためにカーンデジファーが桜ヶ丘大学のスーパーコンピューターに時空魔人 阿武丸を送り込み、瞬間物質移動のシステムを組み換えタイムスリップを可能にし、過去から現在へとタイムスリップさせた武蔵坊弁慶
作中ではマクドナルドに行きハンバーガーを頬張るシーンがあったためそこからのネタだろう。


第6回 『この切なさって、なに?』

2万ルークス

姉の香乃の死の真相を知り向き合おうとする夢芽の事を眩しいと思った時の暦の発言。
2万ルクスは冬空の曇天くらいの光量らしいのであまり眩しくないような気もするが・・・。


最初はハート型だった傘が稲本の旦那が来てからは崩れているシーン。暦の完全な失恋を表した表現である。


『君のヒロインでいるために』

暦がコンビニに寄ったシーンで流れている曲は前作のED『youthful beautiful』のカップリング曲『君のヒロインでいるために』。


ドンシャイン

ちせの読んでいる漫画雑誌の表紙に描かれているのは『ウルトラマンジード』の劇中番組の『爆裂☆戦記 ドンシャイン』。ドンシャインは主人公 朝倉リク/ウルトラマンジードの好きな作品であり同時にその人生に強く影響を与えている。
ウルトラマンジード』企画時では朝倉リクはゲーマーな予定だったらしいが同時期にやっているライバル特撮作品がゲーマー主人公でゲームを題材とした作品なため避けた結果生まれた物だとのこと。
ちなみにこの回放送時には朝倉リクを演じた濱田達臣氏がドンシャインについて呟いていたりもする。


金石

1話から出ている蓬の友人の一人である金石。そんな彼女は今回の話で夢芽の蓬への視線に気づきそれを遮る素振りを見せている。
本当に何気ない1シーンだが金石のキャラクターを描いているシーンだろう。


教室の窓

前作のOPの印象的なカットをオマージュしたカット。しかしただのオマージュではなく背景の雲や空の色の差から季節の違いを見せている。
また、光と影が半分ずつになっているのは心情表現だろうか。
そして同時にこのカットはオマージュであることで今回の話の展開を暗示している。


盗まれたダイナストライカ

アイテムが盗まれる展開はヒーロー番組ではたまにある展開。『ウルトラセブン』だと2回くらい盗まれていた(なんなら一回はウルトラアイを落としていた)り『ウルトラマンティガ』ではスパークレンスが盗まれた結果イーヴィルティガが生まれたり最近では『ウルトラマンZ』でゼットライザーがジャグラス・ジャグラーに盗まれ複製されたりとしていた。


落花流水怪獣 ブルバイン

馬の様な四足歩行の怪獣。似たデザインを挙げるとすれば上記画像の『ウルトラマンA』の変身超獣 ブロッケンや最強超獣 ブロッケンやここでは画像を載せてないが『ウルトラマン』のミイラ怪獣 ドドンコなどだろう。
四足歩行と言う特性上スーツアクターが二人必要でスーツが大きいためか最近ではそう言ったデザインの怪獣は出なくなりまた再登場にも恵まれていない印象がある。
ドドンゴでは後ろ半分に入る人は腰を曲げて入らないといけない都合負担が凄かったのか以後のデザインでは二人が立って入れる(胴の部分は何かしらで繋ぐ)デザインとなっている。


二人で操る怪獣

上記で書いた通り馬型のデザインの怪獣はスーツアクターが二人必要なためそれをメタ的に表した台詞。
前作の『SSSS.GRIDMAN』では新条アカネが怪獣をデザインし、アレクシスがそれを完成させると言う「デザイナー(造形士)とスーツ製作者」だったが今作の敵である怪獣優生思想は既にある怪獣を支配して動かす「スーツアクター」の存在になっている事がここで明確に分かるようになっている。


グリッドナイト

突然空から現れたグリッドナイト。彼が来たことによりこの世界が前作と何かしらの形で繋がっている事が分かるようになる。


第7回 『集まった意味って、なに?』

うーさー

Twitterをやっているうーさー。ちなみに「@wooser」は実在するうーさーのアカウント。


海ほたる

千葉県木更津市にある有名なスポット海ほたる。この場所は最近だと『シン・ゴジラ』でゴジラが出現した場所でお馴染みだろう。
ちなみにこの後、ガウマ隊がフードコートで食事をしているシーンで流れている曲は前回と同じく『君のヒロインでいるために』。


出番だデバン!

夢芽の回想に下半身だけ出てくる着ぐるみは『ウルトラマンティガ』第21話「出番だデバン!」に登場したマスコット小怪獣 デバン。本名は「デバンダデバン」らしく、旅芸人が「出番だ!」と言ったらそれに反応したためデバンと呼ばれるようになった。
ちなみに『ウルトラマンティガ』の時に使われたスーツはずっとウルトラマンランドで現役だったらしくそのおかげでずっと残っており、この回放送から約三ヶ月後、なんと『ウルトラマントリガー』の特別総集編にてデバンが再登場、しかもそのスーツは当時の物だった。
ちなみに『出番だデバン!』はその後ウルトラシリーズにて人気な話を何本も担当し、現在では『相棒』の脚本を書いている事でお馴染みの太田愛氏の初脚本回だったりする。


TAKE A CHANCE

幼少期の夢芽の服に書かれている文章。非常に分かりづらいがこれは恐らく「TAKE A CHANCE」。「一か八かやってみる」と言う慣用句だがこの単語と言えばやはり『ウルトラマンパワード』の日本語版OPの「TAKE A CHANCE 力のかぎり生きること」と言う歌詞だろう。


音の精霊

謎の女がバトンを回すシーンは『電光超人グリッドマン』第6話「恐怖のメロディ」にて作中唯一登場するコンポイドであるユニゾンが暴走したアノシラスを鎮めるためにやってた行動そのもの。
これにより謎の女の正体に気づく人もいるだろう。


馬乗り


馬型の怪獣と言えば馬乗り・・・と言うほど実は馬乗りシーンはあんまりなく、『ウルトラマン』のドドンゴと『ウルトラマンA』のジャンボキングと『ウルトラマンダイナ』のゾンバイユくらいだろう。
ドドンゴは背中に乗ったウルトラマンが尻を叩いて走らせたりとノリノリな様子が拝める。しかし後ろに入っている人は前屈みなため腰が心配になるシーンである・・・。
またゾンバイユではこの馬乗りでゾンバイユを掴む事が出来、倒すための決め手となっている。

このシーンで流れている曲はアンチのキャラソン『My Way』。


二代目

二代目と名乗る女性。お分かりの通り前作の怪獣少女である。二代目と言うのは「アノシラス二代目」と言う意味だろう。
ウルトラシリーズでは基本的に容姿が同じ(または似ている)怪獣や宇宙人をナンバリング的な意味で「〇代目(もしくはギリシャ数字)」と表記する。もっともゴモラⅡみたいに全くの別物みたいなのも居たりするが・・・。また例外としては「再生」や「Jr.」などであろう。
ちなみに近年の作品ではそもそも同じ怪獣が再登場する機会が増えたのもあって「〇代目」といった表記は無くなった。


第8回 『揺れ動く気持ちって、なに?』

アース・ケーブル・ネットワーク社

双葉を探しに蓬と夢芽が行ったテレビ局は『電光超人グリッドマン』で主人公の父親・翔宗一郎が務めているテレビ局。


紆余曲折怪獣 ザイオーン

尻尾にも頭部がある独特なデザインをした怪獣。似た物を挙げるなら『ウルトラマンタロウ』の百足怪獣 ムカデンダーや『ウルトラマンガイア』の超空間共生怪獣 クラブガン&アネモスだろうか。
ムカデンダーは見ての通りだが、クラブガン&アネモスは両方が顔であり両方に意思がると言うのが特徴だろう。


TARABAMAN

怪獣優生思想が観に行った映画。
『タラバマン』は『ウルトラマンダイナ』第30話「侵略の脚本」にて脚本家の三上が出入りしていた特撮番組制作スタジオにポスターが貼ってあった特撮番組。その後、世界観は違うが『ウルトラマンガイア』第47話「XIO壊滅!?」にて同番組が確認出来る。
そんなダラバマンが『ULTRAMAN』(漫画及びアニメ作品)のような形になっている映画だと思われる。


ダイアクロン

夢芽とちせがいるショッピングモールに貼ってあるポスターは恐らく『ダイアクロン』だと思われる。
ダイアクロン』とは1980年代にタカラトミーから生まれた玩具コンテンツであり、ここから『トランスフォーマー』が生まれる事となる。リアルな車や戦闘機が変形する『トランスフォーマー』とは違い『ダイアクロン』はザ・SFロボと言った感じの様々なロボットが存在している。
2016年に復活し、2021年には『グリッドマンユニバース』として『SSSS.GRIDMAN』とコラボがあったためその繋がりだろう。


ダイナミックキャノン

ダイナソルジャーが単体で変形してキャノン状態になった姿。元ネタは『竜の伝説』にて登場したドラゴニックキャノン。
見て分かる通りドラゴニックキャノンはその大きさやそこから来る重量故かグリッドマンの首が物凄く傾いている。そのためかドラゴニックキャノンは作中一度しか使われていない。
また必殺技の「ダイナミックファイヤー」は「ドラゴニックファイヤー」のオマージュ。


α β γ

今作ではモブのナンバリングがギリシャ文字となっている。恐らくは同じ「ダイナ」の名前を持つ『ウルトラマンダイナ』の主力戦闘機がα号、β号、γ号だった所からだろう。


第9回 『重なる気持ちって、なに?』

1.7メートル

前作でも登場していた道。
1.7メートルの高さ制限がついているためゴルドバーンの大きさが分かりやすいだろう。


厚貌深情怪獣 ギブゾーグ

三角形なシルエットの特徴を持つ怪獣。
似た怪獣を挙げるなら『電光超人グリッドマン』第20話「地球から色が消える!?」に登場したメカステルガンだろう。


俺にしか出来ないこと

「俺にしか出来ないこと」と言う台詞は前作でも裕太が言っていた台詞。自分にしか出来ない事に飛び込むと言う主人公のヒーロー性を象徴する物だろう。


迎えにきた

前作のOPの印象的なカットと同じカット。この様に今回は前作のセルフオマージュが多く見られる。


落下する夢芽

手から滑り落ちた知恵の輪を拾おうとして落下する夢芽。
このシーンや過去の動画で香乃が知恵の輪を大切にしていたシーン、そして次回の話を踏まえるとこのシーンで香乃の死因が暗示されている。


引き上げられるナイト

前作ではアカネを引き上げたナイト、今回は引き上げられる側となっている。


超合体竜王 カイゼルグリッドナイト

グリッドナイト、ダイナゼノン、ゴルドバーンの3体が合体した姿。
おもちゃの箱の説明を見て分かる通り本来のキンググリッドマンはドラゴニックキャノンを担いで完成形だったのだが「ダイナミックキャノン」の項目でも解説した通り取り回しが難しいためか劇中では一度も披露される事が無かった。なので本当の姿のキンググリッドマンに似た姿を最強合体に持ってきているのは拘りと言えるだろう。

また少し話は逸れるのだがグリッドナイトの元ネタに当たるグリッドマンシグマはダイナドラゴンと合体してキンググリッドマンシグマになるのが最強形態である。そのため映像作品では無理だったサンダーグリッドマンとキンググリッドマンの並びが実現出来ていた。そのためSMPで発売された際はダイナドラゴンにはグリッドマンシグマがセットでついていた。
グリッドナイトがコアロボになるのはシグマのネタも含んでの事だろう。


レックスグリッドファイヤー

肩のダイナミックキャノンからビームを出す攻撃。元ネタはキンググリッドマンのキンググリッドファイヤー。


第10回 『思い出した記憶って、なに?』

バジャック

ガウマの回想に出てくる怪獣は前作の第9回に登場した怪獣・バジャックの没デザインとの事。
他にもゴングリーの没デザインも存在している。

余談だが今回は前作の第9回のような話となっている。


夢芽の家

夢芽の家は前作では六花の家だった場所。これもロケ地が同じと言うネタだろう。


走る蓬

蓬が走るシーンは同じく前作の第9回のようなシーンとなっている。


香乃の真相

そもそも死ぬ気はさらさら無かった香乃。
これまでの描写を踏まえると知恵の輪を落とした流れでの事故だった事が確定されたシーンだろう。


ゴングリー

ガウマが操っていると思われてる怪獣。この怪獣は前作に出てきた怪獣・ゴングリーの没デザイン。


四次元狂騒曲

怪獣の能力に過去に飛ばされて故人の真実や聞けなかった思いを聞くと言う展開は偶然ではあるがこの前年に放送された『ウルトラマンZ』の第14話「四次元狂騒曲」と似た展開になっている。
セレブロの召喚した四次元怪獣ブルトンの影響で過去に飛ばされた主人公ハルキ。そこは昔、父親とキャッチボールをした日だった。そこで父親の人助けの信念を聞くと言う話なのだがこの話は過去に張った伏線を回収しながらハルキの心を晴らす回になっており今回のDYNAZENONを見た人にはオススメの回となっている。


解ける知恵の輪

夢芽の知恵の輪が遂に解けるシーン。夢芽が心のモヤから解放された象徴だろう。


悲観離合怪獣 ガルニクス

今回の怪獣はその能力、話、シルエットから見て似た怪獣としては前作のバジャックだろう。
デザインコンセプトもバジャックを改造した姿との事。


分離回避

ゲッターロボを筆頭に合体ロボの回避方法の一つとして有名な物の一つ。ウルトラシリーズならキングジョーが披露する事がある。


切断されるガルニクス

グリッドナイトサーキュラーで倒されるガルニクス。奇しくも前作の再生バジャックと同じ倒され方となっている。


第11回 『果たせぬ願いって、なに?』

怪獣の種

怪獣の種とは恐らく歪んだ真珠の事だろう。シズムはこの事実を知っている辺り1話冒頭で真珠をばら撒いていた手はシズムだと思われる。


謎の声

ガウマが昔聞いた声。最初の方でも解説したようにこの声は『竜の伝説』にて暴走したミイラを止めるために井上ゆかが教えた真実である。
そして同時に、この台詞によってガウマの正体が確定し、物語としても明かされていく。


ミイラ

『竜の伝説』にて登場したミイラ。原作では暴走事件が終わった後に眠りについたのだがこの世界ではその後どこかに消えている。


うーさー

夢芽のバッグについているバックチャーム。このうーさーも幽霊になっている。


告白シーン

遂に蓬が夢芽に告白するシーンは『ウルトラセブン』最終回のオマージュとなっている。


咬文嚼字怪獣 ガギュラ


本作のラスボスの怪獣。デザインとしてはゴジラ体型と言った感じでかなり王道な怪獣となっている。
似た怪獣を挙げるとすれば『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の究極超獣 Uキラーザウルスや『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の超銀河大帝 アークベリアル、『ウルトラマンギンガS』の超咆哮獣 ビクトルギエル、『ウルトラマンオーブ』のジビルジャッジメンター ギャラクトロンだろう。
どれもラスボス怪獣ばかりである。
ガギュラも過去のラスボス怪獣のような迫力があり後藤正行氏のデザインの良さが出ているだろう。

また本作も前作と同じく人が怪獣と化した物がラスト怪獣となっている。


第12回 『託されたものって、なに?』

鳴き声

ガギュラの泣き声はナナシBのように加工された不気味な物となっている。


TRIGGERの伝統芸

TRIGGER作品にはお馴染みのラスボスへのパンチ。今作でも健在である。


散らばる星

前作では物語の始まりだった一つの星が分裂していくシーンが今作では戦いの終わりの象徴として描写さえれており、前作との対比となっていると言えるだろう。


パサルート

ナイトと2代目が帰る際に現れたゲート。前作ではアレクシスが別の世界に移動しようとして使用していた。そしてこのゲートが出ると言う事はこの世界は・・・。


うーさー

前作でも文化祭のゲートになっていたうーさー。ここでも幽霊になっている。


『我が良き友等』

鳴衣の作品。よく見ると金石の姿が。


サイバーパンク

文化祭のポスターの中によく見ると『SYBER PUNK』のポスターが混じっている。
『SYBER PUNK』は今作の次にTRIGGERが公開する作品であり『宇宙パトロールルル子』でも行ったバトンタッチ要素だろう。


金石と鳴衣

夢芽を探しに行く蓬を見ながら金石に肘打ちをする鳴衣。この二人の関係性や金石がどういう人物なのか分かる細かい描写だろう。


自由と不自由

今作における怪獣は感情の具現化と暴走、そして怪獣優生思想はそれを支配し操ると言う形になっていた。そして怪獣は様々な事象を引き起こし、世界を狂わせていっていた。
この様に怪獣=感情を支配し様々な頂上現象を引き起こす事は何にも縛られず人知を超えた物であり何でも出来る「自由」の象徴でもあるだろう。
しかし、「傷」を持ち人との関係にどこか距離を置いており自分を縛っていた「不自由」なガウマ隊のメンバーは少しずつでも人と繋がれ、その関係性は確かな物となっていた。
「自由」を捨てずにかけがえのない「不自由」を手に入れていくと言うのは「不自由」だからこその「自由」がある「人間」として生きていく意思だろう。


ミイラのコスプレ

蓬がしているコスプレは『電光超人グリッドマン』のミイラ。
これはガウマの事への想いもあるのだろう。






と、蓬の方に目が行きがちな1シーンだがもう一つ注目すべきポイントがある。それは一番手前の客である。
よく見ると客の中にプールの監視員をやっていた男(直人)が混じっている。


S字に入った傷。このシーンで第1話に表示された「Scarred Souls Shine like Stars」の意味が回収されたと言えるだろう。
またこの傷を隠さなくなったと言うのもこの二人がまた一つ人に対して心を開いた象徴とも言える。


竜のペンダント

アンチが持っていた竜のペンダントは原作ではミイラと共に埋葬されていた副葬品の一つ。


目覚めるダイナドラゴン

ダイナドラゴンが目覚めて終わり、そして表示される「NEXT GRIDMAN UNIVERSE」の文字。次回作を匂わせる終わりとなっている。










いかがだっただろうか。ここまでネタを書き続けたが次からは様々な考察をしていこうと思う。




ガウマの最期

戦いが終わった後に眠りについたガウマ。その生死は明確には描かれていないがラストでダイナドラゴンが起き上がったと言う事は生きているのだろう。
そしてここで思い出したいのが『ウルトラマンダイナ』の第51話(最終回)「最終章Ⅲ 明日へ・・・」である。
この話はブラックホール上になり惑星をドンドン飲み込みながら火星や地球に接近するグランスフィアを止める最終決戦を描いた話なのだが、この戦いの最後にウルトラマンダイナ/アスカ・シンは爆発し収縮していくグランスフィアの中に飲み込まれ行方不明になっている。それを目の前で見たSUPER GTUSのメンバーは悲しみながらも「いつかはアスカに追いつく」と言う決意をし明日に向かって進んでいくと言う希望を持たせた終わり方をしている。
そしてこのアスカ、生存が確定したのはなんと約10年後の『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』である。一応『ウルトラマンティガウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』や『大決戦!超ウルトラ8兄弟』にも登場はしているが前者は本編途中の時間から呼び出された存在で後者はパラレルの存在となっている。
そのためこのラストは当時としては衝撃的であっただろう。
ちなみに『ウルトラマンダイナ』は「ダイナ」と言う名前やシリーズ構成を長谷川圭一氏が担当していたり、前作の地続きの続編、戦いの最後に変身者がいなくなるなど共通点の多い物となっている。


『SSSS.DYNAZENON』はコンピューターワールドなのか?現実世界なのか?

これは『グリッドマン・ユニバース』で半ば答えが出ているが判断が難しい問題である。
まず『電光超人グリッドマン』の続編である『グリッドマンΣ』は現実世界を舞台としている。
またこの世界は前作とは違い街は修復されず、怪獣の記憶も失われない世界となっており宇宙も存在している。

しかし修復されないと言うのはフィクサービームの使えるグリッドマンや前作のベノラのような修復者がいない事が原因とも言えるだろう。
そしてナイトと2代目が帰還する際にパサルートを経由していた事もこの世界がコンピューターワールドだと言える部分ではある。

また『電光超人グリッドマン』第2話「アクセプターの秘密」にてカーンデジファーがバモラを現実世界に送り出そうとして開いたゲートは上記の画像のようになっておりパサルートとは違う表現がされている。
そして何より前作ラストで現実に戻ったアカネが実写で描かれていた事を踏まえるとアニメである今作品もまたコンピューターワールドで起きた一つの物語と捉える事が自然だと言えるだろう。


メカデザイン

偶然なのかそれとも意図してなのかは不明だがダイナダイバー、ダイナウイング、ダイナストライカーはそれぞれ『ウルトラマンダイナ』のガッツイーグルα号(またはガッツマリン)、β号、γ号に近いデザインとなっている。



最後に

いかがだっただろうか?
正直な事を言うと今作品は前作よりネタは少ないと思っていたのだが案外多くここまで長くなった事に正直驚いている。
意外にも『SSSS.GRIDMAN』は見てこちらはちゃんと見ていないと言う人もチラホラ見られるためこの記事が少しでも助けになるのなら幸いである。
また本来なら『グリッドマン・ユニバース』より前に公開したかったのだがもう公開も一週終わった後くらいになってしまった事は反省している。がしかし、このブログを見てまた映画が見たいと思っていただけたならそれもそれで苦労して書いた甲斐があり、嬉しい限りであるので是非何度でも見ていただきたい。
頑張れる気力と時間的余裕があるのなら次回は『グリッドマン・ユニバース』の発見出来た小ネタを書いていきたいなとは思っているがどうなる事か・・・。「ニートだから時間はあるだろ」と言われたらそれはもう反論できないため頑張るしかないとも思う次第である。

と言うわけで今回のブログはここまでである。

今回も長くなったが最後まで読んでいただきありがとうございます。


yukinokino.hateblo.jp

境界戦機の新作発表

みんな聞いてくれ!『境界戦機』の新作アニメの制作が発表されたんだ!


「ウソつけ!」「このキョカシアンめ!!」「生産ライン泥棒!」「売れ残り!」「帰れ!」「私たちには水星の魔女がついてるの!!」
















なんでなんだよーっ!(ホーリーアップ!)
















はい、というわけで『境界戦機』の新作アニメである『境界戦機 極鋼ノ装鬼』が発表されました。
本当に唐突にです。
まるで嘘のようですが本当に公式発表です。

というわけで今回はこの新作発表がされた事に関係した事を色々と書いていきたいと思います。

本当はダイナゼノンを書いてたけど少し書くのが面倒になって放置してるみたいな現状もあったりしていますがそちらもオイオイ・・・。

※多分前に書いた記事と重複する内容となったりもします
yukinokino.hateblo.jp


境界戦機って変なの?


まず『境界戦機』のアニメが変かどうかですが「変」です。
これは変わりようのない事実です。


しかしロボットアニメとして見るとどうかと言われると変わってきて個人的にロボットアニメとして見れば100点中55点くらいには良いアニメだなと思っていたりします。



実際問題ロボットアニメはロボットアクションの面白さがあってこそだと思いますしそれ以上に中途半端に終わって続きが無いなんてザラだったり「結局これ何だったの?」ってなる作品が多かったりする印象があったりもします。

まずロボアクションとしてはやっぱり昨今だと珍しくなってきた作画アクションで頑張っており、決して戦闘シーンが多いとは言えない物も、決めるべき戦闘ではちゃんとしてた印象があります。


またこの作品は「アモウとガイ」と言う二人に焦点当ててみてもここはちゃんと魅力的に描かれており、ちゃんとバディが出ていたり、何も目的の無かった少年であるアモウが最後に「逃亡の旅で出会った人たちと再会する旅をする」と言う自分の「夢」をちゃんと見つけ出していたりとしていて主人公の物語にはちゃんとした答えを出して完結させてる作品なんじゃないかなと思っています。
減点ポイントも多いがそう言った意味での「55点」です。


スタッフについて

新作境界戦機(以下「境界戦鬼」と呼称)のスタッフは制作会社やシリーズ構成は変わらないものも、一部スタッフが変更されている。
ケンブなどのメイレスをデザインした小柳氏が抜け、代わりに『機動戦士ガンダム00』でエクシア以外の3機のガンダムや『キャプテン・アース』、『コメット・ルシファー』などのメカデザインを担当した柳瀬敬之氏になっている。

また一番の目玉は羽原監督から監督が大張正己氏になっている事だろう。
大張氏ならメカ作画なら保証はされておりロボットアクションのクオリティはさらに向上すること間違いなしである。











大張監督ロボットアニメ三銃士を連れて来たよ。

大張監督ロボットアニメ三銃士


『銀装機攻オーディアン』

「うっす、よろしく。」


超重神グラヴィオン

「がんばります、よろしく。」



獣装機攻ダンクーガノヴァ

「よっす、どうも。」






ボク自身は見ていないためこのアニメがどうとかの感想は言えない(ダンクーガノヴァはスパロボで知ってる)。だがしかし、大張正己氏は2010年放送の『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』が最後の監督作品なため実に13年ぶりの監督作品になっている。一応webアニメみたいなのはチラホラやっていたりするがお遊び的な外伝作品とは違い境界戦鬼はストーリー物の作品だと思われるためどう転ぶのかは分からない。
干支が一周するほどの年月が経っているため境界戦鬼のアニメとしての面白さを信じるかどうかはあなた次第です。


新作アニメが出来る理由

境界戦鬼が発表された時、やはりネガティブな意見が目立っていたのも事実である。
その中でもガンプラ側からの妬みはもはや邪念のようなものになっており、アニメの評価もこけ下ろされている。

ここからが本題なのだが『境界戦機は何故新作が出来たのか』、そして『シリーズを続けるメリット』と言った点を個人的な観点から書いていこうと思う。
あくまで商業的、業界的な事は無知なため一素人の素人目線の素人意見として読んでいただきたい。


まず『何故新作が出来たのか』と言う部分だがこれは「バンダイが作っているから」が一番強い理由だろう。
せっかくの完全新規プラモ路線をバンダイも模索している中『ガールガンレディ』がコケ、シリーズが終わっている事実がある。このシリーズは自分で組み立てる銃がメインアイテムな商品だったが実際のところサブアイテムである美少女キャラの「コマンドー」系が売れていた感じがある。事実こちらは家電量販店などでも減りが早かったためこちらを主力とした路線ならシリーズも続いていたことだろう。

こういった経緯を踏まえた上で『境界戦機』のプラモは何が売れているのかを考えていこう。

それは「メイレスビャクチ」である。

ビャクチはケンブよりも前に発売された『境界戦機』最初のキットにして外伝作品の主役機である。
ビャクチはデザイン人気もあり、さらには他のキットと違い3ミリ穴が各部にありモデラー人気が高いキットである。(他に人気なものとしてはニュウレンなどもあるが)
そんな理由もあってか特別カラーや改造機のキットが公式からも出ており、HGサイズだと実はケンブよりも種類が多かったりもする。

そう言った意味でも人気機体でさらにもう完結させたアモウ達とは別の話になるビャクチをメインにした新作アニメを作るのは商業的に正しい判断と言えるだろう。
そしてそれにメカ作画をトップクラスで描ける大張正己氏が監督になったとなれば必然的にメカシーンのクオリティ向上やメカシーンの増加に期待する声も増え、初期の段階での宣伝効果も大きい。
そう言った意味でのこの組み合わせだろう。



しかしてやはり「そんなもんさっさと畳んでガンプラの生産を増やせ」と言う声があるのも事実である。
前のブログでも書いた通り『境界戦機』を畳んだ所でガンプラの生産が増えるわけないのが現実である。

ではここであの作品はどうだった?のコーナー。
機動戦士ガンダム』放送当時の状況を考えていこう。



今でこそガンプラがバカ売れしてその元祖で傑作アニメとして讃えられている『機動戦士ガンダム』。
しかしこの作品、当時はおもちゃも売れず、視聴率も伸びずで打ち切りになった作品である。しかも当時の青森では26話で放送終了したと言う事実もあり決して当時は評価が高いわけではなかった作品な事が分かるだろう。
実際のところ打ち切りが決まった段階で視聴率は伸びていったらしいが当時はおもちゃが売れないクローバー(そもそもザンボットの頃からあまり良くはなかったらしいが)から富野監督が文句を言われたり、視聴率が悪いのをテレビ局から文句を言われたなんて話があったりなかったりする。

しかしこの作品の人気の火付け役となったのはこの作品が終わった後に出た「ガンプラ」の存在であろう。

1980年に販売を開始したガンプラはそれまでの船や戦闘機、城などを作るものとは違い子供でも手に持ちやすいサイズのロボットを作れると言うのはやはり革新的だった事だろう。
そしてそれによりガンプラブームが起き、再放送で人気が高まり1981年に『劇場版 機動戦士ガンダム』が存在している。
そして1985年に『機動戦士Zガンダム』が放送されている。この作品はバンダイの期待値ほどは売れなかったらしいがシリーズを続ける事でまだまだ売り上げが見込めると判断されたと言われているらしい。
実際思うにこの『機動戦士Zガンダム』はシリーズの中でも特に人気が高く神格化されていると言う印象があり、恐らくこの作品が無ければ『機動戦士ガンダム』は「昔懐かしいプラモが売れた1ロボットアニメ」程度の扱いだっただろうし今なお続くガンダムシリーズは存在しなかっただろう。


そう言った意味でも何かしらの展開を止めないようにするのは長い目で見ても重要ではあるし、最初の売上だけでシリーズを切るのは実際もったいない事だろう。
またガンダムの頃とは違い娯楽の消費スピードが早くなっている現代だからこそ悠長な事をせずになるべく早く新作を打つと言うのは重要な事だと言える。


また、「そんな売れてない小売り潰し」と言った意見があるが実際の所今のガンプラの方が異常であり、いつでも売ってあって手に取りやすい『境界戦機』の方が健全とも言える。

ボク自身、実家の頃はよくガンプラを作っていたため昔の販売状況はよく覚えているが、『鉄血のオルフェンズ』の頃はキット人気も高かったがいつ家電量販店を覗いても新作のプラモは山積みで目立つように置かれており、それ以外は沢山棚に陳列してあった。
なので店に残っている=売れてない=畳めと言うのは短絡的思考が過ぎるし失礼な物言いである。
無論ガンプラの販売状況が元に戻るのが一番いいのは事実だが実際問題ポケモンカードゲームなんかを見ても一度転売ヤーに目をつけられたコンテンツを元に戻すのは中々に難しく、法規制でもかからない限りはいたちごっこを続けるしかないのが現状だろう。

これらを踏まえた上で『シリーズを続けるメリット』と言う話になってくる。

まずもってガンプラが買えない現状、『境界戦機』があればバンダイのロボプラを買いたい層には買ってもらえる可能性がある。
そして重要なのは、ガンダムとは違う切り口でのデザイン展開をしているからこそお互いの良い所を取り合って行けばお互いの向上も狙える可能性は十分にある。
そう言った目で見てもガンプラ一強にしないのは『ユーザー離れ』を少しでも抑え、さらには『技術向上』を狙える物なためメリットは十分にあると言えるだろう。

そして『境界戦機』がそれなりに安定して売れるコンテンツまで育てば新しい収入源になるためバンダイとしては続ける事で旨味が発生する可能性は十分にあるし、『ガールガンレディ』のように早期に畳んでしまうのは逆にデメリットになる可能性があるだろう。
そう言った観点から「続ける」判断をしたバンダイはこのシリーズを育てたいし、このシリーズを育てる事に少なからずメリットを感じていると言う事が分かる。

なので『境界戦機』を続けることは大切だし同時にガンダムのように世界観を超えた様々な作品を展開していく可能性はあると言えるだろう。

まとめ

これが個人的観点から見る『境界戦機』の現状である。
まあまず叩くにしてもそのコンテンツに触れてないならそれは意味のない意見と同義だろうとボク自身は思っている。
個人的に『境界戦機』は一義も二義も好きなアニメなため嬉しい気持ちや楽しみな気持ちがあるのは事実なため新作にも期待している。

最初はふざけたがまあこう言った感じの少し真面目な文章で今回は締めたいと思う。

ではまた次のブログで。

今回も読んでいただきありがとうございます。

『SSSS.GRIDMAN』の小ネタ解説&雑語り

皆さんは『SSSS.GRIDMAN』を見たことがあるだろうか?
かれこれもう4年前の作品だし特撮原作のアニメなのに凄く流行ったから見た人も多いだろう。



では『電光超人グリッドマン』を見た人はどのくらい居るだろうか?
またこの作品に散りばめられた小ネタの数々をどれくらい見つけただろうか?

今回は『電光超人グリッドマン』、そしてウルトラシリーズなども知ってるともっと楽しめる小ネタを解説していきたいと思う。

「そんなのTwitterに山ほど転がってるよ」なんて事は言わず、総集編映画もあるのでせっかくなら読んでほしい。


電光超人グリッドマン』とは


まず本作品を知るには元になった特撮作品である『電光超人グリッドマン』を知っておくべきだろう。
この作品は1993年4月から翌年1月まで放送されていた特撮作品である。同期の特撮作品としては『有言実行少女シュシュトリアン』、『五星戦隊ダイレンジャー』、『特捜ロボ ジャンパーソン』あり、映画では『仮面ライダーZO』、『ゴジラVSモスラ』、『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』、『ジュラシック・パーク』が放映、アニメ作品は『機動戦士Vガンダム』、『SLAM DUNK』、『熱血最強ゴウザウラー』、『勇者特急マイトガイン』などがある。またこの年は『忍たま乱太郎』のアニメが始まった年でもある。
この頃の円谷は直前に『アンドロメロス』を作っていたり、海外で制作された『ウルトラマンパワード』、その他ウルトラシリーズのダイジェストのミニ番組などをやってはいたもののTVで放送される新作ウルトラシリーズは途絶えていた状況である。(一応パワードはTV放送もされたが)とは言え、この後出来る完全新作は翌年のTVSP及びビデオ作品の『平成ウルトラセブン』、さらにその翌年には同じくビデオ作品の『ウルトラマンネオス』、そしてその翌年には完全新作TVシリーズとなる『ウルトラマンティガ』が放送されるのだが。


そんな時代に放送された本作品はタカラ(現タカラトミー)と円谷プロのタッグで制作された特撮作品である。
本作品は見れば分かるが特撮作品としてはまあまあな低予算で作られており、ネットの噂では『ウルトラマンティガ』を1話作る予算でグリッドマンが結構な本数作れるなんてことも言われている。
「武史が送り込んだ怪獣がコンピューターを破壊する事で現実世界に様々な被害を出し、それを止める為に直人がグリッドマンと共に戦い一平とゆかがサポートする」と言う話作りをテンプレにしながらも毎回様々な話が飛び出してきて、インターネット黎明期の時代だからこそ出せる様々な怪現象がある。まあ1話で病室のメスが飛び交う作品なので時代だろう。
しかし変な物もあれば、「物流をストップさせる」、「水道に毒を入れる」、「排煙システムを破壊して街を毒ガスまみれにする」などといったかなり現実的な悪事が発生するのが本作品の魅力であろう。
またウルトラシリーズとの決定的な違いである「主人公三人組は学生で敵は一人の同級生」、「一つの街を舞台にして繰り広げられる物語」などはかなり斬新な物だったあだろう。
そんな今作品はよく「早すぎた名作」と言われる事があるが実際はそうでもなく、確かに今となってはマイナーになっている物の当時は2クール予定の物が人気だったため3クールまで拡張、そして最終回が終わった後もセレクション放送の4クール目が用意され、さらには雑誌のみではあるが武史が変身する新キャラクター「グリッドマンシグマ」を主役とした続編である『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』の展開もあった為その人気は凄い事だろう。円谷においてもこれほどの人気は4クール予定が64話まで拡張され(残念ながら途中誤認逮捕で放送されなかった物もあるが)、さらには劇場版作品が3本も作られた『ウルトラマンコスモス』に匹敵するものであろう。

海外展開もされておりその時のタイトルは『Superhuman Samurai Syber Squad』。『SSSS.GRIDMAN』の「SSSS」の元ネタはここである。
こちらは『パワーレンジャー』と同じく特撮シーンのみを流用してドラマシーンや設定は海外オリジナル物となっている。また本家よりも長く53話もある。

そして、残念ながら没になった企画ではあるが『電撃超人グリッドマンF』と言う物が存在している。それは「響裕太がグリッドマン(一平と共に戦ったのとは別人)と融合し、新条アカネを操り人形にしたアレクシス・ケリヴの地球侵略作戦を阻止する」と言った内容になっている。
これが今回の記事のメインである『SSSS.GRIDMAN』の元になっている。

また『電光超人グリッドマン』は最初はEDが用意されている事をスタッフは知らなかったらしく、EDを撮る予算もない為その話の戦闘シーンのダイジェスト映像にすると言う手法を使うのだがこれがこの作品以降のウルトラシリーズでも恒例となり四半世紀も続く物となっている。

EDの『もっと君を知れば』は名曲であり、第20話「地球から色が消える!?」は傑作中の傑作であるため是非一度は見てほしい作品である。


余談ではあるが多くの平成ウルトラ作品やSSSSシリーズの脚本を担当している長谷川圭一氏は円谷のスタッフであり、この作品ではEDで毎回名前が載っていたりもする。

小ネタ・元ネタ解説

本作品はパロディや小ネタが非常に多いためもしかすると拾い切れない部分もあるかもしれないがそこは許してほしい。

第1話 『覚・醒』

街の怪獣

この怪獣は『電光超人グリッドマン』の25話及び26話の「決戦!ヒーローの最期」に登場する「毒煙怪獣 ベノラ」である。街を毒ガスで覆い、一度はグリッドマンを退散させさらにはガスによる幻覚でグリッドマンと直人を苦しめた怪獣であり、恐らくはこの「幻覚効果」でチョイスされた怪獣だろう。
またこの怪獣は非常に分かりづらいがアカネの机のそばにもポスターが貼ってあったりもする。

井ノ上病院

この病院の名前は『電光超人グリッドマン』のヒロイン・井上ゆかの両親が経営する個人病院である「井上病院」が元ネタである。

コンビニ7-21


このコンビニはセブンイレブンのパロディ・・・・・なのだがこの数字に注目してほしい。
これは『ウルトラマンネオス』に登場するもう一人のウルトラマンであるウルトラセブン21(トゥーワン)が元ネタだったりする。
ウルトラセブン』の主人公・ウルトラセブンに酷似しているが全くの別人。
余談だがセブン21が初登場する話(正確には2話でも出てはいるが)である『ウルトラマンネオス』の第4話「赤い巨人!セブン21」は面白い話なため一度は見てほしい作品である。個人的にはこの回に登場するノゼラとサゾラを再登場させてほしいものだが・・・。

ガンバルクイナくん(2023/4/14 追記)

問川が腰につけているマスコットは『ウルトラマンネクサス』にて登場したガンバルクイナくん。
ウルトラマンネクサス』では主人公・孤門一輝が恋人の斎田リコから貰ったお守りとして登場している。
脚本家繋がりであり同時にとある事への暗示になっている・・・。

スペシャルドッグ

このホットドッグは『電光超人グリッドマン』第5話「男の意地の必殺剣!」に登場するスペシャルドッグと言うパンで作中ではとても人気なのか売り切れのせいで買えなかった一平が不機嫌になるという一幕もあった。
またこのパンのカットの後にアカネが取るポーズは同話において一日我慢したのに物流のストップのせいで開店すらしていなかったパン屋を見てバルタン星人のポーズを取りながらバルタン星人の真似をした一平が元ネタであると思われる。ちなみにこのシーンでは「武士は食わねど高笑い」と言った一平が「武士は食わねど高楊枝でしょ」とゆかにツッコまれるという物もある。
ちなみにこのスペシャルドッグは作中バリアーシールドとプラズマブレードの制作ヒントになっている。

気炎万丈怪獣 グールギラス

第1話の怪獣であるグールギラスは『帰ってきたウルトラマン』第47話「狙われた少女」、『ウルトラマンメビウス』第33話「青い火の女」に登場する「人魂怪獣 フェミゴン」がデザイン元だと公式で言われている。
フェミゴンは両作品において女性に憑依しコンビナートを破壊すると言った活動を見せた怪獣である。

グリッドマン登場シーン

グリッドマンの登場と同時に衝撃で土煙が登るシーンはウルトラシリーズでも多用される手法である。特に『ウルトラマンガイア』ではこの登場の仕方が恒例となっておりこの作品の印象が強い人も多い。しかしこれが最初に使われたのは前作である『ウルトラマンダイナ』第38話「怪獣戯曲」が初の使用となる。ダイナではテスト的な意味でこれが試され、好評だったのでガイアで多用されたと言った噂があったりもする。

ジャンク

電光超人グリッドマン』で直人・一平・ゆかの3人が組み上げたPCでありグリッドマンの地球での拠点。またアシストウェポンの設計もこれで行っており、戦闘時はこのPCを使い一平とゆかが戦闘をサポートしている。
このPCにグリッドマンが入っている為ジャンクがないと変身が出来ないと言った仕様は今作でも健在であり同時に最大の伏線。
また『電光超人グリッドマン』においてはグリッドマンの戦闘が激化すると毎回のように煙を上げ、火花を散らし、爆発音がしだす。修理しながら戦っていたとは言え本当によく3クールも持ったものである・・・。

切断面


グールギラスの切断面は『電光超人グリッドマン』での怪獣の切断面と同じになっている。
電光超人グリッドマン』では切断シーンが少ない為中々確認出来ないがステルガンで確認が出来る。

グリッドビーム


グリッドマンの必殺技。
放送当時発売されたDXグリッドマンには音声ギミクと発光ギミックがあったのだがまだおもちゃのスピーカーのクオリティが高くなかったのもあってか劇中とは似ても似つかない砂嵐っぽい音が鳴る。まあこのおもちゃは緑川光ボイスの掛け声では無く怪獣みたいな声で鳴くので仕方ない所もあるのだが・・・。

学校

特撮作品において次の話になると何事もなかったかのように修復されている街はお約束ではあるがジャンク同様に『電光超人グリッドマン』のとある要素を知っているとかなりの伏線だというのが気付ける要素となっている。

第2話 『修・復』

新条アカネの家

この家の外観のモデルは『電光超人グリッドマン』の武史の家だろう。
この家以外にも後々の話で武史に関わるアイテムは登場する。

アレクシス・ケリヴ


今作品の黒幕。最初の方で説明したように『電撃超人グリッドマンF』のラスボスとして設定されていた元と同一である。
また監督の裏設定らしいが、実は『宇宙パトロールルル子』の同一人物と言う裏設定がある(あくまで公式ではない)。そのためか容姿が似ており、声も同じ稲田徹氏である。

アカネの部屋のソフビ その1

このカットに存在するソフビは分かる範囲でも左上(上から2段目部分)から順に
・ガルベロス(ウルトラマンネクサス)
・ペドレオン(ウルトラマンネクサス)
ベンゼン星人(ウルトラマンゼアス)
・コッテンポッペ(ウルトラマンゼアス)
・ドレンゲラン(ウルトラマンネオス パイロット版)
・ザム星人(ウルトラマンネオス パイロット版)
3段目(全てウルトラマンパワードの怪獣)
ゴモラ
ケムラー
・ダダ
ジャミラ
ガボラ
ゼットン
・サイコバルタン
ピグモン
・チャンドラー
ペスター
レッドキング
4段目(全てウルトラマングレートの怪獣)
・マジャバ
・ブローズ
・ゲルカドン
・ギガザウルス
・バランガス
となっている。
また『SSSS.GRIDMAN』ではソフビが演出で多用され、この回以外にも話に合わせた怪獣が映し出されたりする。

ウルトラシリーズの定石

「怪獣が出た後じゃ宇宙人くらいありえる。ウルトラシリーズなら定石だし。」と言う発言。『ウルトラマン』の第2話「侵略者を撃て」はあの有名なバルタン星人登場回の為以後のシリーズでも定番化している・・・・・・・と思いきや、実は1話で怪獣が出て2話で宇宙人が出る作品は意外にもウルトラマン』、『ウルトラマンネオス』、『ウルトラマンジード』の三作品しかない。しかもジードに関してはダダは出るもののメインはスカルゴモラな為実質二作品くらいとも言える。

アカネの部屋のソフビ その2

このカットではゴルゴレムやラフレイア、ノスフェルやクトゥーラとウルトラマンネクサスに登場するスペースビースト達が居るのだが何故か異常に同じ物が何体も置いてある。しかも何故かウルトラマングレートのシラリーが混ざっている。宇宙から飛来した怪獣縛りなのだろうか・・・。

余談ではあるがスペースビーストのソフビは当時は作品序盤の陰湿さと独特過ぎるデザイン、トラウマになる行動などが多くあまり子供達に受けなかったのか、ソフビが出た怪獣自体が少なく、またその影響で現在の中古市場では高値で取引されている為これだけ持っているのは羨ましい物である。

因果応報怪獣 デバダダン


デバダダンはモチーフは深海魚のデメニギスらしく、元ネタになった怪獣は無さそうだが強いてデザインの似ている怪獣を挙げるとするならば『帰ってきたウルトラマン』のシュガロンや『電光超人グリッドマン』のカーンジョルジョだろう。
前者のシュガロンは静かなに暮らしていたのに嫌いな騒音のせいで暴れて最終的には倒せれるという中々な可哀想な怪獣である。
後者のカーンジョルジョは『電光超人グリッドマン』きっての迷回である『えっ!パパが死刑!?』で登場する怪獣である。立ち小便をしている所を警察官に見つかり注意され、それが原因で武史によって司法省のコンピューターに送り込まれた怪獣。完全に逆恨みである
カーンジョルジョの破壊行動のせいで司法省が狂い善行が犯罪になる社会になったのだが無線の影響で警察官を洗脳し倫理観まで書き換わり、挙句何故かナチスみたいな恰好になる。この影響で直人の父親・宗一郎は誕生日の日に安全運転及び20年間無事故のゴールド免許の罪で死刑を課せられてしまう。この時は裁判すらも吹っ飛ばし、即日電気椅子で死刑にされかけると言う超展開に発展する。ちなみにこの回はカーンデジファーとの決戦前の最後の回である

アクセプター

グリッドマンと融合する為に必要な変身アイテム。今作品ではプライマル・アクセプターとなっており形状が違い、元々のアクセプターにあったギミックは無くなっている。
また『電光超人グリッドマン』では「アクセース、フラーッシュ!」だったのに対し今作品では「アクセス、フラーッシュッ!」と掛け声が変わっていたりもする
ちなみにブレスレット型の変身アイテムがそのまま武器になるパターンはウルトラシリーズにも存在しているが『ウルトラマンマックス』のマックススパークと『ウルトラマンメビウス』のメビウスブレスくらいである。

電撃大斬剣 グリッドマン・キャリバー


剣の姿になったサムライ・キャリバーを装備した姿で元ネタは『電光超人グリッドマン』第6話「恐怖のメロディ」で登場した電光雷撃剣グリッドマンソード。元々はアシストウェポンのバリアーシールドとプラズマブレードだったが暴走したアノシラスを救ってくれたお礼に音の精霊が二つを融合させてくれた武器。
ちなみに何故か次の第7話「電子レンジ爆発0秒前」では元のバリアーシールドとプラズマブレードに戻っており使われる事が無く、その次の第8話「兄弟の絆」でも最初はバリアーシールドとプラズマブレードだったが途中からグリッドマンソードになりそこが初使用となっている。
余談だが海外版グリッドマンのでバリアーシールドはサムライシールドでプラズマブレードはサムライソードである。

第3回 『敗・北』

怪獣の正体

キャリバーが剣になったのを見て内海が発した「今まで現れた怪獣もさ人間が変身してた可能性があるんじゃないかって」と言う台詞。原点の『電光超人グリッドマン』には人間が変身した怪獣は居ないがウルトラシリーズには様々存在している。
・クモ男爵、カネゴン(ウルトラQ)
ジャミラ(ウルトラマンウルトラマンパワード)
・ワイアール星人(ウルトラセブン)
・カウラ、シシゴラン(ウルトラマンエース)
・マシュラ、メモール(ウルトラマンタロウ)
・エボリュウ(ウルトラマンティガ)
・ゾンボーグ(ウルトラマンダイナ)
・ツチケラ(ウルトラマンガイア)
ザ・ワン(ULTRAMAN 2004年映画)
・グルジオ系(ウルトラマンR/B)
など様々である。
元の人間に戻れた物は多いものの、一部は元に戻れないまま倒された物もあり、後味の悪い話もあったりする。
余談だがこの逆パターンとして怪獣が人間に化けていたバキシム(ウルトラマンエース)の様な例もある。

アカネの落書き


アカネが授業中にノートに描いていた怪獣は『帰ってきたウルトラマン』の第48話「地球頂きます!」に登場するなまけ怪獣ヤメタランス。ド終盤に出てくるこの怪獣なのだがこんな見た目でありながらウルトラシリーズの中でもかなりの上位の強さを持つ怪獣である
地球侵略を狙うササヒラーによって送り込まれた怪獣で郷秀樹にテレパシーで助けを求めるほどに本人に敵意は無いのだが体質の放射線で周囲の人間をとにかく怠けさせる。これには防衛チームのMATどころかウルトラマンジャックも影響を受けてしまう。
元々怠け者だったために影響を受けなかったマモル(ヤメタランスのカプセルを拾った少年)の存在と応援もあり何とか宇宙に返す事が可能となる。
この落書きから察するにアカネは授業に興味が無い=怠けていると言う事だろう。
余談だがヤメタランスには対極の能力となる『ウルトラマンマックス』のモエタランガが存在しておりこちらは人間をやる気に満ち溢れさせ燃え尽きさせるまで動かせ続けると言うトンデモ能力でありウルトラマンマックスも活動時間が30秒になってしまった

臥薪嘗胆怪獣 アンチ


アンチのデザイン元は『電光超人グリッドマン』の第9話「悪魔の洗脳作戦」で初登場した忍者怪獣シノビラー。その後も第15話「歪んだターゲット」で再登場し、第29話「愛犬爆弾計画」ではカンフーシノビラーとして再登場する。作中唯一グリッドマンと3回も交戦し、唯一鳴き声ではなく喋る怪獣な為その特別感からの採用だろうか。ちなみにカンフーシノビラーになった際は戦い方も変わり、さらには「アチョー!」と叫んだりもする
余談だが第9話「悪魔の洗脳作戦」はそれまで無かったナレーターによるタイトルコール&登場怪獣紹介が初めて行われた回だったりもする。

クラスメイト


ワンカットだけ出てくるこのクラスメイト、顔が『リトル・ウィッチ・アカデミア』のアッコである。同じ制作会社なためのお遊びだろう。

アカネの部屋のソフビ その3

左から順に
・ドラコ(ウルトラマンパワード)
・コダラー(ウルトラマングレート)
・イフ 第4形態(ウルトラマンマックス)
・レイキュバス(ウルトラマンダイナ)
・ゾグ 第一形態(ウルトラマンガイア)
・グローザム(ウルトラマンメビウス)
・ガルバス(ウルトラマンコスモス)
そして上の段に足だけ見えるのが
ゼットン(ウルトラマン)
ウルトラマンを敗北まで追い込んだ怪獣達となっている。(正確にはグローザムは宇宙人とか言い出すとキリがないが)
ちなみにこの中でもイフはこの回の怪獣アンチと同じく相手の攻撃を受け成長すると言う性質を持っている。

アカネの部屋のソフビ その4


このカットでアカネが持っているソフビは『帰ってきたウルトラマン』のササヒラーである。お気付きの方も居るだろうが同話にてアカネが落書きしていた怪獣・ヤメタランスを送り込んできた張本人である。
アカネと同じポジションと言う意味なのだろうか。
余談だがササヒラーは落書きの項目で紹介した『ウルトラマンマックス』のモエタランガの話に出る予定だったが没になったとか。

バトルトラクトマックス


マックスのアシストウェポンの姿。モチーフになったゴッドタンクは脚部担当なのに対してこちらでは腕部担当になっている為非常にボリューム感が増している。

剛力合体超人 マックスグリッドマン

マックスの元ネタであるゴッドタンクは単体での合体は無い為こちらはオリジナルの合体。意図してかは不明だが「剛力合体」は『勇者指令ダグオン』に登場するファイヤーダグオンと同じだったりもする。

新世紀中学生

グリッドマン同盟をサポートし、時にはアシストウェポンになってグリッドマン達をサポートするメンバー。
実は名前のモチーフがそれぞれ海外版グリッドマンでのアシストウェポンの名称になっており
サムライ・キャリバー→サムライシンクソード(電光雷撃剣グリッドマンソード)
マックス→トラクト(ゴッドタンク)※これはアシストウェポンの名称で使われている
ボラー→ボラー(ツインドリラー)
ヴィット→ヴィッター(サンダージェット)
となる。
ちなみに海外版グリッドマンでは各アシストウェポンには主人公メンバーがそれぞれ乗り込むスーパー戦隊の様な形式になっているのだがその主人公メンバーはバンドをやっている。

六花の母


グリッドマン同盟にしか見えないはずの新世紀中学生が見える六花の母。実はこの作品はアカネとアンチ以外は目の色が統一されているのだがこのキャラだけ唯一黄色
そしてこの目の色、イヤリング、声の全てがTRIGGERの作品である『宇宙パトロールルル子』のミドリと同じだったりする。
そしてブックレットではその正体がミドリで確定されているとのことである。

第4回 『疑・心』

うーさー


うーさーのその日暮らし』シリーズのキャラクター。今作品、さらには次回作では至る所にうーさーが出演しているが繋がりは不明。
ちなみにシリーズ3作目の『うーさーのその日暮らし 夢幻編』の第1話では円谷プロの協力の元、リーダーが同じ声のウルティメイトフォースと共演している。またウルティメイトフォースにはグリッドマンと同じ声の人も居たりする。
この頃のリブートヒーローみたいにいつかはグリッドマンウルトラシリーズに出てほしいものである。

注意喚起ポスター

SNSの使い方の注意喚起をしているポスター。このポスターには「SNSは利用方法も手軽で、趣味を共有する者などと情報交換し合える有効なコミュニケーションツールですが、使い方を間違えると取り返しのつかない事件、事故に発展する恐れがあります。また軽率な発言が相手を大きく傷つける場合もあります。」と書かれている。そして今回の話の展開を考えると・・・。

Arcadia

今回の犠牲者。名前の元ネタは左から『サンダーバード』や『マイティジャック』などのおもちゃを出していた「今井化学」、2023年現在においてもバンダイと双璧をなすレベルで有名な皆さんご存知の「タカラトミー」、『マクロス』や『装甲騎兵ボトムズ』などのおもちゃをだしていた「やまと」、『マクロス』のプラモデルを出していて現在では「マイクロエース」に社名変更をしている「有井製作所」と全ておもちゃメーカーになっている。

絶対無敵

絶対無敵は『絶対無敵ライジンオー』のタイトルや決め台詞になっているワード。この作品はまだタカラと合併前だったトミーが出しており、『電光超人グリッドマン』の頃は『熱血最強ゴウザウラー』を放送しており商売敵
今となっては合併しているが肝心のタカラトミーは子供向け会社だからかエルドランシリーズのリメイクを出そうとはしておらず他社ばかり商品を出していてもったいない限りである。
またこの後もはっすは「邪悪獣」と発言している。意外にもロボットアニメファンなのだろうか。

店内BGM


パン屋で流れている店内BGMは『ウルトラマンR/B』のEDの『夢飛行』。この曲を歌っている三森すずこ氏は前作『ウルトラマンジード』にもセナの声で出演しており『SSSS.GRIDMAN』ではなみこ役で出演している。
また『ウルトラマンR/B』は『SSSS.GRIDMAN』と同時期に放送していた作品でありOP担当は両作ともにオーイシマサヨシ氏となっている。
この曲は後々の話でも流れている。

カラオケ映像

ここで流れているカラオケ映像はTRIGGER作品の『インフェルノコップ』の主題歌「Die Hollen Polizei」のカラオケ映像。YouTubeで「インフェルノコップ カラオケ」で検索したら公式で出てくるがとにかくシュールな映像になっており、カラオケでよくある権利関係などで会社オリジナルのそれっぽいチープな映像のようなものでウルトラマンのパロディをやっており癖になるものとなっている。

バルタン星人(?)


アカネのアイコンになっているのはバルタン星人・・・・・ではなく『ウルトラマンダイナ』第42話「うたかたの空夢」に登場するレギュラン星人ヅウォーカァ将軍。『ウルトラマンティガ』第7話「地球に降りてきた男」に登場するレギュラン星人とは個体もカラーリングも異なりティガの物は濃いアジサイ色なのに対してヅウォークァ将軍はマグロのような赤色になっているため注意が必要。
自らを「宇宙一の嫌われ者」と名乗り、円盤の大群で地球、さらには火星に侵略攻撃を開始しTPCとの壮大な前面戦争を始め、遂にはTPC火星支部開発の新兵器・スペシウム砲を装備したマウンテンガリバー5号を出動させるまでになった。最後にはダイナのソルジェント光線により火星に向かっていた円盤は全滅した。しかし火星に向かって落ちてくる大体10キロくらいの小惑星はダイナのパワータイプにも止められずマウンテンガリバー5号も加勢。しかしダイナの頭部に落石が当たりダイナは気絶してしまう・・・・・・・・とここまでの全てが主人公アスカ・シンの夢オチ。同じ川崎郷太監督による名作回である前話「ぼくたちの地球が見たい」とは打って変わってのギャグテイストで壮大な夢オチ回なのに物凄く気合の入った特撮シーンや全く別の役で出演する『ウルトラマンティガ』の出演陣など見所満載な珍作である。
余談だがこの回を担当した川崎郷太監督は『電光超人グリッドマン』から円谷特撮を担当し、『ウルトラマンティガ』でも複数回(特に有名なのはガゾート)を担当していたがこの話を最後にウルトラシリーズには全く関わっていない。後年に『生物水星WoO』の監督を担当しているため流石に円谷から干されたと言う噂は嘘だろうが・・・。
アカネのアイコンになっているのは「宇宙一の嫌われ者」と言う部分がある意味共通点になっているからだろうか。

ふたつの勇気

キャリバーが誤って開けてしまった部屋で歌われていたのは「ふたつの勇気」と言う曲。『電光超人グリッドマン』では随所でインスト版がBGMとして使われていて特撮版視聴者には聞き覚えのある曲だろう。
あの頃のジャニーズ的な曲になっているためスルメ曲である。

スタンプ


六花がアカネに送ったスタンプは『電光超人グリッドマン』第2話「アクセプターの秘密」に1シーンだけ登場する音声プログラム。これによりキーボードで打ち込みをしなくてもグリッドマンと会話出来るようになった。

朝雲暮雨怪獣 ゴングリー


ゴングリーの身体の下の方に頭部があり上部には触手があると言うデザインはやはり『帰ってきたウルトラマン』第6話「二大怪獣東京を襲撃」を筆頭に様々な作品で再登場している古代怪獣ツインテール、『ウルトラマングレート』第1話「銀色の巨人」に登場する双脳地獣ブローズ、『ウルトラマンティガ』第24話「行け!怪獣探検隊」に登場する強酸怪獣リトマルスに似たデザインだろう。
また、人によっては『ウルトラマンネクサス』のペドレオンを思い出す人も居るのではないだろうか。

屋上カット

屋上から六花がグリッドマンを見るカットは『機甲戦記ドラグナー』のOPのパロディ。この後に来るヒロインの顔の回り込みまで完璧に再現している。

チョップ


グリッドマンの基本ファイトスタイルの一つ。毎回とりあえずチョップをしていたくらいにはグリッドマンのチョップは印象に残る技・・・だったはず。
また『電光超人グリッドマン』当時に出た「DXグリッドマン」にはチョップ遊びが遊び方に一つにあった。


怪獣の仲間割れ


ゴングリーに攻撃するアンチを見て内海が発する「怪獣の仲間割れ!たまにあるシチュエーションの奴!」と言う台詞。『帰ってきたウルトラマン』のグドンツインテールの様にたまたま同じ場所に怪獣が2体出現してそれをウルトラマンが対処するというシチュエーションは本当にたまにある。そして別に怪獣自体は仲間ではないためふとしたタイミングで喧嘩しだす事がある。
電光超人グリッドマン』第8話「兄弟の絆」に登場するフレムラーとブリザラーもグリッドマンの回避でぶつかった事で喧嘩を始める事があった。

ジャイアントスイング


ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」においてベムラーに使用していたウルトラシリーズの伝統伎。平成シリーズではパワー系のスタイルにおいてその力強さを見せる為に使われている印象がある。

超電撃キック


ゴングリーへの決め手となった技。特撮版においても「超電動キック」と言う必殺技があり、決め手になる事があった。
またキックのモーションは『トップをねらえ!』のガンバスターに必殺技の一つ、イナズマキックからと思われる。

歪んだ真珠


実は2話でも少しだけ登場していた怪獣の核になる真珠。『ウルトラマンダイナ』第38話「怪獣戯曲」にも歪んだ真珠を材料として生み出されたバロック怪獣ブンダーが登場するのだが製法は以下の通り。
「歪んだ真珠を馬の糞と共にフラスコに入れ、40日間、華氏451度で熱し、更に40週間、物語の血、肉、骨格と共にマンドラゴラの根を与え続ける」
皆さんも試してみよう。
ちなみにこの「怪獣戯曲」は『ウルトラマンダイナ』において唯一の実相寺昭雄監督回(本当はこの前話の「ユメノカタマリ」も担当する予定だったとか)なのだが、とにかく理解の追いつかない絵面や劇のようなストーリー展開、難解すぎる戦闘シーンなど子供どころか大人ですら何を見ているのか分からない癖の強すぎる回。しかしその難解さとは裏腹に何度も見たくなる謎の魅力が詰まっている為オススメの一本である。

第5回 『挑・発』

アカネの部屋のソフビ その5

アカネの水着でそれ所ではない人も居るだろうがソフビの解説をしていく。
左から順に
一番上
・EXレッドキング(大怪獣バトル)(腕のみ)
・大海龍(平成ウルトラセブン)(?)
・シラリー(ウルトラマングレート)
二段目
・ゴルゴレム(ウルトラマンネクサス)
・ラフレイア(ウルトラマンネクサス)
・ノスフェル(ウルトラマンネクサス)
またこの画像では見切れているが
三段目
ベムスター
・大海龍(?)
・ノスフェル
四段目
・ブラックエンド
・ラフレイア
・シラリー
となっている。
また右側の棚にもノスフェルの姿が見られる。

多事多難怪獣 ゴーヤペック


ゴーヤペックのデザインモチーフと言う訳では無いが似た怪獣としては『電光超人グリッドマン』第3話「電話パニック危機一髪」に登場する火山怪獣ボルカドンだろう。
また自然に紛れる怪獣と言えば『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」のマグラーの存在もある。

公衆電話

この公衆電話のカットは『新世紀エヴァンゲリオン』第11話「静止した闇の中で」のオマージュとなっている。

仮設ジャンク

裕太とジャンクが離れている為変身が出来ない、と言う展開は『電光超人グリッドマン』第22話「復活!恐竜帝王」でもあった展開である。
この時は化石調査隊のパソコンがあった為そこにグリッドマンが飛んで直人がアクセスフラッシュするといった対処を見せた。
ちなみにこの話はダイナゼノンのモチーフであるダイナドラゴンが初登場した回でもある。

出力サイズ

実はグリッドマンウルトラマンみたく大きさが変える事が出来る。『電光超人グリッドマン』では人間サイズで怪獣が暴れているコンピューターに飛び、飛んだ先で巨大化し怪獣と同じ大きさになって戦うというのを見せている。
この設定は恐らくウルトラマンのような「ぐんぐんカット」を見せるための工夫だったのだろう。

バスターボラー


ツインドリラーがモチーフがバスターボラー。特徴的な二つのドリルは健在。
グリッドマンとの合体時は唯一オリジナルと同じポジションになる。

武装合体巨人 バスターグリッドマン

グリッドマンとバスターボラーが合体した姿。
合体シーンは完全に『太陽の勇者 ファイバード』のグレートファイバードのオマージュである。
ちなみに「武装合体」はファイバードの合体時の掛け声。

ツインバスターグリッドビーム


バスターグリッドマンの必殺技。ツインドリラーのツインレーザーをモチーフとしてるのだろう。「ツインバスター」はグリッドマンと声が同じガンダムパイロットのネタだろうか。

伊達ドリル

「ドリルっぽい活躍が出来なかった」とボヤくボラー。元ネタになったツインドリラーもドリルの様な活躍をしているシーンは無い為仕方がないのかもしれない・・・。

第6回 『接・触』

内海の持つソフビとおもちゃ


内海が遊んでいるソフビは『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に登場するザイゴーグ、そして戦闘機は同じく『ウルトラマンX』のスペースマスケッティ。
ちなみに「ニュージェネ」と呼ばれる『ウルトラマンギンガ』からの作品はソフビのサイズが小さくなったのだが一部怪獣はDXサイズで出ておりザイゴーグもその一体。

茶道部なのに・・・

茶道部なのに何故か合宿があると言うなみことそれにツッコむはっす。元ネタは『スクールランブル』第1期、第16話「茶道部なのに...茶道部だけど...茶道部だから...」と言う茶道部が合宿する回だろうか。
ちなみにこのアニメは『勇者特急マイトガイン』や『勇者警察ジェイデッカー』の監督を担当している高松信司氏の監督作品でありそういうネタなのかもしれない。

漫才

六花の母が見ている謎の漫才は『電光超人グリッドマン』第35話「ぎくっ!スケバンゆか!?」でスケバンになった直人の母親が見ていたもの。
この回はドライヤーでツッパリ化した直人の母親が「女王様とお呼び!」などと発言する珍回でありグリッドマン狂気の3クール目の一本

タワーレコード

六花がタワーレコードのような店に立ち寄っているシーンは本当に一瞬であるが『インフェルノコップ』の主題歌が流れている。

六花の兄

作中一切登場しない六花の兄。元ネタは『電光超人グリッドマン』に登場するヒロイン・井上ゆかの兄・井上良仁の存在だろう。
ゆかの兄も六花の兄と同じく予備校に通っている。

ヴィットにキーボードの値段を聞いた客は『電光超人グリッドマン』の主人公・翔直人を演じた小尾昌也氏である。『電光超人グリッドマン』ではキーボードが重要になる回がありそれが今回登場するとあるキャラクターに繋がっている。
またヴィットを演じている松風雅也氏は『電磁戦隊メガレンジャー』で並木瞬/メガブルーを演じているため特撮ヒーロー二人の共演シーンとなっている。

防犯カメラ


内海を写す防犯カメラには「CAT'S EYE」と書かれているがこれは『キャッツ・アイ』が元ネタ・・・・・・ではなく実は『電光超人グリッドマン』第12話「怪盗マティにご用心!」に出てくる「キャッツアイ警備保障」と言うセキュリティ会社が元ネタ。
この回でセールスをやっていた石田は自身の売り込んだ警備装置を悪用して怪盗をし怪盗マティと名乗って暴れていたが果たしてこの本屋は大丈夫なのだろうか・・・。
ちなみにこの回はゴッドゼノンが初登場した回なのだがゴッドゼノン誕生の鍵になったのはセールスマンの石田が一平の妹に渡した『伝説の勇者 ダ・ガーン』のジャンボセイバーを緑色に塗り替えただけのおもちゃグリッドマンが始まる前の年の作品なのだが同じタカラの商品だから出せたのだろう。

宇宙船


内海が読んでいる雑誌「宇宙船」は実際にある雑誌である。表紙に描かれているヒーローは上から
・テクターギア・ゼロ(大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE)
・ハンターナイトツルギ(ウルトラマンメビウス)
アンドロメロス(アンドロメロス)
となっている。
この三人は全員アーマーを身に着けたウルトラマンでありそれぞれ
ウルトラマンゼロ
ウルトラマンヒカリ
ウルトラマンゾフィー
となっている。
また表紙に書かれている『サイバー美少女テロメア』、『ウルトラスーパーファイト』、『オタスケガール』、『生物彗星WoO』は全て円谷作品なのだが配信すらされていないため非常にマイナーな作品たちとなっている。
また裏表紙に写っているのは本作のOP担当のOxTとED担当の内田真礼氏。

レッドキング3代目

アカネが「造形がいい」と言うレッドキング3代目は『ウルトラマン80』第48話「恐れていたレッドキングの復活宣言」で登場した怪獣。
人気怪獣のレッドキングなのだが『ウルトラマン』以降再登場が一切なかったため14年ぶりの再登場となった(一応この前作の『ザ・ウルトラマン』にも再登場をしていたり、劇場作品にもリバイバル映像が使われたりしたがスーツでも再登場はかなり久しぶりである)。
ちなみにこのレッドキングはあくまで魔法で生み出された存在な為本物ではない。
二代目の様な首の長さ、太さがありながら初代のようなつぶらな瞳をした顔、そしてそのどちらにも似つかない少し長めの頭部が特徴である。
ウルトラマン80』はこういった再登場が多くレッドキング3代目の前にも46話で妄想ウルトラセブン、47話でバルタン星人6代目が出てきてり、22話にはゴモラⅡ(ゴモラには全く似ていない怪獣)が登場している。

レッドキングは赤くない?


レッドキングって全然赤くないよね」と言う内海の発言に「いたじゃんパワードに」と答えさらには「EXレッドキング」の名前を出すアカネ。
帰ってきたウルトラマン』に登場するブラックキングはちゃんと黒いのに対してレッドキングは緑っぽい黄色や土っぽい色だったりする。
しかしそんなレッドキングにも赤い個体は存在しそれが『ウルトラマンパワード』に登場するレッドキング(雄)や改造レッドキングとしてゲームに登場し、その後改名、そして『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』にて映像作品初登場したEXレッドキングである。
前者に関しては確かに赤なのだが後者に関しては全体的に黒くマグマのような筋が通っているだけなので赤と言うには微妙なラインである。

音の精霊

自分を怪獣と名乗る少女が語る音の精霊。「音楽にはね。目には見えないけど音の精霊が隠れていてね。そしていつも演奏する人の心を見てるんだ」と発言しているがこれは『電光超人グリッドマン』の第6話「恐怖のメロディ」で直人の父親がギターを弾きながら直人に教えた言葉とほぼ同じである。
同じ6話と言うのは偶然だろうか。
そしてここで怪獣少女が聞かせている曲は同話で暴走したアノシラスを落ち着かせるために音の精霊・ユニゾンが発し、そしてゆかがキーボードで入力していた主題歌『夢のヒーロー』である。
ちなみにアノシラスは『電光超人グリッドマン』においてコンピューターワールドに唯一生息している怪獣である。
この回は音楽の使い方が非常に面白い回なので必見である。

留守番をするアレクシス

電光超人グリッドマン』でもラスボス・カーンデジファーは武史の家で留守番している描写があるがその時は泥棒に入った怪盗マティを追い払うという番犬のような活躍を見せた。
またカーンデジファーは何故かフロッピーディスクに収まるためそれで持ち運ばれたこともあった。

怪獣が出ない回

「怪獣が出ない回とか作っちゃダメだよ」と発言するアカネ。怪獣も宇宙人も登場しない回は主に『ウルトラセブン』で多発する
宇宙人が登場しないと言うと流石に語弊があるが、予算の関係でスーツが登場せず、役者のみでどうにかしている回がかなり多い。流石にこれ以降のシリーズではそのような回は無いが・・・。
アカネの言う「怪獣が主役」と言うのも本来は30分で見られる怪獣映画と言うコンセプトで始まったウルトラシリーズがだんだんとウルトラマンと言うヒーローが主体の番組になっていった事に対する怪獣オタクの愚痴だろう。
ちなみにこの回は一切怪獣が出ないためある種メタ発言となっている

孤独な神様

「一人ぼっちの人間が心の歪みを利用された」と評される新条アカネ、そのキャラクター性は『電光超人グリッドマン』の藤堂武史と同じ物だろう。
大好きな祖母が亡くなってからは事実上家族から放置され一人暮らしをし、他人を見下すような性格から友達がおらず、同級生にも存在が覚えられてなく、コミュニケーションが苦手なため好きな人である井上ゆかにも話かけられない、そして得意なのはプログラミング。そんな時にプログラミングで怪獣を作れ、ハッキングまで出来る自分の能力を認め、褒めてくれ、失敗した時には叱ってくれるカーンデジファーは上司と部下のような関係ながらも本当の親よりも親のような存在だっただろう。

元から居た怪獣

「自分はアカネに生み出されたのではなく元からいた怪獣」と言う怪獣少女。この発言と見た目から分かる人にはアノシラスと分かるのだがそれこそがこの世界の最大のネタバレとなっている。

第7回 『策・略』

潰されるスペシャルドッグ

アカネに踏みつぶされるスペシャルドッグ。第1回では裕太に渡そうとしたのを(事故とは言え)潰されて、それが原因で怪獣を暴れさせていたが、今回はの逆で裕太からアンチが奪ったスペシャルドッグを平然と踏みつぶしている。
しかもバレー部とは違い謝る素振りも見せない為アカネの身勝手さを見せているシーンだろう。

ウルトラシリーズの定石 その2


アカネの心が怪獣を生み出していると言う情報に対して内海が「ウルトラシリーズでは定石なんだけどな」と言うシーン。
ウルトラマン80』のような人の心のマイナスエネルギーが具現化した物を怪獣として出していた作品や『ウルトラマン』のギャンゴ、『ウルトラマンティガ ウルトラマンダイナ ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』のキングオブモンスなど様々な怪獣が存在するが今回上げるべきは『ウルトラマンコスモス』第16話「空飛ぶクジラ」に登場するフライホエールジラークと精神寄生獣カオスジラークだろう。
「クジラと空を飛びたい」と言う夢をバカにされ、心に傷を負った少女に取り憑いたカオスヘッダーが少女の願いを具現化させた空飛ぶクジラ・フライホエールジラーク。始めは実体を持たないほとんど無害の存在だったがカオスヘッダーのエネルギーが増幅し、暴れ始めてしまう。
助けに来たムサシを拒み、自分を傷つけた全てを破壊する事を願った少女はジラークに取り込まれカオスジラークになってしまう。
コスモスの怪獣を落ち着かせる光・フルムーンレクトも効かずピンチになった時に少女を傷付けた少年の謝罪、本当の想い、夢を聞き入れた少女はコスモスに切り離されカオスジラークも浄化される事になった。
この回は『SSSS.GRIDMAN』の脚本を担当している長谷川圭一脚本回、そしてジラークを生み出した少女の名前は立花茜であった。

六花の部屋

六花の部屋にもうーさーが存在している。またこのシーンでは『インフェルノコップ』の主題歌を聞いている。前回視聴して気に入って買ったのだろうか・・・?

ウルトラマン超闘士激伝

中華料理 龍帝で流れているアニメは『ウルトラマン超闘士激伝』であり過去にあったOVA作品ではなくこのシーンの為だけに新規で作られている
ちなみにこのシーンに出ているのはウルトラマンヒカリなため『新章』の方が初めて映像化されたことになる。

同席


アレクシスと食事の席を共にするシーンは『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」のオマージュだろうか。メトロン星人とダンがちゃぶ台で会話をすると言う何ともシュールで記憶に残るシーンでたまにオマージュされたりするこのシーンはこの話を見たことないと言う人でも見たことがあるのではないだろうか。

円盤?


謎の円盤。正体はこの後分かるのだが円谷特撮シリーズにおいて円盤は『ウルトラマンレオ』のトラウマを思い出す人も多いのではないだろうか。

アカネの部屋のソフビ その6

左から順に
・戦闘円盤 ロボフォー(ウルトラマン80)
・円盤生物 シルバーブルーメ(ウルトラマンレオ)
・円盤生物 ロベルガー(ウルトラマンメビウス)
・UFO怪獣 アブドラールス(ウルトラマン80)
・円盤生物 ノーバ(ウルトラマンレオ)
全て円盤関連
上記でも少し触れたがこの中でもシルバーブルーメウルトラシリーズ屈指のトラウマ怪獣で、パーティをしていたMACを襲撃し主人公のゲンと隊長のダンを除く隊員全員を殺害(中には脱出しようとしてそのまま戦闘機・マッキーごと飲み込まれた隊員もいた)、さらにはゲンが拠点とする街を襲撃し死者行方不明者を大量に出し、避難所に名前リストが貼り出されると言う生々しいシーンを見せる。その中にはゲンが親しくしていた家族もおり、崩落するデパートの中少女・カオルが抱えていた人形が「あたし眠くなっちゃった。お兄ちゃん、子守唄歌って。ウフフフフフフ・・・」と喋るシーンは屈指のトラウマシーンとなっている。
シルバーブルーメ戦においても雨の中レオが戦うシーンでは主題歌が流れるのだが歌詞通りレオが怒りに燃えている。こんな形で歌詞回収をしなくても・・・。またこの戦闘で飲み込まれたマッキーが救出されるが当然飲み込まれた隊員達は既に溶解液で溶けている。
このような展開になった理由はオイルショックによる予算削減が原因とされている。
また、この回でシルバーブルーメに襲われて死ぬ理科教師は『マジンガーZ』の兜甲児でお馴染みの石丸博也氏だったりする。

また余談ではあるが『アクションヒロイン チアフルーツ』では主人公・赤来 杏が何故か赤い巨大テルテル坊主を作っている。そんなものを作らなくても・・・。

アカネの部屋のソフビ その7

このカットでは他の項目で紹介してきた怪獣以外にも『ウルトラマン80』のギコギラーや『ウルトラマングレート』のコダラーの姿も見られる。

黄色い自転車


グリッドマンが倒れ自転車が跳ねるカット。このシーンは実はアニメ(ーター)見本市のグリッドマンにも存在するカットだったりする。

スカイヴィッター


元ネタはサンダージェット。元ネタよりもスマートな戦闘機タイプとなっている。
余談だがサンダージェットと言う名前は『太陽の勇者 ファイバード』にも登場しており、そしらは本当の戦闘機を名前の元ネタとしている。

大空合体超人 スカイグリッドマン


グリッドマンとスカイヴィッターが合体した姿。掛け声の「大空合体」は『黄金勇者 ゴルドラン』のスカイゴルドランが元ネタだと思われる。

幽愁暗根怪獣 チバリー


チバリー自体にはデザインの元ネタは無いが同じように姿を隠しグリッドマンを苦しめた怪獣と言えば『電光超人グリッドマン』第4話「暴走自動車」に登場した透明怪獣 ステルガンだろう。
ステルガンは持ち前の透明能力でグリッドマンを翻弄したがゆかの送った可視化出来るようになるプログラムによって見えるようになる。翼が特徴的なデザインだが全く飛ぶ素振りを見せず、やっと飛んだと思ったらグリッドマンに翼を切断されて墜落、そのまま倒されてしまう。この頃の円谷には怪獣を飛ばす操演技術が難しかったのだろうか・・・。
またこの回は『ウルトラマン』のハヤタでお馴染みの黒部進氏が登場している。
チバリーは飛行怪獣なためかピアノ線が見えるデザインとなっている。

空の上


空の上に存在していた天井。ここまで少しずつ明かされていたがここのシーンでこの世界がコンピューターワールドな事が確定する。
ここに来るまでもアカネの怪獣の出現やアシストウェポンの出現シーンのゲートやアノシラスの存在で気付いていた人も居たかもしれない。

グリッドライトセイバースラッシュ


グリッドマンの必殺技の一つ。『電光超人グリッドマン』だと光の刃を飛ばしてX字に相手を切り裂く技だったが今回は腕から出してそのまま切りつける形になっている。

第8回 『対・立』

ライブサイン


ウルトラマンギンガ』の頃にソフビの足の裏に付いていたマーク。これをギンガスパークレンスで読み込むことでウルトラマンギンガに変身したり怪獣に変身したりしていた。
この頃はソフビの大きさが小さくなった頃であり、同時にウルトラシリーズ復活の為に重要な時期だったからか主力アイテムであるソフビにこのような連動ギミックを持たせたのだろう。
ライブサイン自体はギンガの次の次の作品である『ウルトラマンX』を最後に廃止されてしまうがそこまでに出たソフビには今もライブサインのシールを貼っていた足裏の窪みが残っている。

蒸発都市 ダンカン


空の上の街を思い出して「蒸発都市っすよ。ダンカンっすよ。」と発言する内海。
蒸発都市は『ウルトラセブン』第34話「蒸発都市」、そしてダンカンはその回に登場する知的生命体の発泡怪獣 ダンカン。
ダンカンは侵略の意思は無かったが人を巻き込みながら滞在地である田園地帯に東京の街のビルなどを移送していた。またそこに巻き込まれた人達は蝋人形にように固まっていたのだがどう見てもフラフラ揺れている。最終的にはセブンに倒され巻き込まれた人達は元に戻ったのだが田園地帯に集められた建物は元に戻らなかった
この話のラストは「でも、こうして平野の中に立ったビル街を見ると、美しい田園都市に見えます。ビルに心があれば、あのゴミゴミした過密都市に帰るより、この方がいいと思うかもしれません」と言うナレーションで締められるが本当にこれでいいのだろうか
この話はダンカンに操られたセブンが街を破壊するのが見られるがそれを見たヒロイン・アンヌは「気でも狂ったの!?」と言っている。メトロン星人の話のあのワードと言い大らかな時代である。
またダンカンは『ウルトラマンZ』にも画像のみ登場しているが地球で保護されていた所をデストルドスに取り込まれてしまう。宇宙から飛来した知的生命体、なんなら人間の姿にもなれるのにこの扱いは中々に可哀想なものではある。

捲土重来怪獣 メカグールギラス

グールギラスをベースに作られた怪獣。どう見ても頭の上にキングジョーの頭部が付いている。
電光超人グリッドマン』でも一度倒された怪獣が一部メカに改造されて再登場すると言った流れがよくあり、改造バギラ、メカバギラ、メカバモラ、メカステルガンが存在している。メタ的な事を言うとこう言った形で再登場させる事でスーツ予算の節約が出来る。

ピグコとミドリ


横断幕に書かれているキャラクターは『ウルトラマンキッズ』シリーズに登場するピグコとミドリ。
ウルトラマンキッズ』はウルトラシリーズのキャラクターをディフォルメにした作品で、『電光超人グリッドマン』に一番近い期間ではこの前年にBS2(現:BSプレミアム)で『ウルトラマンキッズ 母を訪ねて3000万光年』が放送されていたためグリッドマン世代には馴染みのあるウルトラシリーズかもしれない。

店内BGM

裕太と内海のいるコンビニで流れている曲は第4回のパン屋と同じく『夢飛行』。
今回はサビの部分が流れていて聞き取りやすいと思われる。

うーさー

うーさー。もはや説明不要だろう。

アカネの部屋のソフビ その8

一段目左から
・キングジョーブラック(大怪獣バトル)
・メカバルタン(アンドロメロス)
・ゴブニュ(オグマ)(ウルトラマンティガ)
・バイオス(ウルトラマングレート)
・インペライザー(ウルトラマンメビウス)
二段目
・ギャラクトロン(ウルトラマンオーブ)
・ビルガモ(帰ってきたウルトラマン)
・カオスクレバーゴン(ウルトラマンコスモス)
クレージーゴン(ウルトラセブン)
・ディアボリック(劇場版ウルトラマンルーブ 絆の力お借りします)
と全てロボット怪獣で統一されている。

超合体超人 フルパワーグリッドマン

グリッドマンとアシストウェポンが全合体した姿。モチーフはサンダーグリッドマン
「超合体超人」はサンダーグリッドマンの「超神合体」が元ネタ。
合体演出は大張正己氏が描く「グレート合体」と呼ばれる物のリスペクトだろう。

もうロボットじゃん

フルパワーグリッドマンを見てアカネが発した言葉。まったくもってその通りである
タカラ社のおもちゃ戦略でそうなったのだが巨大ヒーローが武装を着込んでロボットのようになると言うのはまさに唯一無二の存在だろう。
また、このスーツは新規で作っているわけではなく玩具同様にグリッドマンのスーツに着込ませる形でスーツが完成されていると言う事。総重量が気になるものである。
現状ウルトラマンにはそういったヒーローは居ないが一番近いものだと『ウルトラマンX』のウルトラマンXが使うモンアーマーが近い存在だろう。サイバーカードをロードする事で怪獣の力のアーマーを身に着けると言う戦術を見せている。もっとも最強フォームのエクシードXではシンプルな見た目になっているが。

頭部ドリル


カグールギラスのヒレ(?)が閉じてドリルになる姿はさながら『ウルトラマン』第9話「電光石火作戦」のガボラだろう。
ガボラはこの頭部をしていながらドリルのような事はしていないが『シン・ウルトラマン』ではドリルのように地面を掘り進む怪獣に進化していた。ちなみに初期案では『ウルトラQ』のパゴスが登場する予定だったとか。

ツインドリルブレイク


元ネタはサンダーグリッドマンのドリルブレイク。サンダーグリッドマンと同じくドリルを飛ばして攻撃する技になっている。

グリッドフルパワーフィニッシュ

フルパワーグリッドマンの必殺技。演出の元ネタは合体バンクと同じくグレートマイトガインで真っ向唐竹割りから。

夢見て、輝け!



横断幕に書いてある言葉。一見普通のワードだがこれは『電光超人グリッドマン』のOP「夢のヒーロー」の歌詞から引用されている物だろう。

第9回 『夢・想』

有象無象怪獣 バジャック


バジャックの特徴である首長の四足歩行と言うデザインは『ウルトラマンネオス』のパイロット版に登場するドレンゲランや『ウルトラマンティガ』第35話「眠りの乙女」に登場するグワームが元ネタとのこと。
こういった首の長い怪獣は最近見かけない気がするがやはり首の部分の操演の難しさや四足歩行怪獣のスーツの大きさ、アクションのしづらさからなのだろうか。

アカネのソフビ その9


アカネが遊んでいるソフビはアカネのアイコンの項目でも少し触れたが『ウルトラマンダイナ』第42話「うたかたの空夢」に登場するマウンテンガリバー5号。
マウンテンガリバー5号はスペシウム砲が使える強力な戦力なのだが欠点としてコックピットが小さすぎて小柄な人しか乗れない。そのため劇中では普段はオペレーター担当であまり戦闘経験の無いマイ隊員が強制的に乗せられた。また出撃シーンでは何故か巨大なミラーボールがライトアップに使われている。またスペシウム砲は名前の通りスペシウム光線の音がしたりと無茶苦茶である。
名前のマウンテンガリバーは『ウルトラマンティガ』第2話「石の神話」の終盤、巨人に命名をする際にムナカタ副隊長が「山のようにデカイから、マウンテンガリバーってのはどうだ?」と提案した所から。なおその名前はホリイが「何かキバってるみたいやな」と言いダイゴがユザレから聞いた「ウルトラマンティガ」と言う名前を提案したためそのまま却下となる。
そしてアカネが横に置いている人形は『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」に登場するキャラクター。少し前の項目でも触れた怪獣も宇宙人も出ない回である。ダンとソガがロケット発射実験で一ヶ月の宇宙旅の果てにたどり着いた惑星(と言っても冬眠状態での移動だったため本人たちにとっては一眠りの時間しかたっていない)。そこでは人類がロボットに支配されるディストピア社会となっていた。そこで指揮をしているロボット長官は地球総攻撃を企てようとしていた。しかしウルトラセブンの活躍によりその計画は文字通り木っ端微塵となった。しかし、地球に戻った二人がその出来事を報告するとダンとソガが確かに体験した第四惑星は実は存在していないと言う事実が発覚する。第四惑星の出来事は現実だったのか、それとも夢だったのかは今となっては誰にも分からない。夢オチ回ながら暮らしを豊かにするために発展した科学が人を苦しめるようになると言うテーマになっていて実相寺監督による独特な空気感に仕上がっている本作はSF作品として非常に出来の良い話となっている。
レギュラン星人の項目でも触れたが「うたかたの空夢」は夢オチ回であり、「第四惑星の悪夢」も夢オチを匂わせる話となっている。そして今回の話は「夢」に関する小ネタが存在している。

腕時計(2023/4/11追記)

裕太が身に着けていた腕時計は『電光超人グリッドマン』第33話「もうひとりの武史」にて登場したゆかが直人にプレゼントしていた流行りの腕時計。マイクロチップが入っているので100年で1コンマも狂いの無いビッグベンの大時計もビックリな精密な時計らしいが今で言うPCやスマホのデジタル時計みたいな物だろうか。

ヤドカリン・マジャバのメス・カオスジラーク・ゴブニュオグマ・ゴモラレイオニックバースト

アカネが即答した怪獣達。
ヤドカリンは『帰ってきたウルトラマン』第26話「次郎くん怪獣に乗る」に登場するやどかり怪獣 ヤドカリン。
マジャバは『ウルトラマングレート』第8話「姿なき復讐 -昆虫の叫び-
bitter harvest」に登場する昆虫怪獣 マジャバ
カオスジラークは少し前の項目でも触れたが『ウルトラマンコスモス』第16話「空飛ぶクジラ」に登場する精神寄生獣 カオスジラーク。
ゴブニュオグマは『ウルトラマンティガ』第20話「GUTSよ宙(そら)へ・後編」に登場した巨大機械人形 ゴブニュ(オグマ)
ゴモラ レイオニックバーストは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場するゴモラの強化形態・EXゴモラ

SEVENDARAKE

実際にある中古玩具ショップ「まんだらけ」をモチーフとした店。「"まん"だらけ」だからそこをもじって「"せぶん"だらけ」にしたのだろう。
正面にある目立つ立像は『ウルトラマンダイナ』第49話「最終章Ⅰ 新たなる影」に登場する人造ウルトラマン テラノイド。
またこの店にはジャンボーグ9やロボコンカネゴンなども見られる。

スペースマミー・スーパーGUTS・ヘキサウイング

スペースマミーは『ウルトラマン80』に登場する大型空母。スーパーGUTSは『ウルトラマンダイナ』の防衛チーム。この流れだとガッツイーグルの事を指しているのだろうか。
そしてヘキサウイングは『ウルトラマンナイス』の戦闘機。『ウルトラマンナイス』は『ウルトラマンティガ』の再放送枠で流れていた作品なため特におもちゃは出ていない。いくら何でもこれを出せとはマイナー過ぎる・・・。

実相寺アングル


実相寺昭雄監督が多用するアングル。実相寺監督担当回はその独特の話やカメラアングルで印象に残る回が非常に多い。
また「エヴァっぽい」と言う感想をよく見かけたがむしろエヴァが実相寺アングルをオマージュしていると言っても過言ではない。『新世紀エヴァンゲリオン』のOP演出も『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』のOPから影響を受けてるとか。どう見ても『謎の円盤UFO』だろ

USA・ウルころ・ナイス・総天然色

それぞれ『ウルトラマンUSA』、『ウルトラマンボーイのウルトラころせうむ』、『ウルトラマンナイス』、『総天然色ウルトラQ』の事を指している。
『ウルころ』はともかく『ウルトラマンナイス』に至っては『ウルトラマンティガ』の再放送のCM枠作品で映像ソフト化されておらず録画をソースに見るしかないのにアカネはよく映像を持ってるものである。

夢幻怪獣 バクゴン


内海の持っていたソフビ。『ウルトラマンティガ』第40話「夢」に登場する怪獣。
日々悪夢にうなされる男性の夢と新種の宇宙線モルフェウスD」が融合して生まれた怪獣。実体は無いため攻撃が通らないがバクゴンからの攻撃は通ると言う非常に厄介な怪獣で対処法が無いように思われたが夢で生まれた怪獣には夢で対処すればいいと言う答えに辿り着いたダイゴはバクゴンを前にしてマシンシャーロックで安全地帯に逃亡、そのまま居眠りをして夢の中でティガに変身する。このおかげで見事ティガはバクゴンに勝つことが出来るのだが、目覚めたダイゴは敵前逃亡をした為イルマ隊長に咎められてしまう。
元々は『ウルトラQ』での没脚本を再利用したのだとか。
カラフルな見た目だが作中では幻覚で表現されたり夜間活動をしていたため色が分かりづらい。
そしてこの作品も「夢」をテーマにした実相寺昭雄監督回
余談だが「モルフェウスD」は『ウルトラマントリガー』でも似た名前の宇宙線の「モルフェウスR」が登場しており、こちらは幻惑作用を持っていた。

マットアローとバランダーV


左側にあるマットアローは『帰ってきたウルトラマン』のMATの主力兵器の戦闘機。
右側にあるバランダーVは『ファイヤーマン』第10話「鉄の怪獣が東京を襲った!」に登場するロボット怪獣。

青い果実

ビルの谷間からグリッドマンが覗くカット。
恐らくは『ウルトラマンネクサス』の後期OP「青い果実」のラストカットが元ネタだろう。

合体戦神 パワードゼノン


新世紀中学生が合体した姿。元ネタが『電光超人グリッドマン』でアシストウェポン3機が合体した姿であるゴッドゼノン。
フルパワーグリッドマンでは構成する場所がサンダーグリッドマンとは違っていたがこちらはゴッドゼノンとほぼ同じ構成となっている。
またゴッドゼノンは『トランスフォーマー』のコンボイの様な顔をしているのに対してこちらはスターセイバーの様な顔になっている。
モチーフとなったゴッドゼノンはかなり不遇な存在で、本編であまり目立った活躍が無いまま第18話「竜の伝説」からダイナドラゴン関連の販促に入る都合上第17話「孤独なハッカー」でゲストキャラ・シゲルにプログラムを破壊され不完全なまま出撃、しかしそのままニセアノシラスに破壊され物語から一時的に消えてしまう。一応第28話「神かくし!ゆかが消えた!!」で再登場するもののその後はキンググリッドマンに活躍を取られたり出てきてもすぐサンダーグリッドマンになったりと活躍が全然無いまま最終決戦でカーンデジファーにダイナドラゴンと共にデータごと破壊されてしまう。本当に不憫な存在である。
また、17話で大破されてからは本編に一切出番が無いのだがEDのラストで毎回のように合体バンクを見せつけて主張してくる期間が存在している

処刑!!夢のヒーロー


夢回と言う事でやはり紹介すべきは『電光超人グリッドマン』第21話「処刑!夢のヒーロー」だろう。
「脳波・脈拍・呼吸」を計測しながら使用者に安眠を促すと言う今で言うApple Watchのような枕・ドリームナイト。町内でも大ヒットとなっているそれを直人の一家も導入したその日、「十字架に張り付けられてグリッドマンに見下される悪夢を見た」と言う理由だけで武史がドリームナイトのコンピューターに怪獣・ダズルバを送り込み町の人たちに覚めない悪夢を見せる作戦を開始する。
その悪夢でグリッドマンは十字架に張り付けにされており、直人・ゆか・一平の一家の目の前でグリッドマンの処刑が行われると言ういまいち悪夢なのかよく分からない悪夢を3人と家族達に見せる事になる。
怪獣が暴れているため現実のグリッドマンがアクセプターで呼びかけるがドリームナイトの効果もあって直人達は目覚めないため最後の手段として自身のエネルギーを大量に消耗する技「グリッドキネシス」で直人達を目覚めさせる。
グリッドマンの活躍もありダズルバを倒す事が出来た直人達一行、そして悪夢が楽しい夢に変わったことで夢の中で処刑されそうになっていたグリッドマンも十字架から解放され処刑を行おうとしていたピエロ達を一家の目の前で見事倒し事件は解決するのだった。
この話は十字架に架けられ鞭打ちされるグリッドマンが見られるなんともシュールな回だが予算や出番の減っていた家族達の出番を増やすと言うオーダーの元書かれた脚本らしく、唯一グリッドマンが人間サイズで戦う話でもあったりする。
またこの話で直人・ゆか・一平はカーンデジファーの姿を知ることになったり家族達もグリッドマンの存在を知ることになるのでベノラ戦に繋がる重要な回だったりもする。

第10回 『崩・壊』

毒煙怪獣

グリッドマンが呟いた言葉。「神経性の毒ガス」や「毒煙怪獣」と言った言葉でベノラな事が確定する。
一度はグリッドマンを敗北させその毒ガスで様々な怪獣との戦いの幻覚を見せてグリッドマンを苦しめた存在なため忘れる事の出来ない相手なのだろう。

英文

内海がノートに書いていた英文の元ネタはネルフのロゴの英文だったりする。
この世界でもエヴァは放送されていたのだろうか。

ブレストスパーク


フルパワーグリッドマンの技の一つ。元ネタは恐らくサンダーグリッドマンのサンダーグリッドファイヤー。元ネタが何故かファイヤーだったのに対してサンダーにして、同じく胸から出す技のマジンガーZのブレストファイヤーを名前に使ったのだろうか。

怪獣は生き物じゃない?

グリッドマンは生き物の命は奪えない」と言うマックスの発言に疑問を持った六花が「生き物じゃないんですか?」と聞き返したシーン。
電光超人グリッドマン』において怪獣は武史が作り出すコンピューターウイルスのような存在なため純粋に生き物だった怪獣はアノスラスのみでそれをグリッドマンが倒す事が出来なかった事から由来する要素だと思われる。

怪獣は日常を奪う存在

「怪獣はね。人に都合を合わせたりしないよ。いるだけで人の日常を奪ってくれる、それが怪獣。私は人間みたいな怪獣は好きじゃない。」
怪獣は暴れるだけでも被害が出るため時には完全に被害者な存在でも倒される事が多いのだが『ウルトラマン』のピグモンや『ウルトラマンコスモス』のリドリアスの様にそもそもが温厚かつ友好的な怪獣も存在する。前者は人と同じサイズなため共存はしやすいがリドリアスは普通の怪獣のサイズがあるためやはり人間社会での共存は難しく離島で保護されていると言う現実がある。
また『ウルトラマン』のガヴァドンの様にただそこに居て居眠りをするだけでもいびきのうるささから対処しないといけないような物も居るため怪獣とは難しい存在である。

ナナシA/ナナシB

ウルトラファイト』の頃のちょっとくたびれた感じの見た目のナナシAとそこから出てくるナナシB。
ウルトラシリーズにも似たような存在は『ウルトラマン』第15話「恐怖の宇宙線」のガヴァドンや『帰ってきたウルトラマン』第32話「落日の決闘」のキングマイマイ、『ウルトラマンダイナ』第35話・第36話「滅びの微笑(前編・後編)」に登場するジオモス/ネオジオモスなどがいる。
特にガヴァドンは「人がデザインした物が実体化した」、「A・Bで形態名称が分けられている」と言った共通点が存在している。
またナナシBを見たアレクシスが発言した「中の人」とはスーツアクターの事で怪獣には人が入っているのをメタ的に言ったのだろう。

読めない敵

意思がなく奇怪な動きをするため動きが読めない敵ナナシB。
近い存在としてはやはり『ウルトラマンⅩ』第21話「美しき終焉」・第22話「虹の大地」、『ウルトラマンZ』第15話「戦士の使命」に登場するグリーザを思い出す人が多いだろう。
グリーザは存在そのものが「無」なため対処のしようがなく、奇怪な動きでウルトラマンXを翻弄し敗北にまで追い込んだ怪獣であり『ウルトラマンマックス』のイフとは別のベクトルで倒す事が無理な怪獣。その動きや鳴き声、劇中での被害からトラウマな人も多い存在。

切断されるナナシ


ナナシの最期。切断され、中身をぶちまけながら倒されるそのシーンは『ウルトラマンA』第7話「怪獣対超獣対宇宙人」・第8話「太陽の命 エースの命」に登場するメトロン星人Jr.の最期を彷彿させるものとなっている。

グリッドナイト

アンチが進化した姿。元ネタは『電光超人グリッドマン』で没になったカーンナイト及びグリッドナイト。
武史がカーンデジファーの力でカーンナイトに変身しグリッドマンのライバルとして戦い、ベノラ戦後に改心してグリッドナイトとして共闘するようになると言う展開が予定されていたとの事。これが実現していればサンダーグリッドマンとキンググリッドマンが並び立つ画が実現していたり今で言うニュージェネのような路線が実現していたかもしれないが残念ながら尺の関係で没になったとのこと。
電光超人グリッドマン』が好調だったため武史を主役としグリッドナイトを主役とする続編の話もタカラ側からあったらしいが結局は没になり『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』で落ち着いたとのこと。
結局は没になった物だが当時はこれほどまでに続編企画が考案されていた辺り当時のグリッドマン人気はとても凄かった事がうかがえる。

カッターナイフ


アカネが裕太を刺したカッターナイフ。元ネタは『電光超人グリッドマン』第33話「もうひとりの武史」に登場したアイテム。
ある日現れた武史にそっくりな青年・タケオ。タケオは武史が本当は居たかった場所である井上ゆかのそばにあっさりと溶け込み、聖人君主のまさに武史とは真逆で武史の理想の姿をしていた。しかしそれが気に食わなかった武史はタケオが身に着けていた腕時計のコンピューターに怪獣・チドゲラーを送り込み、腕時計を身に着けた人間を暴走させ町を恐怖に落とし込む。
最終的にはグリッドマンの活躍や現実でのタケオの活躍もあり被害が出ないまま終わった。
しかし武史がタケオを憎む気持ちは収まらず遂にはカッターナイフを持ち出しタケオの殺害を決行。しかしタケオの顔を目にした時に自分の子供時代を思い出した武史は自分の行動を悲観しその場でカッターを捨て泣き崩れてしまう。そしてその場に居たタケオはいつの間にか消えていた・・・。
タケオは結局謎の存在であったが「武史がまだ幼い頃、大きくなったらこんな人間になりたい。そう思った姿がタケオとなって現れたのかもしれない。」と締められる本作品は3クール目にしてはかなり真面目な回で武史の過去や孤独が描かれた非常に大切な話である。
ちなみにこの前の回の第32話は町の人達が掃除機に吸い込まれ、グリッドマンが掃除機に入り込む回、そして次の回の第34話は武史がボディーガードとして武蔵坊弁慶を召喚する回になっている

第11回 『決・戦』

修復されない街

ベノラが倒された影響でコンピューターワールドの見た目のままになり修復もされなくなった街。
ベノラの毒ガスの影響で街の風景が形成され、街が修復されたように見えていたため仕方のないことだろう。

ライブサイン入りの旗

文化祭準備の頃からあった旗。
同じ位置に残っている辺り文化祭から余り時間がたっていないと言う事なのだろうか。

再生怪獣軍団

アレクシスが再生させた怪獣達。
再生怪獣軍団と言うのは特撮ではあまり見られなくアニメだからこそ成せる業だろう。
近い物では『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」でジェロニモンがどんどん怪獣を蘇らせ、侵略を目論んだ話だろうか。
この様な怪獣軍団回は過去になんどか脚本が書かれたが没になったと言うケースが多く特撮では中々難しい表現なのだろう。

再生怪獣は弱い?

あっさりと倒されていく怪獣達。これは仮面ライダースーパー戦隊でよく見られる「再生怪人は弱い法則」のような物だろう。
しかしウルトラシリーズではそうもいかず、再生したら強化されていたりそもそも再生するのが一つな能力になっている怪獣が多い。近年だと『ウルトラマンデッカー』のスフィアザウルスの様に人類の力のみで倒せた再生怪獣も居たがやはりそれは珍しい部類に入るだろう。

人と怪獣の対比


街で戦うヒーローと怪獣をバックに手前で人を動かすと言った手法はニュージェネシリーズで辻本貴則監督が見せる手法だろう。
ミニュチア特撮に人を合成して戦闘の臨場感を見せるその演出は巨大特撮において凄い演出でありお遊びが豊富な辻本監督だからこその遊び心の延長だろう。

裕太(グリッドマン)

実は裕太の身体を借りたグリッドマンな事が明かされた裕太。コンポイド(コンピューターワールドの生命体)の青、アカネの赤とも違う黄色となっておりその両方とも違う存在、もしくは融合した存在とも取れる物になっている。そしてこの目の色を持つキャラはもう一人おり・・・。

勇者飛び


腕を斜め下に下げ、足を締めて立方三角のような形を作って飛ぶポーズは勇者ロボのような飛び方だろう。ただの逆三角形飛びよりもスーパーロボットの強さや躍動感があるポーズと言えるだろう。
また、アニメーター・金田伊功氏が始めたと言う話もあり「金田飛び」と呼ばれることも。

グリッドナイトの必殺技

グリッドナイトの必殺技である「グリッドナイトサーキュラー」と「グリッドナイトストーム」。その元ネタはやはりグリッドマンシグマだろうか。
「グリッドナイトサーキュラー」はグリッドマンスラッシュとウルトラマンの八つ裂き光輪だろう。
そしてグリッドマンと逆の腕から出す「グリッドナイトストーム」はグリッドシグマビームだろう。

第12回 『覚醒』

自縄自縛怪獣 ゼッカー


アレクシスによって怪獣化されたアカネの姿。その丸みのあるボディに触手の生えた姿はまるで『ウルトラマンティガ』のガタノゾーアだろう。また後年の作品にはなるが『ウルトラマントリガー』でラスボスを務めたガタノゾーアやデモンゾーアのリブート怪獣であるメガロゾーアにも共通点があると言える。
人が変化した怪獣でも少しだけ触れたメモールも宇宙人に変身させられた怪獣と言う点では似たような存在だろう。

レプリコンポイド

電光超人グリッドマン』にてコンピューターワールドの住人として存在している存在でアノシラスと共に出てきた音の精霊・ユニゾンもその一人・・・・・・なのだが当時のビデオ合成技術による難しさからこの一回でしか出てない要素である
CG黎明期の頃にスクリーン合成以上に存在の統一感や立体感が出るのだがやはり技術的や予算、時間など様々な問題があるのだろう。
今の時代ならそう言う表現もやりやすそうな辺りグリッドマンは少々先の時代に行こうとしていたのかもしれない。

引きずり出されるアカネ


アカネが救出されるシーンは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の終盤のシーンのオマージュだろう。
余談だが怪獣に取り込まれた人間はカオスジラークを筆頭に映像作品では助かって終わる事がほとんどだが小説版『ウルトラマンギンガ』のように助からないパターンもあったり・・・。

巨大アレクシス


巨大化したアレクシス。カーンデジファーとは違いマントを外しており、その見た目はガイストカーンデジファーのような感じだろう。
またアレクシスの持つ剣はカーンデジファーと同じになっている。

アクセプター

最終回で登場したアクセプターはプライマルアクセプターと違い『電光超人グリッドマン』のアクセプターと同じ物になっている。
また「アクセプターは心を繋いで一つにする」と言うのは『電光超人グリッドマン』にてアクセプターはグリッドマンと直人を繋げ、合体させるためのアイテムだった所からの設定だろう。

アクセスフラッシュ

ここでのアクセスフラッシュはそれまでとはイントネーションが違い『電光超人グリッドマン』の時と同じく「アクセース、フラーッシュ!」になっている。

アクセスコード『GRIDMAN』

アクセスコードとはグリッドマンやアシストウェポンを怪獣が暴れているコンピューターに送り込む為のコードでジャンクに打ち込まなければならない。
細かいポイントだがここでタイトルにも入っている「SSSS」が「Special Signature to Save a Soul (魂を救うための特別なサイン)」だと言う事が明かされいる。

夢のヒーロー

プライマルファイターのアーマーから出てきたグリッドマン。それは『電光超人グリッドマン』でのあのグリッドマンの姿である。そしてこのシーンで流れる曲は『電光超人グリッドマン』のOP「夢のヒーロー」である。







と、ここで話が少し逸れるのだが少し前の話で出てきたとある要素を思い出してほしい。
内海の読んでいた「宇宙船」の表紙に写っていたメンバーの存在である。

「宇宙船」を紹介した時にも書いたがこの表紙に写っているメンバーの共通点は何かしらの事情で鎧を身に着け、本来の姿を隠していたウルトラマンである。
そして今回のグリッドマン実は本来の姿が鎧の下に隠れていた
意図してかは分からないが何気ない日常シーンにグリッドマンの正体の伏線が存在していたのである。

もっと前から

なみことはっすの会話。それまでリセットされてきた記憶を認識する流れは同じく長谷川圭一脚本である『ウルトラマンネクサス』の最終回のオマージュとも取れる。

白歯取り


アレクシスの剣を受け止めるグリッドマン。『電光超人グリッドマン』の最終回でも見せたものである。

グリッドマンの必殺技

スパークビームとネオ超電導キックとグリッドライトセイバー。前にも紹介している為詳しくは割愛するが名称も『電光超人グリッドマン』と同じになっている。
ただしグリッドライトセイバーのみは特撮版とは違うものとなっている。

パザルート

電光超人グリッドマン』でコンピューターを行き来するために使われていたゲートで作中ではグリッドマンやアシストウェポンがこれを通っていた。

フィクサービーム

フィクサービームは『電光超人グリッドマン』にて毎回、戦闘終了後に破壊されたコンピューターに使っていた技。攻撃技ではなく修復する技でありこれで破壊されたコンピューターを修復し、正常に戻していた。

孤独なハッカー

フィクサービームのもう一つの効果が「相手に勇気を与える」と言う物である。

そしてそれは『電光超人グリッドマン』第17話「孤独なハッカー」にてその効果が使われる。
交通事故で足を怪我をして車椅子生活をしているシゲル。しかしその足は実は治っており本来なら立って歩けるようになっていた。
シゲルは「自分はもう立てない」と思い込んで心を塞いで引きこもり、ハッキングをする事を楽しんでいた。
そんな時に武史が送り込んだニセアノシラスが破壊活動を始め、その影響で操られた人達がハッキングで世界中のコンピューターを始める。シゲルもその影響を受けてジャンクの妨害を始める。
ニセアノシラスの攻撃で足を固められてしまったグリッドマン。電光雷撃剣で一矢報いた事でシゲルの洗脳を解く事に成功しするが身体の膠着はどんどん進行していき、不完全なまま出撃したゴッドゼノンも破壊されてしまう。
しかし元に戻ったシゲルが送った解凍プログラムのおかげで自由を取り戻したグリッドマンは逆転し、ニセアノシラスを倒す事に成功する。
シゲルのコンピューターに向かったグリッドマンは「自分が動けるようになったように歩けるようになる」と勇気づける。しかしあと一歩が踏み出せないシゲルに「心を奮い立たせるエネルギー」としてフィクサービームを送り、そして遂にシゲルは立つことが出来、元気に外で遊ぶようになった。

フィクサービームに本当にグリッドマンが言った通りの効果があったのか、はたまたただの方便だったのかは不明だが、シゲルに立つための勇気を与えた事は確かだろう。


そしてこの要素が今回使われたのだった。

ウルトラセブン最終回


アカネに語り掛けるグリッドマン同盟のカットはウルトラセブンの最終回「史上最大の侵略」でダンがアンヌに自分の正体がウルトラセブンの事、そして次の変身で死んでしまうかもしれない事を告白するシーンのオマージュ。その印象的な演出や、シューマンの「ピアノ協奏曲イ短調」が流れるドラマッチックな告白シーンは今なおシリーズ屈指の名シーンとして語り継がれ、そのオマージュと思われるシーンは様々な作品で見られる。

パンチ

アレクシスにトドメを刺した一撃。TRIGGER作品の伝統である。

もっと君を知れば


六花とアカネの別れのシーン。ここで流れている曲は『電光超人グリッドマン』のED「もっと君を知れば」のオルゴールアレンジとなっている。
またアカネの回想が静止画で流れていくのは『電光超人グリッドマン』の最終回のEDにてこれまでの怪獣を静止画で振り返っていた所をオマージュしての演出だろう。
この曲を別れの曲に使う演出はとても切ない物だろう。

グリッドマンの地元

グリッドマンの地元はハイパーワールド。『電光超人グリッドマン』でのグリッドマンの説明曰く直人達の宇宙に存在しているらしい。今で言うマルチバース的な物だろう。

別れの場所


グリッドマン同盟とグリッドマン達との別れの場所になった所は『電光超人グリッドマン』でグリッドマンの待機場所になっていた場所。

グリッドマンが裕太を選んだ理由

グリッドマンが裕太を選んだ理由は明確には描かれていないが最終回の演出を見るにやはり「六花に恋する少年だったから」なのだろう。
みんながアカネの事を好きになるように設定された世界で六花に恋していた裕太はいわばバグの様な存在ではあるがそんなイレギュラーだからこそグリッドマンと共に戦えたのかもしれない。

アノシラス


最後の最後に出てきた怪獣は『電光超人グリッドマン』のアノシラス。
アノシラスはコンピューターワールドに原生する怪獣である。

目覚める女性

布団から目覚める少女。これは恐らくだが現実の新条アカネだろう。
では何故実写なのかとなるとコンピューターワールドをアニメとし、コンピューターワールドとは違う次元=現実に戻ったと言う事を明確に伝えるための演出なのだろう。

命ある者の力

最終回にてグリッドマンが発言した「命ある者の力」とは何なのか。
これはあくまで個人的な見解だが命の無い物=作り出された怪獣に対して何度も立ち向かえる心、最後まで諦めずに立ち向かってきた姿勢、それはグリッドマンが大切にしてきた「勇気」でありそれこそが「命ある者の力」なのだろう。
そしてそれは不死身であり、そしてその虚無感を埋めるために他人を操っていたアレクシスにはない物なのだろう。

原典との対比

電光超人グリッドマン』の最終回と本作の最終回には明確な違いがあり、それは『電光超人グリッドマン』では武史にコンピューターを破壊する事をさせることでカーンデジファーを倒したのに対し『SSSS.GRIDMAN』ではグリッドマンが修復する事がアレクシスを倒す決め手となった所だろう。
武史の暗い心の象徴としてコンピューターを描き、それを破壊(=決別)させる事で現実に踏み出させた『電光超人グリッドマン』に対しコンピューターの存在やアカネの心を否定せずに現実に踏み出させるようにした『SSSS.GRIDMAN』は確実に時代の変化やそれに伴うコンピューターに対する世間の認識の変化を感じさせるものになっているだろう。

最後に

いかがだっただろうか。お遊び的な物から意外と重要な物まで様々な小ネタがあったと思われる。
もしかしたら拾い切れてない物もあるかもしれないし解釈が違っている物もあるかもしれないがその辺りがご愛敬とさせていただきたい。
これを読んで少しでも『電光超人グリッドマン』やウルトラシリーズに興味を持っていただけたなら是非とも見てほしいしそうなっていだだけると嬉しい限りである。

もし『SSSS.GRIDMAN』を見てウルトラシリーズに興味を持ったなら『ウルトラマンギンガ』を見ていただきたい。

とても長いブログになったが今回はここで終わりである。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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